26sp-5
| 奥村 開(24歳・日本新薬)投手 184/85 右/左 (福井商-専修大出身) | |
堂々とした体格から、150キロ級の真っ直ぐを投げ込んでくる 奥村 開。26年度のドラフト戦線において、急浮上してきた注目株だ。 (投球内容) 昨秋の日本選手権予選ではチームの先発を任されていたが、今年のスポニチ大会では一転、3試合いずれもリリーフとして登板。計5イニングを投げて、被安打2、3四死球、5奪三振、無失点 と力で抑え込んでいる。 ストレート:145キロ〜151キロ ☆☆☆☆(4.0) 適度な球威と勢いを兼ね備えた速球で、ボールの威力には見るべきものがある。全体的に高めに集まる傾向が強いが、両サイドには適度に散っている印象だ。細かい制球力はまだないため、このコントロールが「許容範囲」として機能するかどうかが、今後の見極めポイントとなる。 横変化(スライダー):☆☆★(2.5) 横滑りするスライダーを投じるが、投球全体におけるウエートはそれほど高くはない。右打者の外角だけでなく、左打者の内角に食い込むように使っていたのが印象的だった。 縦変化(チェンジアップ/フォーク?):☆☆★(2.5) 小さく沈む縦系の変化球を持つ。球種は判然としないが、空振りを誘うというよりは、打者に引っかけさせる意味合いが強いのかもしれない。 その他:☆☆☆★(3.5) クイックタイムは0.9〜1.0秒とまずまず。鋭い牽制を入れてくるなど、投球以外の能力も低くなさそうだ。現状、ボールを長く持つ工夫や、緩急・出し入れといった細かい投球術はこれからの課題と言える。 (投球のまとめ) 真っ直ぐの威力はドラフト級だが、まだ絶対的な武器と言えるほどの変化球は見当たらない。投球術も発展途上なだけに、現時点で「指名確実」とまでは言い切れないが、今後1年間追いかけてみたいと思わせる魅力があるのは間違いない。 (投球フォーム) セットポジションから足を引き上げる勢いや高さがある。初動からエネルギーを捻出するフォームであり、性質としてはリリーフ向きのタイプなのではないのだろうか。軸足一本で立った際に膝から上がピンと伸び、やや力みは感じられるものの、適度なバランスは保てている。 <広がる可能性>:☆☆☆☆(4.0) お尻を一塁側に落とせており、体を捻り出すスペースを確保できている。そのため、カーブやフォークといった縦系の球種を習得するのに適したフォームだと考えられる。 「着地」までの時間も確保できており、曲がりの大きな変化球の習得も期待できる。それだけに、将来的に決め球の習得も期待できそうだ。 <ボールの支配>:☆☆☆(3.0) グラブを最後まで内に抱えられており、遠心力を内に留めているため、軸がブレにくく両サイドへの制球はつけやすいはず。リリースでの押し込みが甘いのか、ボールが全体的に高めへ集まりがちな点は気になった。 <故障のリスク>:☆☆☆(3.0) ヒップファーストの形が作れているため、捻り出す球種を投げても肘などへの負担は少なそうだ。一方で、肩のラインが一定せず傾きがちな点は懸念材料。ただ、過度な力投派ではないため、リスクは限定的ではないだろうか。 <実戦的な術>:☆☆☆★(3.5) 「着地」までの粘りがあり、ボールの出どころも隠せている。打者にとっては決してタイミングの合わせやすいフォームではない。 気になったのは、振り下ろした腕が体に絡んでこない点。これは球持ちが浅いか、腕が強く振れていないことを示唆している。それでも、ボールに体重を乗せてリリースできており、打者の手元まで強い球が届いている。 (フォームのまとめ) フォームの4大動作(着地・球持ち・開き・体重移動)のうち、「球持ち」に課題がありそうだ。高めに浮きやすい原因も、この球持ちの早さにあるのかもしれない。故障のリスクとしては、肩への負担が多少懸念される。しかし、将来的に曲がりの大きな変化球を習得できる可能性を秘めており、新たな武器を見出せる期待感がある。 (最後に) まだ素材型の域を脱していないが、ドラフト候補として一年間追う価値は十分にある。大卒社会人出身者に求められるハードルは高いが、実戦力が伴ってくれば今年のプロ入りも期待できる素材。26年度に浮上してきた、まさに「ニュースター候補」だ。 蔵の評価:追跡級! (2026年 スポニチ大会) |