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土生 翔太(22歳・ BC茨城)投手 181/92 右/右 (横浜-桜美林出身)





 「ボール一つ一つはいい」





 桜美林大の頃から、150キロ近い真っ直ぐを投げ込む投手として、レポート したことがあった 土生 翔太 。大学時代は、それほど大きな活躍はできなかったものの、卒業後はBCリーグへと進む。BCリーグ選抜VS日ハム戦では、代表チームの先発を任されていた。

(投球内容)

 ガッチリとした体格から、球威のある球を投げ込む速球派です。この試合だけでなく、春先のDeNAとの交流戦でも先発していました。

ストレート 145キロ前後~91マイル・146キロ ☆☆☆★ 3.5

 鎌ケ谷のガンでは、コンスタントに140キロ台中盤を計測。マイガンでも、91マイル・146キロを記録していました。また、春先のDeNA戦でも、初回から149キロなどを叩き出していました。ボール自体に
適度な球威と勢いを感じさせ、真っ直ぐの威力という意味では、ドラフト級だと言えるでしょう。問題は、それほど細かい制球力がなく、甘く入ったり、決まらなかったりするアバウトにさにあると言えます。どちらかというと、空振りを誘うというよりも、詰まらせるタイプの球質だと言えるでしょう。

変化球 スライダー・ツーシームなど ☆☆☆ 3.0

 変化球は、主に
曲がりの鋭いスライダーとのコンビネーション。この球でカウントを整えてきますが、ツーシームなど他の球の精度・キレなどに課題があり、絶対的な球種がありません。そのため、どうしてもこの二つの球に頼りがちで、単調に陥りやすい傾向にあります。

(投球のまとめ)

 ストライク
ゾーン内では、力のある真っすぐで押せるのは最大の強味かと。ただ、そこからの投球に課題を残しており、その辺は桜美林大時代から、大きな変化は感じられませんでした。そのため、投げている球は良いものの、なかなか結果に結びついてゆかないところが惜しい投手です。しかし、プロの指導者の導き次第では、一皮むける可能性は秘めています。





(成績から考える)

 今シーズンの成績は、
8試合 0勝6敗 42回 52安 33四死 34三 防 5.57

1,被安打は投球回数の80%以下 ✕

 被安打が投球回数を上回っており、何かしら大きな欠点があると考えられます。配球が単調に陥りやす、制球が甘い、フォームが合わせやすいなど、ボールの力以外の部分に何か原因がありそうです。

2,四死球は、投球回数の1/3(33.3%)以下 ✕

 四死球率は、78.6% と、基準の倍以上のペースで出している。さらに打力が上がるNPBの打者相手では、もっと数字が悪化する可能性がある。

3,三振は、1イニングで0.8個以上 ◯

 1イニングの奪三振は、8.1個 で、先発投手の基準は満たしている。ボール自体は、三振の奪える力がある裏付けではないのだろうか。あとは、いかに武器になる変化球を収得できるかどうか?

4,防御率は1点台以内 ✕

 防御率は5点台ということで、BCリーグの中でも良いとは言えない数字。現状は、あくまでも素材型の域を脱しられていないことが伺われる。

(成績からわかること)

 まだまだ素材型の粋は脱していないことが、成績からも裏付けられる。ボールの力以外での工夫や改善が求められるところで、そこが可能であるという判断をする球団が指名してくるのではないのだろうか。いずれにしても、一年目から戦力としていったタイプでは無さそうだった。


(最後に)

 現状は、育成会議でも指名されるかされないかのボーダーライン上の選手ではないかと思われる。大卒ルーキーということで、けして若い選手でもないので。ただし、ゾーン内を力で押せる点と、スライダーの曲がりはしっかりしている点。あとは、それ以外に何か意識させられる球があるとか、何か投球に嫌らしさが出てくると、また違ってくるかもといった気もしなくはない。何処か、そういったことで可能性を感じてくれる球団が出てこないかと思っている。現状は、
 を付けるほどの総合力はなかったものの、育成ならば指名があるかもといったことで、取り上げさせて頂いた。


(2023年 NPB交流戦)