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高橋 蒼人(帝京3年)投手 178/81 右/右 





「筋はやっぱい好い」





 オフ作成した寸評でも、センスの良さを評価した 高橋 蒼人 。ただし、高校からプロに入るような強さが、高校の間に身につくかどうかが、大きなカギとなると書いた。春の関東大会で、最終学年での投球を確認できた。





(投球内容)

 この春の公式戦では、
6試合 27回 27安 6四死 14三 防 1.67 といった内容で、全てリリーフでの登板となっています。

ストレート 130キロ台中盤~MAX89マイル(143キロ) ☆☆★ 2.5

 普段は140キロ前後ぐらいと、驚くような球威・球速はありません。観戦した関東大会の山梨学院戦では、最後の打者には力を入れて140キロ台を連発。それでも、高校からプロにゆく選手といったほどのボールの強さは感じられませんでした。

 制球も四死球を連発するような危うさはないのですが、ストライクゾーンの枠の中では結構アバウト。全体的に、高めに浮く球も少なくありませんでした。その辺は、27イニング投げて27安打の被安打の多さにも繋がっているように思えます。

変化球 カーブ・スライダー・ツーシームなど ☆☆☆ 3.0

 かなり緩いカーブを多く使ってくる印象で、それ以外だと時々スライダーを織り交ぜたり、ツーシーム系の球を使ってきたりといった感じです。そのため、真っ直ぐ含めて
狙って空振りを奪えるほどの球はなく、奪三振の少なさにもつなっています。ただし、変化球でカウントを整える、緩急を使うなど、そういったことはできています。そのため、真っ直ぐがアバウトでも四死球の数が抑えられている要因ではないのでしょうか。

その他

 クィックは、1.0~1.2秒ぐらいと幅広く、ひょっとすると一球一球投げるタイミングを変えているとか、状況によって様々なクィックも使い分けている可能性があります。牽制は確認できませんでしたが、パッと間が悪いと思うとマウンドを外したりと、そういったマウンドセンスは感じさせてくれました。


(最後に)

 まだボールの強さという意味では物足りなく、
センスが勝っているイメージはあります。そのため、高校の時点でプロ入りできる領域にまで到達できるかには疑問は残ります。しかし、持っている投手としての筋の良さは確かで、ここに筋力がついて来るようになると、今後が楽しみな投手といった気がしました。フォームに関しては、オフに作成した寸評で取り上げたので、今回は取り上げません。夏にもう一度見てみて、最終的な判断をして行きたいところです。


蔵の評価:
追跡級!


(2023年 春季関東大会)



 




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高橋 蒼人(帝京2年)投手の本当に凄いやつへ