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| 加藤 宇(明星大4年)投手 185/86 右/右 (堀越出身) | |||||||||||||||
少々腕が突っ張ったアーム式に近いフォームから投げ込む。しかし、ボールには速さだけでなく球威も備わっており、見応えのあるボールを投げ込んでくる。 投球内容 この春は最終戦を除き全てリリーフ登板。プロ入りを想定すれば、リリーフ適性の高い投手といえる。規定投球回数に達し、リーグ3位の防御率を記録した。 【用語解説】 WHIP:1イニングあたりに許した走者(安打+四球)の数。0.85 は極めて優秀。 K/BB:奪三振数÷四死球数。6.13 という数字は、制球力の高さ打者を圧倒する支配力を示している。
ストレート:145キロ〜MAX150キロ 【☆☆☆☆ 4.0】 球筋の伸びやキレで空振りを奪うタイプではないが、首都二部リーグ離れした勢いがあり、高い奪三振率を誇る。マイガンで93マイル(約150キロ)を複数回計測しており、数値通りの球威がある。バラつきはあるものの四死球で自滅するタイプではなく、直球の勢いだけであればNPB一軍を十分に意識できるレベルにある。 横変化(スライダー・カットボール):【☆☆☆★ 3.5】 小さく横滑りするスライダーでカウントを整えられる。特に左打者の内角低めに切れ込みながら沈む軌道は秀逸で、空振りを奪う有効な武器となっている。 縦変化(スプリット):【☆☆☆ 3.0】 適度に使用するが、現時点では空振りを誘う機会は限定的。今後は打者が振ってしまう精度・落差の向上が求められる。 緩急(カーブ):【☆☆★ 2.5】 縦割れの緩い軌道。投球全体の良いアクセントになっている。 その他:【☆☆☆ 3.0】 クイックは0.95〜1.05秒と基準以上。牽制は鋭いが、目配せと動作の連動が甘く、フォームを盗まれるリスクはある。ピンチでも冷静に打者と対峙できるマウンド度胸があり、駆け引きを習得すればさらに化けそうだ。 フォーム分析 セットポジションからゆっくり足を引き上げ、自身の「間」を大切にする先発タイプのような佇まいがある。軸足一本で立った際のバランスは良いが、やや上半身に力みが感じられる。 <広がる可能性>:☆☆☆★(3.5) 足を地面に向ける傾向があり、お尻の落としに甘さは残る。武器となる大きな変化球の習得には工夫が必要だが、変化球自体のキレは悪くない。 <ボールの支配>:☆☆☆(3.0) グラブを体の近くに留めており、遠心力を抑える意識は高い。一方、足の甲での地面の捉えが浅く、高めに浮きやすい傾向がある。左右よりも「高さ」のコントロールに課題を残す。 <故障のリスク>:☆☆(2.0) テイクバック時に肩が背中のラインより後ろに入り込み、ボール側の肩が上がってグラブ側の肩が下がるなど、腕の送り出しに無理がある。力投派であることも含め、肩への負担は小さくないため、日頃のケアが不可欠だ。 <実戦的な術>:☆☆☆★(3.5) 着地までの粘りと出どころを隠す技術は優秀。体重をしっかり乗せたリリースで球威は伝わるが、投げ終わりに重心が一塁側へ流れるロスがある。ここが修正できれば、球質はさらに上がるだろう。 (フォームのまとめ) 体重移動に改善の余地があり、高さの制球に課題を抱える。身体への負担は懸念されるが、変化球の曲がりは良く、単なる「速いだけの投手」では終わらない素養がある。 最後に 制球力や投球術に粗さは残るものの、冷静なマウンドさばきと吸収力の高さを感じる素材。イメージ的には元巨人の 西山 一宇氏を彷彿とさせる。ドラフト的には下位〜育成枠ぐらいの評価になりそうだが、プロの指導で何らかの形を確立できれば、プロでの大化けも期待できそうだ。 蔵の評価:☆(下位指名級) (2026年 春季リーグ戦) |