25ky-9
櫻井 ユウヤ(昌平2年)内野 180/86 右/右 | |
守備・走塁面 一塁までの塁間を右打席から約4.2秒(左打者換算で約3.95秒)で駆け抜けるなど、想像以上に足が速い。昨年の公式戦11試合では、6盗塁を記録し、しかも失敗はゼロ。見た目のゴツさからは想像しにくい俊足ぶりだ。全力で一塁まで駆け抜ける迫力もあり、走力に関しては「中の上」から「上の下」クラスと評価して良いだろう。 旧チームでは一塁手を務めており、夏の埼玉大会の準決勝・決勝戦の様子を見る限り、目立った大きなミスはなかった。ただし、両足を伸ばして捕球するような柔軟性や反応の良さはあまり感じられず、一塁への入りもワンテンポ遅い印象を受ける。三塁手としてのプレーは確認できていないが、中学時代に投手を経験しており、肩の強さはありそうだ。 走力は速そうだが、守備に関しては正直よくわからない。この点は、ぜひ春季大会で確認したいポイントだ。 打撃内容 夏の細田学園戦以降の7試合では、全てでヒットを記録している。特に秋季大会で敗れた狭山ヶ丘戦を除く6試合では、いずれもマルチ安打を達成。一方で、腕っ節が強すぎるゆえか、打球が思ったほど上がらない印象も受ける。 構え ☆☆☆ 3.0 右打席でやや足を引き、前足のかかとを浮かせ、グリップを高く構えて捕手側に引いている。腰を深く沈め、両目で前を見据える姿勢は悪くないが、少し前傾気味で打席での力みを感じさせる点が気になる。 仕掛け 遅すぎ 投手の重心が沈むタイミングでベース側につま先立ちし、浮かせた前足のかかとを下ろす独特な動作が特徴。始動のタイミングは「遅すぎる仕掛け」に分類され、木製バットを使う日本人選手には扱いが難しいとされる。しかし、彼のような強靭な肉体を持つ選手なら、この遅さを補って打撃を成立させる可能性を秘めている。 足の運び ☆☆★ 2.5 前足のかかとを浮かせて下ろすシンプルな動作だが、ベース側につま先立ちしているため、インステップ気味にスイングしている。始動から着地までの「間」が短く、狙い球を絞って逃さない技術が求められる。クロス気味にボールを捉えていることから、外角への意識が強いのかもしれない。 踏み込んだ足はインパクト時にやや動いたり腰が早く開くため、逃げる球や低めの球には弱そうだが、ボールを引きつけて右方向へ打球を飛ばすことはできている。 リストワーク ☆☆★ 2.5 グリップをあらかじめ引いて構えているため、「トップ」の形は早めに作れている。これが始動の遅さを補う要素に。バットの振り出しはやや腰が早く開き、遠回り気味になるため、スイングにロスを感じる。 それでも、バットヘッドが下がりすぎず、ドアスイングとまではいかない。ボールに角度をつけて飛ばすタイプではないが、最後まで力強く振り切る。フェアゾーンに飛びやすいインパクトを生み出し、強烈な打球で野手の間を抜いている。抜群の飛距離が出る場合は、右方向より引っ張って巻き込んだ時ではないだろうか。 軸 ☆☆☆★ 3.5 足の上げ幅が小さいため、目線の上下動は少ない。だが、腰が早く開き、インパクト時に足元が動くため、開きを我慢できているとは言えない。軸足もベース側にやや傾きがちで、体が突っ込まないよう注意が必要だ。一方で、軸足の内ももの筋肉が発達しており、強い打球を生み出す原動力となっている。 打撃のまとめ バットの振り出しが遠回りだったり、開きを我慢できなかったりと課題はある。それでも、長所が欠点を上回っており、致命的な弱点にはなっていない印象だ。強打者でありながら脆さを感じさせず、ある程度の対応力を見せる。ただし、ホームランを量産するタイプかと問われると、現状では微妙な印象も受けている。 最後に 圧倒的な体の強さを活かし、日本人離れした打撃を成立させている。足は想像以上に速いが、最終学年で守備面での評価をどこまで高められるか。2025年度は目立つ高校生野手が少ない年だけに、彼が上位候補として一気に浮上する可能性もある。今から、春季大会が楽しみな選手だった。 (2024年夏 埼玉大会) |