23ky-4





 明瀬 諒介(鹿児島城西3年)一塁 183/88 右/右





「精度は上がってきた」 





 相変わらずボール球を強引に打ちいったり、力任せなスイングは相変わらずだが、外角の球をきっちり仕留める確率が高まってきたのが、最終学年での 明瀬 諒介 だった。


走塁面:
☆★ 1.5

 一塁までの到達タイムは、それほど緩めて走らなくても 4.7秒台(左打者換算で 4.45秒強に相当)と、
プロの中でも遅い部類だと言えよう。大概の打球では、走るのを緩めての5秒台であることが多い。そのため、プロでも脚を売りにするような、そういったことは期待できそうもない。

守備面:
☆☆ 2.0

 他のポジションへの話も出ていたが、結局公式戦では一塁手での起用だった。投手としては、
春季大会に150キロ台を記録。夏の大会でも、140キロ台後半をマークしていた。そういった地肩の強さは間違いないが、走力がないだけに何処まで外野手としてやれるかは微妙だと言わざるえない。肩が強いので、内野ならばサードなどの可能性もなくはないが、現状は集中的にやらせてみないとわからない。





(打撃内容)

 3年春の九州大会では、初戦で破れたものの4打数2安打。最後の夏の鹿児島大会は、準々決勝までの5試合で、打率.375厘 を残すなど、粗さは感じさせたものの、結果は残せていた。

<構え> 
☆☆☆★ 3.5

 若干クローズ気味ではあるが、両足を揃えたスクエアスタンス。グリップの高さは平均的で、腰の据わり具合・全体のバランスとしてはそれなりだが、両眼で前をしっかり見据えられているところは良いところ。構えた時に、体をあまり動かす揺らぎがあまり無いからなのか? 
全体に少し固く見えてしまう構えではあります。それでも、打席での威圧感・存在感は相変わらず良かったです。

<仕掛け> 平均

 
投手の重心が下がりきった底のあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。この仕掛けは、ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離打者や勝負強さを売りにするポイントゲッターに多くみられる始動のタイミングです。始動のタイミングは、昨年から変わっていませんでした。

<足の運び> 
☆☆☆★ 3.5

 
小さくステップして、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でもさばきたいタイプではないのでしょうか。

 踏み込んだ前の脚も、なんとかインパクトの際には我慢できていました。そのため、逃げてゆく球や低めの球もある程度は対応できそう。ただし、地面から脚が離れるのが早いのと、基本的に引っ張りの意識しか無さそうで、
現状は巻き込んでナンボの打者であるように思えます。昨夏は、足元が我慢できてなかったので、その点は成長の跡は感じられます。また、意識次第では、ある程度右方向への打球も可能になってきました。

<リストワーク> 
☆☆☆★ 3.5

 
打撃の準備である「トップ」を作るのは自然体で、力み無くボールを呼び込めているところは良いところ。あとは、バットを引くのが遅れないように注意したい。バットの振り出しは、少し肘が下がって出てきます。それでもヘッドまでは下がっていないので、ドアスイングというほどではありません。そのためタイミングさえ合えば、フェアゾーンに飛ぶ確率も高まってきました。昨年までは、もっと腰が早く開くようなスイングでしたが、そういった部分はかなり改善されてきています。

 スイングの孤は大きく、フォローまで取れてきて大きなスイングを実現。しっかりタイミングが合えば、大きな打球を飛ばせます。実際に3年夏の鹿児島大会では本塁打こそ出ませんでしたが、鹿屋中央戦ではレフトポール際に特大のファールを放っていました。まだまだ腕っぷしで振っている感じはしますが、だいぶ技術的な部分も良くなってはきています。


<軸> 
☆☆☆★ 3.5

 
足の上げ下げは小さめで、目線の上下動はそれなりといった感じ。体の開きも我慢できるようになってきて、腰の開きの速さもだいぶ改善されてきました。軸脚も大きく形を崩すことなくスイングできるようになってきて、ツッコミなどもし難くなってきています。軸足の内モモの筋肉は発達しており、強烈な打球を飛ばす原動力になっています。

(打撃のまとめ)

 
「構え」や「始動」のタイミングは変わっていませんでしたが、腰が早く逃げる部分がかなり改善されてきています。そのため、遠回りに出ていたスイングも、そこまで酷く見えなくなりました。ヘッドを無理に立てる意識で違和感があったスイングも、今はかなり滑らかにヘッドが走るようになってきたように見えます。最終学年で確実性が高まっていたのは、けして偶然ではなく技術的な成長に裏付けされたものだと評価します。


(最後に)

 
まだボール球を強引に打ちに行ってしまうなど、ボールの絞り込みや選球眼には粗さを残します。それでもスイングの課題が修正されることで、打てるゾーンの球を仕留めるという部分では、昨年よりもだいぶ成長が感じられます。150キロを記録する肩の強さはA級ですが、走力の無さなどから外野はどうなのかな? という疑問は残ります。サードあたりを無難にこなせるようだと、出場の幅は広がりそうですが。右打者の強打者候補といった意味では魅力的な素材で、上位指名して来る球団があっても不思議ではありません。個人的には3位前後が基本戦だと思いますが、入れ込んだ球団がハズレ1位あたりで指名する球団が当日は出てくるかもしれませんね。


蔵の評価:
☆☆☆ (上位指名級)


(2023年夏 鹿児島大会)



 








明瀬 諒介(鹿児島城西2年)一塁手の本当に凄いやつへ