26ky-23
| 内藤 蒼(浦和学院3年) 捕手 181/88 右/右 | |
特に「俺についてこい!」と叱咤激励して勇気を与えるタイプでも、細かく投手や打者の心理を汲み取るタイプでもない。ジェスチャーなどで投手と頻繁に意思疎通を図る様子もなく、自分の役割を淡々とこなす職人気質の捕手と言える。ちなみに若月健矢(花咲徳栄-オリックス)なども、そんな感じの捕手だった。 投手に的を付けやすくするため、リリース直前までミットを動かさない工夫が見られる。ただし、その後ミットを地面まで下げてしまうため、ワンバウンド処理の際に動作が立ち遅れる心配がある。反応やフットワークも特筆すべきものではなく、キャッチング技術全般に関しては、現時点では高い評価を与えにくい。 二塁への送球タイムは1.9秒前後と、ドラフト候補としては平均的な水準だ。地肩の強さは悪くないものの、捕球から送球への素早さや精度の面では、ドラフト上位を狙う候補としては物足りなさを感じる。果たしてプロの舞台で、どのような部分を売りにしていくタイプなのだろうか。 (打撃内容) この選手の真骨頂は「打てる捕手」としての打力にある。春季関東大会の関東一戦では本塁打を放ち、決勝の横浜戦でも2安打を記録するなど、全国レベルの強豪相手にもしっかりと結果を残している。パワフルな打撃は大きな魅力だ。 <構え> ☆☆☆★(3.5) 右打席から両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに置く強打者スタイル。腰の据わり具合や両目で前を見据える姿勢などバランスは良いが、全体的にやや硬さが感じられる。 <仕掛け> 早すぎ 投手の重心が下がる前から動き出す「早すぎる仕掛け」を採用している。リリースを迎える前に動き出すため、投げるタイミングを変えられてフォームで狂わされるリスクが生じやすい。 <足の運び> ☆☆☆☆(4.0) 足を引き上げて回し込み、真っ直ぐ踏み出す。始動から着地までの「間」が取れているため、速球や変化球の緩急には一定の対応ができるだろう。踏み込んだ前足はインパクトの際も動かず我慢が効いているため、逃げる球や低めの球にも食らいつける。実戦でも右方向への長打が見られた。 <リストワーク> ☆☆☆(3.0) トップを作るまでの動作は自然体で、力みは感じられない。バットの入射角度には問題なさそうだが、スイング軌道に問題があるのか? 対応できるコースが限定されていそうに見えるのは気にかかる。 それでもインパクト時にヘッドが下がらないため、ボールを広い面で捉えてフェアゾーンに飛ばせる。角度を付けてすくい上げるというよりは、強烈な打球で野手の間を抜いていくタイプだろう。 <軸> ☆☆☆★(3.5) 足の上げ下げがある割に、目線の上下動は激しくない。体の開きも我慢できているが、軸足が窮屈に見える点から、内角球への対応には疑問が残るのか注視したい。 (打撃のまとめ) スイングの柔軟性に欠けるため対応できるコースが限定されている印象だが、タイミングの合わせ方は巧みで、踏み込んだ足もしっかり止まっているため、甘い球を逃さない確実性はある。捕手としては、許容範囲以上の打力を備えていると言える。 (最後に) ディフェンス面の評価については現場でも意見が割れそうだ。個人的には育成指名か否かのラインかと見ているが、夏まで追いかけ、そのポテンシャルを慎重に見極めていきたい選手だ。 蔵の評価:追跡級! (2026年 春季関東大会) |