26ky-28
| 赤間 史弥(花巻東3年)左翼 180/98 左/右 | |
逸材揃いの花巻東の選手たちの中でも、化けたときのリターンが一番大きそうなのは、この 赤間 史弥 ではないかとみている。フルスイングから繰り出される打球は、実に魅力的だ。 走塁面:☆☆★ 2.5 一塁までの塁間は、右打席から4.45秒前後。これを左打者に換算すると、4.2秒前後に相当する。ドラフト指名される左打者としては、中の下ぐらいのタイム。夏の甲子園では、4試合で4盗塁を記録していたように、その走力以上に積極的に盗塁を仕掛けてくる。 守備面:☆☆★ 2.5 打球への反応や落下点までの入り方を見ると、やや危なっかしい部分はある。しかし、球際では意外に強かったり、鍛えれば左翼手としては無難なレベルまでは期待できそう。投手としても135キロ前後を連発する地肩があり、肩自体は悪くない。しかし、上のステージで右翼まで担えるかと言われると、微妙なラインだとみている。 (打撃内容) 粗さが目立った下級生までのバッティングだったが、夏の大会で右方向への打撃も意識できるようになり、幅が広がった気がする。続く甲子園でも14打数5安打で本塁打こそなかったが、2本の長打を放ってみせた。 <構え> ☆☆☆ 3.0 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを前に伸ばしつつ平均的な高さに添えている。腰は深く座っているが、両目で前を見据える姿勢や全体のバランスとしては並ぐらい。ベース側につま先立ちするように移行するので、ボールを打ちにいくときはクローズ気味にクロスの形になっている。 <仕掛け> 遅すぎ 投手の重心が下るときにベース側につま先立ちし、本格的に動き出すのはリリース直前という「遅すぎる仕掛け」を採用。ここまで遅いタイミングで、木製バットを持ちプロの球に対応するのは難しい。ベース側につま先立ちしても良いが、その後の始動は幾分早めに動き出す意識が欲しい。 <足の運び> ☆☆ 2.0 足を小さくステップし、ベース側にインステップして踏み込んでくる。始動〜着地までの「間」がなく、あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さない「鋭さ」が求められる。ベース側に踏み込むように、外角への意識が強そうだ。 さらに強い上半身の振りに対し、下半身が支えきれず外角球を叩くときにでも足元が動いてしまっている。これだと甘めの外角球や高めの球ならば叩けるが、逃げていく球や低めの球に対しては、開きが我慢できないのではないだろうか。 <リストワーク> ☆☆☆ 3.0 打撃の準備である「トップ」は早めに作れており、始動の遅さを補おうとしている。バットの入射角は、少し遠回りではあるがそこまで大きなロスは感じない。ただし、インステップして踏み込む分、内角のさばきは窮屈になりがち。 それでもスイングの弧の大きさ、フォロースルーを生かしたスイングだけに、しっかり捉えればボールを遠くに飛ばすことができている。 <軸> ☆☆☆ 3.0 足の上げ下げは静かなので、目線の上下動は少ない。ただし、体の開きが我慢しきれていないのと、軸足の形も崩れがち。比較的、調子の波が激しいのではないだろうか。 (打撃のまとめ) 動作を見ていると、どうしても確実性が低くなる要因が多い。それだけに、大学などで打撃をいろいろ見つめ直す必要がありそうだ。ただし、才能が開花した時のリターンは計り知れないだけに、今後どう育っていくのか静かに見守っていきたい。 (最後に) 本人も進学を希望しているとの話なので、高校から直接プロという選手ではないのかもしれない。しかし、その有り余る才能の持ち主として、ぜひ高校の間に一度寸評を作成してみたかった。次回作る時には、どんな進化を遂げているのか、楽しみに待ちたい。 (2026年夏 甲子園) |