22ky-41





勝又 琉偉(ロッテ)内野手のルーキー回顧へ







勝又 琉偉(富士宮東3年)遊撃 187/78 右/右





 「守備はメジャー級」





 180センチ台後半の体格ながら、ダイナミックにかつ考えられたプレーは日本人離れしている 勝又 琉偉 。 一体、どのような選手なのか、考えてみた。


(守備・走塁面)

 手足の長い体型で、大型の割に身のこなしや細かい動きもできる印象はあります。それでもまだ大型ゆえの緩さも感じるところはあるのですが、ダイビングキャッチで飛び込んだあと、すかさず送球してアウトにする動きの良さと地肩の強さは光りました。特にダイビングキャッチで飛び込んでぐに送球し、飛び出したランナーをアウトにした場面などは、常に次の状況を思い描きながらじゃないとできないプレーには好感を持ちました。けして、身体能力の高さに頼っただけのプレーヤーではありません。また投手としても、130キロ台の速球を投げ込める地肩の強さを持っています。

 50メートル 5秒8 との走力もあるようなのですが、試合を見ている限り、特別速くは見えませんでした。純粋に走らせたら速いのかもしれませんが、盗塁をバシバシ仕掛けるとか、そういった実戦的な走力があるのかまでには確信が持てませんでした。





(打撃内容)

 この夏の打席は全て見ていたと思うのですが、全くタイミングは合っていないで結果は出ませんでした。打撃に関しては、かなり時間がかかりそうにうつりました。

<構え> ☆☆☆★ 3.5

 前の足をほぼスクエアスタンスで揃え、グリップは高めに添えた強打者スタイル。腰の据わり具合・両眼で前を見据える姿勢・全体のバランスと取れているのですが、線の細さが気になりました。

<仕掛け> 遅すぎ

 投手がリリースする直前に動き出す、「遅すぎる仕掛け」を採用。日本人の筋力・ヘッドスピードを考えると、ここまで遅いタイミングでの始動だと、対応するのは厳しい感じです。

<足の運び> ☆☆☆ 3.0

 ベース側につま先立ちし、小さくインステップして踏み込んできます。始動~着地までの「間」がないので、狙い球を絞ってその球を逃さないことが求められます。ベース側に踏み込むように、外角への意識が強そうです。

 踏み込んだ足は、なんとか動かず我慢。外に逃げてゆく球や、低めの球にも開きを我慢して食らいつくことはできそうです。

<リストワーク> ☆☆☆ 3.0

 打撃の準備である「トップ」の形は早めに作れているので、始動の遅れをここである程度修正できています。バットの振り出しは、極端ではないのですが、少し遠回り。インパクトの際にもバットの先端であるヘッドも下がり気味で、打ち損じの多いインパクトになってしまっています。それでも、大きな孤で振り切ろうという意識はあるようですが。

<軸> ☆☆☆★ 3.5

 足の上げ下げは小さいので、目線の上下動は大きくはありません。体の開きも我慢でき、軸足の形も大きくは崩れてはいませんでした。ただし、軸足の内モモの筋肉がまだ弱い感じで、どうしても全体に緩い感じは否めませんでした。

(打撃のまとめ)

 下半身もブレずに我慢でき、上半身のスイング軌道も極端には悪くありません。始動を早めて動作に余裕をもたせることと、もう少しタイミングがとれるようになると良いですね。圧倒的に、振り込んできた量が少なそうなので、プロの環境・練習に慣れることからはじめないと行けないかもしれません。


(最後に)

 この体格で動けるという魅力ですが、打撃が将来的に大きなネックになる可能性はあります。守備は非常に魅力的な素材なのですが、育成枠での指名は妥当な判断だったのではないのでしょうか。この規格外のポテンシャルを、プロが引き出してあげることができるのか? 密かに期待して見守って行きたい選手でした。


(2022年夏 静岡大会)