26ky-21





杉本 将吾(近江3年)捕手 179/84 右/右 





 「地肩の強さは全国屈指」





 ハマった時のスローイングは、全国でも屈指のものがある 杉本 将吾。選抜では、ボールの握り直しや力みから本来の凄みを見せる場面は限られたが、その卓越したポテンシャルの片鱗を随所に窺い知ることができた。


【ディフェンス面】

 ジェスチャーを交え、投手と対話しながら試合を作れる捕手だ。特に
高めを意識させた配球が特徴的で、リードが単調になるのを防いでいた。キャッチングやワンバウンド処理にも破綻がなく、守備の総合力は高い。

 最大の武器は、
全国でも屈指と目される強肩だ。調子が良ければ1.8秒前後の二塁送球タイムをマークする。今大会の大垣日大戦では、力みからかボールを握り直して投げられない場面もあったが、二度目の盗塁機会では1.9秒前後の送球で走者を刺し、能力の高さを見せつけた。単なる「強肩自慢」ではなく、捕手としての適性も兼ね備えておりプロ入りを意識できる素材である。


【打撃内容】

 チームでは「4番・捕手」の大黒柱。新チーム結成以来、
65試合で12本塁打、70打点、打率.449 という圧倒的な数字を残している。選抜でもショートの頭を越す安打を放ち、凡退した打席でも外野までしっかり飛ばすなど、内容は悪くなかった。

<構え> 評価:
☆☆☆(3.0)

 右打席で少し前足を引いて構える。腰を深く沈め、両目で前を見据える姿勢は良いが、グリップの高さなどは平均的。全体としてやや癖のある構えとなっている。

<仕掛け>
遅め

 投手の重心が沈み始める際に、開いていた足をベース側につま先立ちさせ、そこから本格的に始動する。タイミングとしては「遅めの仕掛け」だ。このタイプはボールをギリギリまで引き付けて叩く長距離砲に多く見られる。

<足の運び> 評価:
☆☆☆(3.0)

 小さくステップし、真っ直ぐ踏み込んでくる。始動から着地までの「間」が短いため、あらかじめ狙い球を絞り、一撃で仕留める鋭さが求められる。スクエアな踏み出しから、内外角を問わず広角に捌きたい意図が窺える。

 踏み込んだ足元は
インパクトの際もブレず、逃げていく球や低めの球にも食らいつくことが可能だ。

<リストワーク> 評価:
☆☆☆(3.0)

 トップの形を自然体で作れており、力まずにボールを呼び込めている。バットの軌道は少し遠回りする(アウトサイドイン気味)ため、インパクトまでのロスはありそうだ。それでも大きなスイングの弧を描き、フォロースルーでグリップを高く引き上げることで、ボールに角度を付けて飛ばしている。

<軸> 評価:
☆☆☆★(3.5)

目 線の上下動が多少あるため、打ち損じが生じる懸念はある。しかし、体の開きをよく我慢できており、軸足が地面から真っ直ぐ伸びて安定している点は評価できる。

【まとめ】

 確実性よりも、スイング軌道の大きさと破壊力を売りにするタイプだ。新チーム以降の12本塁打も納得の「飛ばす資質」を感じさせる。


(最後に)

 「高校球界屈指の強肩」という明確な看板があり、かつ捕手としての適性も高い貴重な存在。打撃も捕手というポジションを考えれば水準以上のものがある。一昨年に西武入りした 龍山 暖(エナジックスポーツ)に近い位置づけと考えられる、プロ志望であれば高卒での指名も十分に狙える素材だろう。U-18日本代表候補にも選出されており、夏に向けてさらに注目度が高まっていきそうだ。


蔵の評価:
(下位指名級)


(2026年 選抜大会)