26dy-12
| 西野 啓也 (立命館大4年)捕手 180/78 右/右 (高知出身) | |
下級生時までは「ディフェンス型の捕手」という印象が強かったが、最終学年となった今春のリーグ戦で首位打者を獲得するなど、打撃の成長が著しい 西野 啓也。平塚合宿でも強烈な打球を放ち、その存在感を大きく高めている。 (ディフェンス面) 必要最低限の意思疎通は行うものの、淡々と自らの仕事をこなすタイプ。投手や打者の心理を読み解くような「女房役」としての細やかな気配りや、リーダーシップでチームを牽引する熱さは現時点では感じられない。 技術面では、ミットを提示した後にグラブを下げてしまう癖がある。一方で、元来の反応の良さと動作の機敏さを備えており、ワンバウンド処理などの対応で立ち遅れることは少ない。また、キャッチング全般は標準的といった印象だ。 最大の武器は、二塁送球タイム1.8秒台中盤を叩き出す強肩。超A級とまではいかないものの、プロで十分に通用する地肩を持っている。現時点では捕手としての特徴が見え難いことは否めないが、総合力で見れば、ドラフト指名に値するディフェンス力を備えていると評価できる。 (打撃内容) 今春は打率.348(0本塁打・4打点)を記録し、リーグ首位打者に輝き自身3度目となるベストナインも獲得。大学日本代表候補による平塚合宿でも、センターへの力強い打球でアピールに成功し、代表メンバーに選出されている。 <構え> ☆☆☆ 3.0 右打席で前の足を軽く引き重心をやや後ろ足に乗せつつ、グリップ位置は平均的。腰の据わり、全体のバランス、目線など、すべてにおいて癖がなく標準的である。 <仕掛け> 平均 投手の重心が沈みきったタイミングで始動する。この仕掛けは、確実性と長打力を兼ね備えた中距離ヒッターや、勝負強さを売りにするポイントゲッターに多く見られる。 <足の運び> ☆☆☆ 3.0 足を上げ、ベースから少し離れるように踏み出すアウトステップを採用。着地までの「間」はそこそこで、速球・変化球双方に対応できている。アウトステップからは、内角を強く意識している様子がうかがえる。 懸念点は、インパクト時に足元が動いてしまう点だ。引っ張りであれば問題ないが、右方向へ打つ際は不安が残る。特に逃げる球や低めの球に対しては、苦手なのではないかと心配になる。 <リストワーク> ☆☆☆★ 3.5 自然体でトップを作り、力みなくボールを呼び込めている。バットがやや遠回りに出る傾向はあるが、ヘッドが下がらないためフェアゾーンに飛ばしやすい。フォロースルーを大きく取り、ヘッドスピードも十分で力強くバットを振れている。 <軸> ☆☆☆★ 3.5 目線の上下動は少なく安定している。開きを我慢しきれない面はあるものの、鍛え上げられた軸足の内転筋が強烈な打球を生む原動力となっている。 (打撃まとめ) 確実性重視の打者かと思いきや、驚かされるのはボールを遠くに飛ばす力強さである。芯で捉えた打球の鋭さは申し分なく、今や捕手に求められる打力の水準を十分にクリアしていると言えるだろう。 (最後に) 元々定評のあったディフェンスに加え、最終学年で打撃の力強さが加わった。現時点での大学生捕手評価としては、渡部海(青学大)に次ぐ位置にいる存在と言える。攻守のバランスが整っており、ドラフト3位前後での指名が期待される。 蔵の評価:☆☆(中位指名級) (2026年 平塚合宿にて) |