19sp-7





石井 大智(23歳・高知FD)投手の個別寸評へ







石井 大智(22歳・高知FD)投手 174/75 右/右 (秋田高専出身) 





 「アイランドリーグNO.1」





 今年の独立リーグ・四国アイランドリーグの中でも、NO.1の呼び声高いのが、この 石井 大智 。リーグ戦では圧倒的な内容を示しており、悲願のNPB入りも現実味を帯びてきた。最速151キロと言われる男の、実情に迫ってみたい。


(投球内容)

中背の体格から、真上から腕を振り下ろしてきます。。

ストレート 常時140キロ前後~140キロ台中盤ぐらい? 
☆☆☆ 3.0

 あくまでもネット中継からの観戦だったので、球速はよくわからず。目測では、常時140キロ台前後~MAXで140キロ台中盤前後なのではないかという気がする。四死球を出すような危うさはないが、ストライクゾーンの枠の中では結構甘い球も多かった。またNPBの打者ならば、ここまで空振りしないだろうという球でも打ち損じてくれたり、空振りをしてくれたりとリーグレベルの差を感じさせる部分はある。それでも勝負どころでのボールには、それなりの勢いとキレを感じさせるものがあった。

変化球 スライダー・シンカーなど 
☆☆☆ 3.0

 縦に変化するスライダーのような球と、強烈なシンカーとのコンビネーション。特にシンカーは、空振りを誘うだけでなくカウント球になったりと自在操る術を持っているようだ。ただしリーグ戦でも結構見極められて振ってもらえない場面も多かったので、NPBの打者がこの球に手を出してくれるのかは半身半疑な部分がある。

(投球のまとめ)

 物凄くスケールがあるとかそういった素材ではなく、適度な勢いと縦の変化を織り交ぜて総合力で勝負するオーソドックスなスタイル。NPBレベルの打者ならば、こうはうまくゆかないだろうなという思いはあったが、それでも即戦力候補として、育成ではなく本会議での指名を意識できる素材ではないのだろうか。僅かな観戦で本質を掴みきっていないかもしれないので、フォームを分析して今後の可能性を考えてみたい。





(投球フォーム)

 セットポジションから勢いよく足を引き上げて来るタイプで、本質的にはリリーフ向きなのかもしれません。

<広がる可能性> 
☆☆☆★ 3.5

 引き上げた足を地面に向けて伸ばしているので、お尻は沈められているものの若干バッテリーライン上には残りがち。それでもカーブで緩急をつけたり、フォークのような縦の変化球を投げるのにも、それほど負担はかからないのではないかと考えられます。

 「着地」までの粘りもそこそこで、身体を捻り出す時間もそれなり。すでにシンカーという強烈な武器も持っており、この点もそれほど気にしなくて良いのではないのでしょうか。

<ボールの支配> 
☆☆☆ 3.0

 グラブは最後まで内に抱えられており、外に逃げようとする遠心力を内に抑え込めている。したがって、両サイドへのコントロールはつけやすいはず。気になるのは、足の甲の地面への押しつけが浮きがちで、力を入れて投げるとボールが上吊ったり抜けやすいフォームだということ。それを真上から腕を振り、「球持ち」も良いことである程度制御できている。

<故障のリスク> 
☆☆ 2.0

 お尻の落としはある程度できているものの、シンカーなど縦系への依存度がかなり高い。そのため肘への負担は、けして少なくはないだろう。ただしそれよりも気になるのが、腕の送り出しが極端だということ。グラブを持っている肩は下がり、ボールを持っている肩は極端に上がっており、ここまで極端だと肩への負担は相当大きいのでは? けして力投派ではないので、疲労を溜めやすいということはないのだろうが、登板過多になると心配なフォームではある。

<実戦的な術> 
☆☆☆ 3.0

 「着地」までの粘りはそこそこで、ボールの出処も平均的。そういった意味では、特に合わせやすいわけでも苦になるフォームでもない。

 「球持ち」が悪くないように見える割に、腕が身体に絡んで来ないのは腕があまり長くない体型のせいなのか? この辺がもっと粘っこくボールを持てるようになると、もっとシンカーの効果が上がりそう。ボールに体重を乗せてからリリースはできており、打者の手元まで勢いのあるボールは投げられている。


(フォームのまとめ)

 フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、どれも平均的で極端に悪い部分はないが良い部分もない感じ。それだけまだ、今後の取り組み次第では改善できる余地が残されている。制球を司る動作では、足の甲の押し付けができていないように、ステップの幅が狭いことが考えられボールが上吊りやすいこと。極端に投げ下ろす意識が強いせいで、肩への負担などが非常に大きいそうなのが気になる材料。武器になる変化球を習得できるかは微妙だが、現在シンカーという武器をすでに習得しているので、それほどこれに関しては悲観しなくても良さそうだ。


(最後に)

 
ちょっと映像で見ただけなので、まだ評価づけするのには時期尚早かなと思える部分も。毎年アイランドリーグは、選抜チームを作って関東に遠征してくる。今年もそれがあれば、まず選ばれるだろう存在。評価は、その投球を直にみてからでも良いのではないかと思っている。今は、もう少し追いかけてから最終判断をしてみたい。今回の映像を見る限りは、育成枠ではなく本会議での指名が有力なのではないかという印象は持った。


蔵の評価:
追跡級!


(2019年 前記リーグ戦)