22ｄｙ-16
22ｄｙ-16
| 杉澤 龍（東北福祉大４年）中堅 １７５／８０ 右／左 （東北出身） | |
全日本大学選手権では、初戦の九州共立大戦に敗れてしまい、よくわからないことも多かった 杉澤 龍 。しかし、平塚で行われた大学日本代表合宿を見ることで、この選手の能力もわかってきた。 走塁面：☆☆☆★ 3.5 ３年春のシーズンでは7盗塁を記録し、３年秋・４年春と４盗塁を決めています。一塁までの正確なタイムは計測できなかったものの、その動きを見ている限り 中の上 クラスの脚力はありそう。プロで足を売りにするほどには見えなかったが、動きの良い選手ではあるように見えた。 走塁と共に大学選手権でよくわからなかった守備も、一歩目の反応も良く、球際でも強く平塚では守備でも目をひいた。地肩も想像以上に強く、送球も悪くない。 守備・肩に関しても、中の上 クラス あるとみる。 （打撃内容） この春は、１０試合 ４本 １４点 打率.５５０厘 で三冠王を達成。大学選手権でも、カーブを上手くためて、レフト線に落ちる当たりでツーベースを放っている。柔らかさと鋭さを持った打撃も非凡で、天才肌の好打者です。 ＜構え＞ ☆☆☆ 3.0 前の足を軽く引いて、グリップを高めに添えています。後ろ足に体重を預けつつ、全体のバランスとしては並ぐらい。それでも両眼では、しっかり前を見据えられており、錯覚を起こすことなく球筋を追えます。 ＜仕掛け＞ 早め 投手の重心が下る時に動き出す、「早めの仕掛け」を採用。対応力を重視した、アベレージヒッターに多くみられる仕掛けです。 ＜足の運び＞ ☆☆☆☆ 4.0 足を引き上げて回し込み、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用。始動～着地までの「間」は取れており、速球でも変化球でもスピードの変化には幅広く対応。アウトステップするように、内角への意識が強いことがわかります。 それでも踏み込んだ前の足はしっかり止まっており、甘めの外角球や高めの球ならば、充分対応できるのではないのでしょうか。 ＜リストワーク＞ ☆☆☆☆ 4.0 打撃の準備である「トップ」を作るまでは自然体で、力みなくボールを呼び込めているところは良いところ。バットの振り出しは、特にインサイドアウトというほどでもないのですが、外角の球に対してはロスなくインパクトできています。アウトステップすることで、こういったスイング軌道でもある程度さばくスペースを確保できているのでしょう。 バットの先端であるヘッドを上手く残しつつ、上手くコントロールできているように思います。柔らかいリストワークでありながら、鋭い打球も飛ばしたり、パンチ力も兼ね備えています。 ＜軸＞ ☆☆☆★ 3.5 足の上げ下げはあるので目線はそれなりに動きますが、それほど気にするほどではありません。体の開きも我慢できていますし、軸足も安定していて波の少ない打者ではないのでしょうか。 （打撃のまとめ） 技術的には癖がなく、バットを柔らかく使えています。そういった対応力の非凡さだけでなく、鋭さやパンチ力も備え打撃には良いものを持っています。即プロで対応できるかは微妙ですが、数年内に一軍でも存在感のある打者に育っても不思議ではありません。将来、一軍でも3割を狙える素材ではないのでしょうか。 （最後に） 走力も守備も図抜けてはいませんが、想像以上に良かったです。何より打撃が優れているので、その点は外野手としては大いに強味に。左打ちの中距離ヒッターということで、評価はされ難いタイプかもしれません。それでも4位前後ぐらいでは、指名される実力は充分あるのではないのでしょうか。高い対応力・出塁率を誇るリードオフマンが欲しいチームには、魅力的な素材だと評価できます。大学ジャパンにも選出されたので、ハーレム大会での活躍次第では、さらに評価が上がるかもしれません。 蔵の評価：☆☆ （中位指名級） （２０２２年 平塚合宿） |
