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樋口 正修(24歳・BC埼玉)二塁 176/74 右/左 (駿河台出身) | |
内野なら何処でも守れる感じの選手で、チームに一人いると重宝しそうな 樋口 正修 。 俊足・巧打 を活かした、好選手だった。 守備面:☆☆☆★ 3.5 内野なら何処でも守れるのですが、独立リーグ1年目は、二塁と遊撃を同じぐらいの割合で守っていたものの、2年目の今年はセカンドを主に担ってきました。昨年などはちょっと慎重にプレーしていた感じだったのですが、今年はかなり自信を持って動けるようになって思いっきりが出てきており、スローイングも安定していました。小回りの利く・二塁手らしい二塁手といった感じでしょうか。 走塁面:☆☆☆☆ 4.0 一塁までの到達タイムは、左打席から 3.95秒前後でした。一年目はには、60試合で40盗塁、今年も58試合で25盗塁と、走力を全面に出してくるプレーヤーです。NPBレベルで、そこまで足でアピールできるかは微妙ですが、走力を最大の売りにしているのは間違い無さそうです。 (打撃内容) 今シーズンの成績は、58試合 0本 22点 打率.306厘 。オーバー・フェンスこそ少ないですが、快速を飛ばして二塁打・三塁打はそれなりに放つパンチ力は秘めています。 <構え> ☆☆☆★ 3.5 前の足を引いた左のオープンスタンスで、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合・全体のバランスとしては並ぐらいですが、両眼でしっかり前を見据えられているところは良いところ。球筋を、錯覚することなく追うことができます。また打席では、体を適度に動かし揺らいで構えられているので、立ち遅れ難いのも良いところ。 <仕掛け> 早め 投手の重心が沈む時に動き出す、「早めの仕掛け」を採用。対応力を重視した、アベレージヒッターに多くみられる始動のタイミングです。 <足の運び> ☆☆☆★ 3.5 足を引き上げて回し込み、ベース側に踏み込むインステップを採用。始動~着地までの「間」は取れているので、速球でも変化球でもスピードの変化には対応しやすい。インステップするように、外角への意識が強いタイプかと。 踏み込んだ前の足は、インパクトの際に動かず止まっています。そのため、逃げてゆく球や低めの球にも食らいつくことができます。左の足を売りにする打者がインステップをすると、最初の一歩目が遅れがちになるので、一塁への到達が遅れる傾向があります。できれば脚力を活かす意味でも、真っ直ぐ踏み出すぐらいにした方が足は活かせるように思うのですが ・・・。 <リストワーク> ☆☆☆★ 3.5 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力み無くボールを呼び込めているところは良いところ。ただし、バットを引くのが遅れて立ち遅れないように注意したい。バットの振り出しは、上からミートポイントまでロス無く振り下ろす、インサイドアウトのスイング軌道。 ヘッドを立てて打とうという意識も強く、ボールを捉える面が広くフェアゾーンには飛びやすい。問題は、プロの球威・球速のある球に対し、ミート重視のこのスイングで、どのぐらい力負けしないのかが鍵になるのではないのだろうか。 <軸> ☆☆☆☆ 4.0 足の上げ下げはあるものの、頭があまり動かないのは良いところ。体の開きも我慢できていて、軸足にも粘りが感じられます。 (打撃のまとめ) バットを短く持って、ミート重視でスイングしてきます。そういった当てるという意味では、技術的にもかなり高いものを持っています。その一方で、プロの球威・球速のある球に対し、バットのしなりを活かせないスイングで、何処まで力負けしないのかは気になる部分ではあります。 (最後に) 走力を全面に、内野なら何処でも守れる融通性を生かして、多くの出場機会を狙うタイプなのではないかと。ある程度完成された選手なので、できれば1,2年の間に結果を残したいタイプではないのでしょうか。チームに欠かせない存在として、一軍でも活躍できるようになるのか見極めたいところです。個人的には、独立リーグらしい独立リーガーといった泥臭さがあるのは好感なのですが、評価としては育成枠での指名は妥当だったように思います。長いキャリアで培った、生き残る術が試されることになりそうです。 (2022年 リーグ戦) |