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鈴木 羚也(明星大4年)投手 178/81 右/右 (花咲徳栄出身) 
 




 「想像以上に速くてビックリ」





 これまで「140キロ前後の好投手」というイメージを持っていたが、今回の視察ではその評価を良い意味で裏切られた 鈴木 羚也。厳しめな球速表示で知られる小野路球場において140キロ台後半を連発し、毎スピードガンでは150キロ〜153キロ(93〜95マイル)を記録。出力面での劇的な成長に驚かされた。


投球内容

 体格こそ標準的だが、正統派の好投手。春季リーグ戦の成績は以下の通りだ。


【用語解説】

WHIP:1イニングあたりに許した走者(安打+四球)の数。

K/BB奪三振数÷四死球数。2.00 を超えており、制球には一定の信頼が置ける数値。

投球回数
被安打
四死球 奪三振 防御率 K/BB WHIP
34回2/3 31 18 42 3.41 2.33 1.41


ストレート:140キロ前後〜150キロ強 【☆☆☆★ 3.5】

 立ち上がりは150キロ前後を連発し、真っ直ぐの勢いで圧倒した。普段は140キロ台前半から中盤での投球だが、要所で150キロを計測する「出力のギア」を証明した。四死球数はやや多いものの、投球を見る限り制球が極端に粗いわけではない。

横変化(スライダー):
【☆☆☆ 3.0】

 曲がりの大きなスライダーを武器に、右打者の外角はもちろん、左打者の内角へも食い込ませる強気な投球を見せる。

縦変化(ツーシーム・フォーク):
【☆☆☆ 3.0】

 球速があり鋭く沈むツーシーム系の球種を操る。空振りを奪える一方で、甘く入ってヒットにされるケースもあるため、精度向上が求められる。

その他:
【☆☆☆ 3.0】

 クイックは1.10秒〜1.15秒と基準を満たし、走者への警戒も怠らない。牽制も適度に鋭いが、
リズムが単調になりがちな点は今後の課題か。

投球のまとめ

 立ち上がりの全力投球から一転、中盤以降は制球重視で落ち着いた投球を見せた。元来の
センスに高い出力を兼ね備え、変化球を交えたコンビネーションも巧み。総合力の高い好投手といえる。





フォーム分析

 軸足一本で立った際、膝が伸び切らず、力みなくバランスを保てている。

<広がる可能性>:
☆☆☆★(3.5)

 お尻の落としに若干の甘さは残るが、変化球を操るには必要なスペースがある。変化の幅は大きくはないものの、キレのある変化球で打者を翻弄する素養がある。

<ボールの支配>:
☆☆☆(3.0)

 グラブを内に抱え込み、軸のブレを最小限に抑えている。足の甲の押し付けが浅いためか
真っ直ぐが高めに浮く傾向があるが、左右へのコントロールは安定している。

<故障のリスク>:
☆☆☆★(3.5)

 腕の送り出しに不自然な力みはなく、肩への負担は少なそうだ。普段は無理な力投をしないため疲労は溜まりにくいが、
出力全開時の負荷管理は重要となる。

<実戦的な術>:
☆☆☆☆(4.0)
 
 着地までの粘りが効いており、ボールの出どころも隠せている。腕の振りも体に絡みついており、打者を幻惑する力は十分。ウェイトトレーニング等で筋量を増やせば、投球の質は一段と上がるだろう。

(フォームのまとめ)

 4大動作(着地・球持ち・開き・体重移動)に致命的な欠点はない。課題の高めへの浮きを修正できれば、大学からの指名も現実味を帯びる実戦的なフォームだ。


最後に

 現時点では「大学生の好投手」「ドラフト候補」の中間という評価だ。投手としての土台は堅実であり、出力と技術をさらに高められれば、プロの舞台も視界に入ってくる。秋のリーグ戦で評価を確固たるものにできるか、その進化を注視したい。


蔵の評価:
追跡級!


(2026年 春季リーグ戦)