24ky-13
颯佐 心汰(中央学院3年)遊撃&投手 176/70 右/右 | |
背番号6を付けながらマウンドに上がり、投手としてもセンスの良さを見せた 颯佐 心汰 。個人的には奥行きのあるフォームから、将来的には投手の方が面白いかなと思える反面、プロ側は高い身体能力を活かしたショートとしての才能の方を評価しているようだ。 走塁面:☆☆☆★ 3.5 一塁までの塁間は、右打席から 4.2秒弱ぐらい。これを左打者に換算すると、3.95秒弱に相当するなど、プロに混ぜても俊足の部類。そのため、盗塁をする能力は目立たないが、純粋に走るスピードはあることが伺われる。ただし今後、足を売りにして行けるかどうかは、現時点ではなんとも言えない。 守備面:☆☆☆★ 3.5 凄く一歩目の反応が鋭いとかいうことはなかったが、春季大会の成田戦で見せたボールをさばきをみて、なるほどプロのスカウトが気にしているだけのことはあると関心させられた。試合前練習などを観ていると、補球までは丁寧だか、送球は少しどうなのかな?と思える部分もある。それでも、投手として140キロ台を記録するように、送球自体には強さがあり、プレーに余裕も感じられる。鍛えようによっては、まだまだ上手くなって行ける余地はありそうだ。 純粋に走力や地肩などの能力はプロ級で、それで適度な野球センスも兼ね備えている。育成も含めれば、高校からのプロ入りも意識できる素材なのかもしれない。 (打撃内容) センバツでは、4試合で 16打数6安打・1三塁打 で、打率.375厘と、その打力が全国レベルあることを証明した。 <構え> ☆☆☆ 3.0 前の足を軽く引いて、グリップの高さは平均。後ろ足に体重を預け、両眼での前の見据え方や全体のバランスとしては少々癖のある構えとなっている。 <仕掛け> 早め 投手の重心が沈み始めるときに動き出す、「早めの仕掛け」を採用。この仕掛けは、対応力を重視したアベレージヒッターに多く見られる始動のタイミングです。 <足の運び> ☆☆☆★ 3.5 足をしっかり引き上げて、軽くアウトステップして踏み出してきます。始動~着地までの「間」は取れているので、速球でも変化球でもスピードの変化には幅広く対応。軽くアウトステップするように、内角への意識が強そうです。 踏み込んだ足元は、インパクトの際にブレずに止まっています。そのため、アウトステップ気味でも、逃げてゆく球や低めの球にもある程度食いつくことができます。また、打球も引っ張りだけでなく、右方向に打ち返すことができます。 <リストワーク> ☆☆★ 2.5 打撃の準備である「トップ」は早めに作れているので、速い球に立ち遅れる心配はありません。ただし、バットが外回りに出てくるので、確実性という意味ではどうでしょうか? スイングも払うようなスイングで、木製バットでプロレベルの投手相手だと、何処まで対応できるかには不安が残ります。それでもこのようなスイングでも 大和(DeNA)内野手のような選手もいるので、ある程度割り切ってスイングできれば、成立する可能性もあります。 <軸> ☆☆☆ 3.0 足の上げ下げは大きいので、目線の上下動はそれなり。体の開きは我慢できていますが、軸足は不安定なのは気になります。そのため、。打撃の安定感という意味ではどうでしょうか? (打撃のまとめ) タイミングを合わせるのは下手ではないのですが、スイング軌道が外回りだったり、癖のある打撃をする選手ではあります。そのため、打撃に関しては、個人的には物足りなく映っています。 (最後に) 走力や肩と純粋な身体能力に加え、それを活かす野球センスも悪くないように感じられました。その一方で、打撃の能力に関しては、ドラフト候補としてはやや弱いのではないかとみているます。そのへんで、意見の別れる選手なのかもしれません。夏まで追いかけて、能力を見極めて行きたい一人でした。 蔵の評価:追跡級! (2024年 春季千葉大会) |