26sp-7





鎌田 州真(24歳・徳島IS)投手 186/90 右/右 (国士舘-国士大出身)
 




 「真っ直ぐは一軍クラス」





 今年の独立リーグ出身候補の中でも、最も支配下指名に近い位置にいるのがこの 鎌田 州真 ではないだろうか。特にストレートの勢いは素晴らしく、その出力だけを見れば、今すぐにでもNPBの一軍打者と対峙できるレベルにある。


【投球内容】

 2026年5月12日現在の成績は以下の通り。開幕から徳島のクローザーを任されている。

セイバーメトリクス補足データ

WHIP:
0.93 (1イニングあたりに許した走者数。1.00未満は球界トップクラスの安定感とされる)

K/BB:
4.75 (奪三振と与四球の比率。3.5を超えると優秀とされ、制球の安定度と圧倒的な球威を示す)

K9:
11.40 (9イニング換算の奪三振数。10.0を超えると極めて高い三振奪取能力を持つことを意味する)

BB9:2.40 (9イニング換算の与四球数。リリーフとしては十分に合格点と言える制球力の指標)

投球回数
被安打
四死球 奪三振  防御率 K/BB WHIP
15回 10 4 19 0.60 4.75 0.93


ストレート:150キロ〜155キロ前後(評価:
☆☆☆☆★ 4.5

 球速・球威ともにNPBの一軍クラス。K9:
11.40という驚異的な数字が示す通り、力でねじ伏せて三振を奪える。制球にややバラツキは見られるものの、BB9:2.40と崩れるほどではなく、その威力は今年の候補でも指折りだ。

変化球:フォーク(評価:
☆☆☆ 3.0

 ストライクゾーンへ落とすものと、ボールゾーンへ沈ませるものを投げ分けているが、打者が低めの変化を見極めて振ってくれない場面も目立つ。

その他

 クイックは0.95秒前後と高速。一方で、走者への目配せや牽制といった細かいケアに欠け、フォームを盗まれる隙がある。マウンド上での駆け引きはまだ発展途上だ。





【投球フォーム分析】

 セットポジションから始動し、クイック気味に素早く投げ込んでくる。

広がる可能性(評価:
☆☆★ 2.5

 ヒップファースト(お尻を先行させる動き)が浅く、体を捻り出すスペースが不足している。現状では縦の変化球にキレが出にくい構造だ。着地までの粘りも淡白で、捻りの時間を確保しづらい。

ボールの支配(評価:
☆☆★ 2.5

 グラブの抱え込みが甘く、足の甲での地面の捉えも浅いため、ボールが高めに浮きやすい。WHIP
0.93と走者は出していないものの、投球全体としてはアバウトな傾向にある。

故障のリスク(評価:
☆☆★ 2.5

 お尻の落としが不十分なままフォークを多投するため、肘への負担が懸念される。力投派ゆえに全身の疲労は溜まりやすく、徹底したボディケアが不可欠だ。

実戦的な術(評価:
☆☆☆ 3.0

 ボールの出所は打者から見えやすい部類だが、腕の振りが非常に強く、打者が差し込まれる場面は多い。手元まで生きた球を投げ込めている。


【最後に】

 すでにNPB一軍級のストレートと奪三振能力を証明している一方で、投球術やフォームの完成度には多くの伸びしろを残している。現状では「素材型」に近い側面もあるが、K/BB
4.75という数字が示す通り、ストライクゾーンでの勝負強さは折り紙付き。課題を承知の上で、その将来性を買って本会議で指名してくる球団があっても驚かない。


蔵の評価:
追跡級!


(2026年春 四国ILリーグ戦)