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竹川 葉流(日本大・準硬式4年)投手 177/88 右/右 (都江戸川出身) 





 「育成なら指名あるかも」





 4月上旬、多くのスカウトが視察に訪れた際は力みから本来の投球ができなかった 竹川 葉流。しかし、私が確認したリーグ戦最後の試合では、想像以上の内容を披露してくれた。


(投球内容)

 ブルペンでは粗っぽい速球派という印象だったが、チームではリリーフとして重宝されている。


投球回数
被安打
四死球 奪三振 防御率 K/BB WHIP
12回2/3 11 5 13 2.13 2.60 1.26


ストレート:140キロ台後半~MAX150キロ(☆☆☆★ 3.5

 八王子市民球場のスピードガンで最速150キロを計測。マイガンでも93マイル(約150キロ)に到達した。この日はポンポンとストライクを先行させ、制球の乱れを見せることなく投げきった。
適度な勢いと球威で詰まらせるタイプだが、ボールの強さはドラフト指名級だ。

横変化(スライダー):
☆☆★ 2.5

 横滑りするスライダーで、空振りを誘うというよりはカウントを整える球種。

縦変化(チェンジアップ):
☆☆ 2.0

 制球は甘かったが、打者に球種の存在を意識させるには十分だった。

投球以外の技術:
☆☆☆★ 3.5

 牽制は鋭さに欠けるが、クイックは1.1秒前後と基準以上。フィールディングもまずまず。ただ、駆け引きについてはこれからの向上に期待したい。

(投球のまとめ)

 観戦数が限られているため実像を掴みきるのは難しいが、残した成績やブルペンでの印象以上に制球は安定しており、投手としての総合力も許容範囲だった。私が見た試合が好調時のものだったのか、判断が分かれるところなので違う視点からも考えてみたい。


セイバーメトリクスによる投手分析

WHIP1.26

説明: 1イニングあたりに何人の走者を出すかを示す指標です。1.20未満が優秀、1.40を超えるとやや平均を下回るとされます。竹川投手の1.26という数字は、リリーフとして
安定した投球ができていることを示しています。

K/BB2.60

説明: 奪三振を四死球で割ったもので、制球力の安定感と打者を圧倒する能力を測ります。一般的に3.0を超えると極めて優秀とされます。2.60という数値は、制球の乱れが少なく、
高いレベルでバランスが取れている証明です。

K/99.24

説明: 9イニングあたりの奪三振数です。「どれだけ打者を三振に仕留める力があるか」を示します。8.0以上が優秀とされる中で9点台を記録しており、
パワーピッチングで空振りを取れるポテンシャルがあると言えます。

BB/93.55

説明: 9イニングあたりの四死球数です。3.0を下回ると制球力が良いとされます。現状は3.55と、
やや改善の余地がある数値ですが、フォームの分析にある「球持ち」の課題と照らし合わせると、今後さらに向上する伸びしろとも言えます。

(成績からわかること)

「算出された各指標からも、竹川投手の実力が浮き彫りになる。
WHIP1.26と走者を許さない安定感があり、K/BB(奪三振能力と制球の比率)も2.60と高い水準を記録。特に9イニング換算での奪三振数(K/9)は9.24に達しており、打者を圧倒できる力強いストレートが数字にも表れている。9イニング換算の四死球(BB/9)は3.55と、課題とされる制球面は今後さらなる伸びしろを残しているが、現状でもリリーフとして計算できる能力を備えていると言えるだろう。」


(投球フォーム)

 セットポジションからの足の引き上げは勢い・高さともにまずまず。フォーム前半から高いエネルギーを生み出す
リリーフ適性の高い投球フォームだ。軸足の膝が折れるのがやや早いが、力みなくバランスを保てている。

広がる可能性(
☆☆☆☆ 4.0

 お尻を一塁側にしっかりと落とせるため、体を捻り出すスペースが確保できている。カーブやフォークなどの習得も無理なく行えるだろう。

ボールの支配(
☆☆★ 2.5

 グラブを最後まで内に抱えられている点は良い。しかし腕が外旋するため軸がブレやすく、足の甲での地面の捉えが浅いため、力を入れるとボールが上吊りやすい。球持ちも短く、繊細なコントロールというよりは力で押すタイプか。

故障のリスク(
☆☆☆★ 3.5

 お尻の使い方は良く、腕の送り出しにも無理はない。ただし肩で投げる力投派のため、
蓄積疲労には注意が必要だ。

実戦的な術(
☆☆☆★ 3.5

 着地までの粘りがあり、ボールの出どころも見えにくい。
腕の振りも良く体重を乗せてからリリースできるようになれば、さらに手元で伸びる球が投げられるはずだ。

(フォームのまとめ)

 
「球持ち」と「体重移動」に課題は残すが、故障リスクは低く、変化球の伸びしろを感じるベースがある。あとは、高低の制球を突き詰めたい。


(最後に)

 日や時期による投球のムラはあるかもしれないが、
スペックは間違いなく高い。プロで数年鍛えれば、一軍の打者をも力で圧倒できる素質を秘めている。シーズン終了後には、北米のサマーリーグに参加予定とのこと。帰国後に、さらなる成長を確認するのが今から楽しみだ。


蔵の評価:
追跡級!


(2026年 春季リーグ戦)