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的場 北斗(亜細亜大4年)遊撃 174/80 右/右 (東海大山形出身) 





 「今まであまり気にしたことなかったけれど」





 大学日本代表を決める平塚合宿で気になったのが、的場 北斗。これまであまり注目していなかったが、どのような選手なのか、走塁・守備・打撃を分析し、その可能性を探る。


走塁面:
☆☆★ 2.5

 一塁到達タイムは右打席から約4.45秒(左打者換算で約4.2秒)。ドラフト候補の基準(4.1秒前後)と比べると遅く、走力は 中の下 程度。東都リーグ通算61試合で4盗塁(失敗3)と、足を売りにするタイプではない。実際の走塁を見ても、突出したスピードは感じられない。

守備面:
☆☆☆★ 3.5

 的場選手の最大の魅力は、
球際に強いショートの守備。細かいステップやプレーのスピード感は目立たないが、腰を落とした丁寧な捕球と安定した球際のプレーが光る。深い位置からの送球でもアウトにできる地肩の強さは水準以上。通算61試合で8失策と、堅実さにはやや欠けるが、守備範囲と肩の強さはプロのスカウトの注目を集めそうだ。プロでショートで勝負して行けるかは微妙だが、二塁や三塁あたりであれば水準以上に守れる可能性は高そうだ。





打撃内容

 今春のリーグ戦では、1番または6番打者として10試合に出場し、
1本塁打、2打点、打率.179。目立つ成績ではないが、左中間への飛距離不明の特大ホームラン(対日大戦)など、当たれば飛ばせるパンチ力を持つ。通算成績は以下の通り。

試合数
打数
安打
四球
 死球
三振
右投手打率
左投手打率
本塁打
打率
出塁率
OPS 
長打率
四死球率
三振率
打点
61 219 51 11  3 42 .265 .213 1 .233 .279  .562 .283 19.2 6.4 15 

セイバーメトリクス補足

OPS(出塁率+長打率):.562はリーグ平均(仮に.650)より低め。出塁力と長打力の両方を伸ばす必要がある。

wOBA(加重出塁率):簡易計算で約.250(リーグ平均.300程度)。打撃の総合的な貢献度が低く、選球眼(四球率6.0%)とコンタクト率の向上が課題。

四球率(6.0%):リーグ平均(仮に8.0%)と比べ選球眼がやや劣るが、プロでの成長余地あり。

三振率(18.0%):リーグ平均(仮に15.0%)より高めで、コンタクトの安定性が求められる。



打撃フォーム分析

構え:
☆☆☆★ 3.5

 右打席で前足を軽く引き、踵を浮かせた構え。グリップは平均的な高さで、腰はしっかり据わる。両眼で前を見据える姿勢はまずまずだが、体の動きを加えて柔らかさを出すと、よりリズムが生まれるだろう。

仕掛け:平均

 投手の重心が沈みきったタイミングで始動する「平均的な仕掛け」。中距離打者やポイントゲッターに多く、確実性と長打力をバランスよく発揮できる。

足の運び:
☆☆☆★ 3.5

 インステップを採用し、ベース側に踏み込む。始動から着地までの「間」はまずまずで、速球にも変化球にも対応可能。外角への意識が強い。

 踏み込んだ前足は
インパクト時にブレず、逃げる球や低めにも食らいつける。ただし、動作が忙しく、タイミング調整が難しい印象。始動を早めるか動作を簡素化すると良い。

リストワーク:
☆☆☆ 3.0

 「トップ」の形成は早く、速球に遅れる心配はない。バットの振り出しは
少しポイントが後ろで、センターから右方向への意識が強い。バットヘッドが下がっていないため、フェアゾーンに打球が飛びやすい。スイングは力強く、タイミングが合えば特大ホームランを放つ潜在能力がある。

軸:
☆☆☆ 3.0

 足の上げ下げが忙しく、
頭の動きが目立つ。これが錯覚を招き、打ち損じの原因になり得る。体の開きは我慢できているが、軸足が前に突っ込んだり、内角で窮屈になるなど、安定感に欠ける。

打撃のまとめ

 動作の忙しさや頭の動きが、ボールを的確に捉える妨げとなっている。確実性を高めるため、
始動を早めるか簡素な動作を意識する必要がある。


総合評価

項目
評価
コメント
走塁
☆☆★ 2.5
4.45秒(一塁到達)は遅め。盗塁数は少なく、足を売りにするタイプではない。
守備
☆☆☆★ 3.5
球際に強く、地肩は水準以上。失策はやや多いが、ショートとしての魅力は十分。
打撃
☆☆☆ 3.0
打率.233、OPS.562と物足りないが、特大ホームランの潜在能力あり。


的場北斗の評価ポイント

強み:球際に強いショートの守備、地肩の強さ、特大ホームランのパンチ力。

課題:走塁の遅さ、打撃の確実性(三振率18.0%)、選球眼(四球率6.0%)。

セイバーメトリクス視点:

 OPS.562、wOBA.250はリーグ平均以下。
コンタクト率と選球眼の向上が必須


最後に

 的場北斗は、守備力と肩の強さを武器に持つ右打ちのショート。打撃では確実性が課題だが、特大ホームランを放つ潜在能力は魅力的。ただし、打席に入る時の足場の作り方などをみていると淡白で、もう一歩踏み込んだ
打撃へのこだわりや、深い探究心が欲しい

 OPSやwOBAの低さから、現時点での総合力はプロ基準に達していないと評価するが、秋季リーグでコンタクト率や選球眼の改善が見られれば、下位指名~育成枠での指名の可能性も出てきそうだ。


蔵の評価:
追跡級!


(2025年 平塚合宿)