25ky-5


 




 窪田 洋祐(札幌日大2年)中堅 185/85 右/右
 




 「三拍子揃ったアスリート系外野手」





 
 旧チームから、鋭い打球を放つ右打ちの強打者として、密かに期待してきた 窪田 洋祐 。それほどドラフト系雑誌などでは騒がれていないが、三拍子バランスの取れた素材として気になっている。


(守備・走塁面)

 甲子園で計測した時には、右打席から4.3秒前後。これを左打者に換算すると、4.05秒前後に相当し、基準以上の走力。2年夏の南北海道大会では、7試合で3盗塁と、積極的に走っていた。

 中堅手としての打球への反応や落下点までの入りも悪くなかった。肩もまずまず強く、中の上~上の下ぐらい はあるだろう。順調に精進していければ、最後の夏までには、かなり身体能力を兼ね備えた中堅手として、守備でも注目されることになりそうだ。





(打撃内容)

 2年夏の南北海道大会では、チームの4番に据わり、0本塁打ながら10打点、打率.632 と打ちまくった。甲子園で結果が出なかったことであまり話題になっていないが、25年度の高校球界を代表する外野手の一人だと見ている。

<構え> ☆☆☆ 3.0

 右打席から、両足を揃えたスクエアスタンス。グリップの高さは平均的で、腰の据わり・全体のバランスとしてはもう一つ。両眼で前を見据えるのはそれなりだが、最終学年ではもう少し打席での雰囲気が欲しいところ。

<仕掛け> 早め

 投手の重心が下る時に動き出す、早めの仕掛けを採用。この仕掛けは、対応力を重視したアベレージヒッターに多く観られる始動のタイミングです。

<足の運び> ☆☆☆ 3.0

 足を引き上げて回し込み、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」は取れており、速球でも変化球でもスピードの変化には幅広く対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でもさばきたいタイプか。

 踏み込んだ足元が、早く地面から離れてしまいます。そのため、逃げてゆく球や低めへの対応が気になるところ。基本的に、引っ張って巻き込む打撃を好むとしていると言えます。最終学年では、外角への対応や低めへの見極めなどを注視してみたいところです。

<リストワーク> ☆☆☆★ 3.5

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力みなくボールを呼び込めています。バットの振り出しは、特にインサイドアウトという感じではないものの、外の球を叩くのにもロスは感じません。バットの先端であるヘッドも下がらないので、広い面でボールを捉えられます。それだけ、フェアゾーンに飛びやすいインパクトと言えます。また、ヘッドスピードが鋭く、その点は下級生ながら目を引くものがありました。

<軸> ☆☆☆ 3.0

 足の上げ下げの割には、目線の上下動は静か。身体の開きを我慢できているスイングではないので、逃げてゆく球や低めへの対応が気になるところ。軸足は、地面から真っ直ぐ伸びてキレイに回転できていました。

(打撃のまとめ)

 特に脆さなどは感じられないのですが、まだ引っ張り重視の打撃なので、打てるコースは限られているかもしれません。それでも、これだけのハイアベレージを残せるのは、甘い球を逃さない「鋭さ」を持っているからでしょう。そういった打撃に、最終学年で幅を持たせられるのか注視して行きたいポイントです。


(最後に)

 体格にも恵まれ、身体能力にも優れています。打撃も水準を満たすものがあり、最終学年での内容次第では、充分に本会議での指名も期待できると観ています。特に25年度は、右打ちの強打の外野手というのが、全てのカテゴリーで不足気味。そういった意味では、面白い存在になりうるかもしれません。 


(2024年夏 南北海道大会)