23sy-19
泉口 友汰(24歳・NTT西日本)遊撃 178/80 右/左 (大阪桐蔭-青山学院大出身) | |
青山学院大時代は、自己犠牲をしてもチームの勝利を優先するフォア・ザ・チームの精神を持った選手だった 泉口 友汰 。社会人に進んでも、周囲の状況を冷静に観察し、的確なプレーをすることに優れていた。 走塁面:☆☆☆★ 3.5 一塁までの塁間は、左打席から3.9~4.2秒ぐらいと、バラツキがあった。大学時代から走力を全面に出したプレースタイルでなく、それほど盗塁などを仕掛けてくることはない。走力自体は、プロに混ぜても 中の上 ぐらいはありそうだが、走塁への意識が今後変わってくることはあるのだろうか? 守備面:☆☆☆☆ 4.0 物凄くスピード感があるとか、グラブさばきが柔らかいとか、そういった目に見えての凄みはありません。それでも、一瞬で的確な判断ができる点は高く評価できます。捕球までも丁寧ですし、プレーは安心して見ていられる堅実さもあります。肩も驚くほど強いわけではないのですが、深いところでもアウトにすることできており、プロでもショートの守備は即戦力級だと評価できます。。 (打撃内容) 直近の10試合では、36打数8安打 1本 2点 打率.222厘 と、目立つものはありません。社会人になって、打撃が良くなったから指名されたという感じは特にしませんでした。 <構え> ☆☆☆☆ 4.0 前の足を引いて、グリップを高めに添えます。腰の据わり、両眼で前を見据える姿勢、全体のバランスとまずまずで、打席でも適度な集中力が感じられます。 <仕掛け> 早め 投手の重心が下がって来る時に動き出す、「早めの仕掛け」を採用。この仕掛けは、対応力を重視したアベレージヒッターに多くみられる始動のタイミングです。 <足の運び> ☆☆☆☆ 4.0 足を引き上げて回し込み、ほぼ真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」は取れており、速球でも変化球でもスピードの変化には対応しやすい。真っ直ぐ踏み出すということは、内角でも外角でもさばきたいタイプなのだろう。踏み込んだ前の足も、なんとかインパクトの際にブレずに我慢。そのため、逃げて行く球や低めの球にも食らいつくことができます。 <リストワーク> ☆☆☆★ 3.5 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力みなくボールを呼び込めるのは良いところ。ただし、バットを引くのが遅れないように注意したい。バットの振り出しは、内から出てきておりインパクトまでのロスも感じない。ヘッドも下がっていないし、スイングの孤も大きめ取れている。 <軸> ☆☆☆☆ 4.0 足の上げ下げはあるが、目線の上下動は少ない。体の開きも我慢でき、軸足の形も大きくは崩れていない。しいて言えば、軸足の内モモの筋肉が平凡で、打球の強さはそれほどでもないということ。 (打撃のまとめ) 特にボールを捉えるセンスやミート力に特別なものは感じないものの、技術的にな完成度は高い。細かい部分は、プロに合わせて自分なりにいい形を見つけて行けるかではないのだろうか。ただし、打撃だけを見ていると、プロでレギュラーをというよりも、内野のバックアップ要員・レギュラーへの刺激剤という意味合いが強いように思えた。 (最後に) レギュラーショートとして期待される、門脇誠 の競争相手、何かあった時のバックアップ、そういったことを期待しての指名ではないのだろうか。特に堅実な守備は、一年目から一軍に絡んで行けるだろう。その一方で、打撃に関しては、レベルの高いところでやってきただけに、全く通用しないということもないだろう。ただし、プロでレギュラーを奪えるほど垢抜けているかと言われると、そこまでのものは感じられませんでした。ただし、彼のようなフォア・ザ・チームが実践選手がいるとチームも変わってくると思うので、大学時代からの大きな上積みは感じられませんでしたが、☆(支配下級)の評価をしてみたいと思いました。 蔵の評価:☆(下位指名級) (2023年 都市対抗) |