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尾瀬 雄大(早稲田大4年)中堅 172/80 右/左 (帝京出身) | |||||||||||||||||||||||
尾瀬 雄大 は、六大学通算打率.350を誇るアベレージヒッターであり、六大学を代表する安打製造機として知られる。今春のリーグ戦では打率.288と平凡な成績に終わったが、安定した打撃技術と堅実な守備・走塁を兼ね備えた隠れた実力者だ。 走塁面:☆☆☆★ 3.5 一塁到達タイムは左打席から4.05秒前後と、ドラフト候補としては平均的。2025年春季リーグ戦では13試合で4盗塁を記録し、積極的な走塁を見せた。プロで足を売りにするのは微妙だが、走力は標準以上で、試合状況に応じた判断力は評価できる。 守備面:☆☆☆★ 3.5 センターを守る選手として、打球への反応や落下点への入りは安定しており、大きなミスがない。これまで4年間で69試合に出場し、失策はゼロ。地肩は平均的だが、センターのポジションでは強い肩が求められる場面は少ない。守備範囲やポジショニングの正確さは、プロの外野手として十分な水準にある。 打撃内容 2025年春季リーグ戦の成績は以下の通り:
今春のリーグ戦では、OPS(攻撃力の総合指標)では .737 と三振の少なさが優れており、ISO(長打力を測る指標)では、.085 と長打力が控えめであることを示している。打球は右・左・センターに打ち分け、対応力の高さが光る。低めの三振率からは、選球眼とバットコントロールの確かさを示している。 <構え> ☆☆☆ 3.0 左打席からオープンスタンス(外側に足を開く構え)を採用。グリップを高めに置き、後ろ足に体重をかけて腰を沈める。やや癖のある構えだが、両目で投手を見据え、球筋を正確に追える。視線のブレが少なく、錯覚を防ぐ点で安定感がある。 <仕掛け> 遅め 投手の重心が前に移動する段階で動き出す「遅めの仕掛け」(ボールを引き付けて打つタイミング)を採用。この始動は2番打者やスラッガータイプに見られ、尾瀬の場合は前者に該当。タイミングの取り方は、狙い球を絞る鋭さを補強する。 <足の運び> ☆☆☆ 3.0 軽く足を上げ、ベースから離れる方向に踏み出すアウトステップ(外側への踏み込み)を採用。始動から着地までの「間」が短く、狙い球を逃さない鋭さが求められる。内角への意識が強く、前足がインパクト時に開かず、低めや外角の球にも対応可能。特にレフト方向への打球は巧みに打ち返す。 <リストワーク> ☆☆☆☆ 4.0 打撃準備の「トップ」(バットを構える位置)は自然体で、力まずボールを呼び込む。バットの振り出しはインサイドアウト(内側から外へのスイング)ではないが、外角球をさばくロスは少ない。 バットのヘッドを立てて重心を残すことで、レフト方向への打球をフェアゾーンに落とす技術が優れる。ヘッドスピードは平均的だが、ミート力とバットコントロールはプロでも通用するレベル。 <軸> ☆☆☆☆ 4.0 足の上下動が少なく、目線のブレが小さい。体の開きを我慢し、軸足に粘りがある。ひ弱な印象とは裏腹に、軸足の内腿の筋肉は発達しており、強烈な打球を生み出す原動力となっている。この安定した軸が、安定した打撃の基盤を支える。 (打撃のまとめ) 尾瀬の最大の強みは、どの球種やコースにも対応できるミート力とバットコントロールだ。アベレージヒッターとしては珍しく遅めの始動を採用しつつ、大きなスイングで二塁打や三塁打は少なくない。タイプ的には、大学の先輩でもある青木宣親(元ヤクルト)に近いスタイルで、プロでも安定した打撃が期待できる。ちなみに、青木宣親の早稲田時代の通算成績は、190打数63安打(打率.332)であり、ここまでの通算打率.350・90安打の尾瀬の方が上回っている。 (総合評価) 尾瀬雄大は、突出した走力や肩、長打力を欠くが、打撃・守備・走塁の全てで平均以上の安定感を持つ。特に、打撃の対応力とミート力は、どの球団でもプロスペクトに位置づけられる可能性がある。左打ちの外野手はドラフト候補に多く、ポジション的に埋もれやすいが、能力の割に中位以下の指名が予想されるため、コストパフォーマンスに優れる。外野手不足の球団にとって、即戦力として貢献しつつ、将来的に主力になれる可能性を秘めた「掘り出しもの」になれる選手だと言える。 蔵の評価:☆☆(中位指名級) (2025年 大学選手権) |