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奥山 皓太(静岡大4年)外野 186/80 右/右 (甲府西出身) 
 




 「普通に良い投手だった」





 静岡大でのプレーが確認できなかったので、甲府西時代の映像を見直してどんな選手か見てみた 奥山 皓太 。 甲府西時代は、背番号1を付けた投手だった。コンスタントに135~140キロ強ぐらいを投げている投手で、そのまま投手を続けて面白そうな素材だった。しかし大学進学後肘を故障し、3年秋から本格的に外野手として野手に専念したようだ。


走塁面:
☆☆☆ 3.0

 高校時代に計測した一塁到達タイムは、右打席から4.35秒前後。これを左打者に換算すると、4.1秒前後に相当する。プロに入る左打者の平均がそのぐらいなので、プロの標準レベルぐらいの脚力なのではないのだろうか。リーグ戦では36試合で7盗塁ということで、ガンガン盗塁を仕掛けて来るわけではない。大学での映像を見る限り、それほど足が速い選手というほどベースランニングにスピード感は感じられなかった。

守備面?

 投手としては、クィックが1.05秒前後とまずまず。試合では、鋭い牽制で走者をアウトにしたり、打球へも自ら捕ろうという意志も感じられフィールディングも下手ではないように見えた。打球勘や守備範囲まではよくわからないのだが、高校時代に140キロ前後ぐらいのボールは投げられていたので、肩は結構良いのではないかと考えられる。

 走塁・肩などの素材としては悪く無さそうだが、守備・盗塁技術という点までは正直よくわからない。高校時代よりも全体的にゴツくなっており、スマートなタイプだったがパワフルな体型に変わってきていた。





(打撃内容)

 甲府西時代は、5番・投手として出場。公式戦最後の試合では、ショートゴロで最後の打者になっている。大学の3シーズンでは、打率.325厘で本塁打は0。スカウトのコメントも訊く限り、守備・走塁などの身体能力の高さを買っての指名だったようだ。

<構え> 
☆☆☆ 3.0

 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えています。背中を反って立ち、両眼で前を見据える姿勢や全体のバランスは並ぐらいでしょうか? 高校時代は投手という比重が強く、あまり野手という感じがしない選手ではあったのですが。

<仕掛け> 平均

 投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた、中距離打者やポイントゲッターに多く見られる仕掛けです。

 ただし大学での打撃フォームをみると、一度つま先立ちしてから再び小さくステップする「遅すぎる仕掛け」を採用しているように見える。狙い球を絞って、その球を逃さないことがより求められる打ち方に変わっていた。

<足の運び> 
☆☆☆★ 3.5

 足をしっかり引き上げて、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもそれなりに対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でもさばきたいタイプかと。タイミングを上手く合わせるというよりも、強く踏み込むということを重視した足の使い方でした。ただし大学では、始動を遅くして足の引き上げは小さくなっていました。

 踏み出した前の足は、インパクトの際にもブレずに止まります。そのため逃げて行く球や低めの球にもついて行ける形ですが、外角の変化球よりも、ストレートをきっちり右方向に打ち返すタイプです。あとは、外角低めの変化球を、いかに見極めたりさばいたりできるかがポイントだと感じました。

<リストワーク> 
☆☆☆★ 3.5

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力み無くボールを呼び込めています。バットの振り出しはインサイド・アウトという感じではないのですが、インパクトの際にバットの先端であるヘッドは下がらないので外角の球をセンターから右方向には無理なくはじき返せます。ただししっかり振り切るタイプで、けして打球が上がるような打者には見えませんでした。スイング軌道などは、高校時代とあまり変わっていないようには見えました。

<軸> ☆☆☆ 3.0

 足の上げ下げはそれなりで、けして目線が安定しているというほどではありません。身体の開きは我慢できていますが、少し足場が窮屈なので、内角の球にはバットが出にくいのではないのでしょうか。大学では足の上げ方は小さくなっているので、目線の上下動が小さくなっていると考えられます。

(打撃のまとめ)

 広角にはじき返す打者という感じで、物凄く当て勘に優れているといった感じはしません。打てるポイントの球を、逃さず叩くというタイプなのでしょう。また打球が上がるという感じではないので、ホームランがそう出るタイプではないように思います。


(最後に)

 大学でのプレーは一部動画のみなのですが、高校時代よりも振り込んで野手らしくはなってきた気がします。いずれにしてもこの選手、圧倒的な打力で魅了するというよりも、高い身体能力を秘めていることを評価されての指名のようです。果たして走力・守備がプロに混ざったときに、何処までアピールできるかに懸かっているのではないのでしょうか。プロの世界で、じっくり見られる日を楽しみにしております。


(2015年 山梨大会)