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梶山 侑孜(神村学園3年)右翼 185/82 右/右 





 「プロ好みの素材」





 選抜ではライトからの返球で捕殺するなど、強肩ぶりを示した 梶山 侑孜。大型の体型がグラウンドでも目をひく、まさにプロ好みの素材なのだ。


走塁面:
☆☆☆★ 3.5

 一塁までの塁間は、右打席から4.25秒前後。これを左打者換算すると4.0秒前後に相当する。このタイムは、ドラフト候補としては 中の上 ぐらいとなる。実際、公式戦27試合での盗塁数はわずか2個と、それほど足でガンガンアピールするプレースタイルではなさそうだ。

守備面:
☆☆☆☆ 4.0

 打球への反応、落下点までの入り方やキャッチングなど、高校生の右翼手としては上手い部類。ライトからも低く伸びてくる送球ができるように、
肩はプロに混ざっても充分アピールできそうだ。上のステージでセンターを担えるかと言われると微妙だが、ライトならば問題なくこなせるレベルになりそうだ。





(打撃内容)

 3年夏の甲子園では、
9打数4安打。しかし長打はなく、コンパクトな当たりで打ち返していた。実は他の公式戦でも単打がほとんど、決して長打で魅了するタイプではないことがわかる。

<構え>
☆☆☆ 3.0

 右打席から前の足の踵を浮かし、グリップは高めに添えている。腰の据わりや全体のバランスとしては少しクセがある構えだが、両目で前を見据える姿勢はそれなりといった感じがする。

<仕掛け>
平均

 投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す「平均的な仕掛け」を採用している。この始動は、ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離ヒッターや、勝負強さを売りにするポイントゲッターに多く見られるタイミングとなる。

<足の運び>
☆☆☆★ 3.5

 足を上げて回し込み、真っ直ぐ踏み出してくる。始動から着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応できる。真っ直ぐ踏み出すことから、内角でも外角でも幅広く打ちたいタイプなのだろう。

 
踏み込んだ前の足は、インパクトの際にも動かず我慢できている。そのため逃げていく球や低めの球にも食らいついていけそうだ。実際の打撃を見ていても、コンパクトに広角に打ち返してくるイメージがある。

<リストワーク>
☆☆☆★ 3.5

 
打撃準備である「トップ」をしっかり作るタイプではないので、タイミングの取り方として不安な部分は残る。それでもバットの入射角は上からインサイドアウトに振り下ろしてくるため、インパクトまで最短距離で振り抜けている。

 
ただし、プロのような球威のある外角球をきっちり打ち返そうとすると、多少ロスしてもバットのしなりを生かしたものにしていかないと飛ばない可能性は捨てきれない。そのため、木製バットへの対応には少し苦労するのではないだろうか。それでもインパクト後もしっかり振り切れていた。

<軸>
☆☆☆ 3.0

 目線の上下動は並ぐらいだが、腰の開きが少し早い。それでも足元が動かないことで、ある程度のところまで我慢できている。足元が少し窮屈なので、内角をさばくのには少し体との距離が欲しいタイプかもしれない。

(打撃のまとめ)

 
ボールを捉えることには長けた選手
という印象があるものの、捉えること重視のスイングで上のレベルの球威ある外角球をどこまでキッチリ打ち返せるかには疑問が残る。そういった意味では、木製バットへの対応が一つ鍵になりそうだ。


(最後に)


 
高校生としては守備が上手く、肩も強い。ボールを捉える能力もあり、脚も遅くない。恵まれた体格もあるため、プロ側が評価するというのもよくわかる素材ではある。ただし、上記で触れたような不安点や、それほど破壊力のない外野手がプロの中でどこまで特徴を示せるのかという疑問は最後まで拭えなかった。そういった意味では、個人的に「(支配下級)」とまでは評価できず、プロでの大成を確信できなかった。個人的には、木製バットへの対応も含めて、プロ入りにはワンクッション置いてから(社会人や大学を経由してから)目指した方が良いのではないかと感じた選手だった。


(2026年夏 甲子園)