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有園 直輝(千葉学芸3年)三塁手の最終寸評へ







有園 直輝(千葉学芸3年)三塁手の春季寸評へ







有園 直輝(千葉学芸2年)右翼 183/89 右/右 
 




 「腕っぷしが強い」





 パワフルな打撃をみていると、技術で運んでいるというよりも、上半身の強さで飛ばしている印象を受ける 有園 直輝 。2021年度の、関東を代表する強打者として位置づけられている。


(守備・走塁面)

 一塁までの到達タイムは、一年時に計測したもので右打席から 4.55秒前後。左打者換算で、4.3秒ぐらいと走力はさほど期待できない。ただしベースランニングでは、一生懸命は走る選手なので極端に足を引っ張ることは無さそうだ。

 確認したこの夏の市立船橋戦では、フライを処理する場面は今年は観られず。一年夏の時には、可も不可もなしといった感じの左翼手だった。しかしその代わりこの夏は、ライトからの返球を見る機会が多く、かなり肩は強そうだということ。投手としても143キロを投げ込む地肩があるそうで、送球に関してはプロでも充分勝負できるのではないのだろうか。

 新チーム以後三塁にコンバートされたそうで、ちょっとボールをさばいている映像をみたが、これまた可も不可もなしといった感じで、もう少し観てみないと良くわからない。現時点で言えるのは、肩はかなり強そうだということ。


(打撃内容)

 一年夏の魅せた鮮烈な内容ではなかったが、センターに大きな飛球を放ったり、外角低めの難しい球をレフト線に落とすなど、強打者の片鱗は魅せてくれた。また、一年夏の大会では、内角の球を全く開かずにレフトスタンドに叩き込んだ打球は圧巻だった。

<構え> ☆☆☆ 3.0

 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップの高さは平均的。腰の据わり、両眼で前を見据える姿勢、全体のバランスと、平均的な構えではないのだろうか。特に打席で威圧感を感じるということはなかったが、力んでいるという印象も感じなかった。

<仕掛け> 平均

 投手の重臣が下がりきったあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離打者やポイントゲッターに多く観られる仕掛けです。

<足の運び> ☆☆☆ 3.0

 足を引き上げて、真っ直ぐ踏み出してきます。昨年に比べると、足の引き上げを少し小さくしたのかなといった感じです。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でのスピードの変化にはそれなりに対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でもさばきたいタイプかと。

 踏み込んだ前の足は、地面から離れるのが早いタイプ。それだけ引っ張って巻き込みたい打者であり、逆に言えば外に逃げてゆく球や低めの球はあまり得意ではないのでは? 外角でもさばけるのは、引っ張り込めるぐらいの甘めの外角球や大きく払うように飛ばせる高めの球ではないかと思います。昨年と比べても、その辺りは変わっていないようには感じました。

<リストワーク> ☆☆☆ 3.0

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力みなくボールを呼び込めているところは好いところ。気になるのは、かなりボールを呼び込む際にグリップが上にヒッチする癖があること。これにより、速い球にふり遅れやすいのではないかと。そういった意味では、一定レベル以上の球速のある投手にどう対応するのかは気になる部分。

 バッとの振り出しには癖がなく、インパクトまで大きなロスは感じられない。インパクトの際にも、バッとの先端であるヘッドも下がらないので、広い面でボールを捉えられる。それでいてボールの下側を捉えるのが上手く、打球に適度に角度を付けることができている。

 昨年のフォームの方が、スイングの弧が大きくフォロースルーも使えていた印象があり、ボールを上手く運んでいた感じもするがどうだろうか? そういった腕っぷしの強さに頼ったスイングになりがちなので、木製バットを握った時にどうなのだろう?という不安はよぎる。

<軸> ☆☆☆★ 3.5

 足の上げ下げはあるものの、目線の上下動は小さめ。踏み込んだ足が早く地面から離れるために、引っ張って巻き込める球はいいが、そうじゃない球は苦しいのかな?という印象は受ける。非凡なのは、軸足が地面から真っ直ぐ伸びて軸回転でスイングできていること。そして、軸足の内モモの筋肉が凄く発達していて、強烈な打球を生み出す原動力になっている。

(打撃のまとめ)

 この選手の良さは、スイング軌道に癖がなくインパクトまでロス無くボールを捉えられること。そのため、内角の球も実にキレイに振り抜ける。一方で課題は、踏み出した足が地面から早く離れてしまうために、センターから右方向への打撃が現時点ではできないと言う部分。引っ張れる球は全然良いのだが、そうじゃない球に対しての見極めや対応がカギになるのではないのだろうか。あとは、軸が非常にしっかりしている点をあげておきたい。


(最後に)

 内角のさばきと、軸足を起点に回転できるスイングは非凡です。そのため、引っ張って巻き込むことに関しては、非常に良いものを持っているのではないのでしょうか。あとは、三塁など守備で無難レベルに留められ、自慢の長打力をアピールできれば、高校からのプロ入りも意識できる素材。長所を伸ばしつつ、短所が致命的にならないようにできるのか? 最終学年での取り組みが注目される。


(2020年夏 千葉大会)









有薗 直輝(千葉学芸1年)左翼 183/86 右/右 





「2年生だと思ってた」 





 昨夏の千葉大会で、140キロ右腕である 綾部 郁海(我孫子3年)を相手に長打を連発していた 有薗 直輝 。今年のドラフト候補かと思っていたが、来年の候補だと知って驚いた。すでに千葉を代表する強打者の一人として、これから注目されてゆく存在になるだろう。


(守備・走塁面)

 新チームからは三塁を守っているようだが、1年夏の千葉大会では左翼を守っていた。走力に関しては、右打席から4.55秒前後。左打者に換算すると、4.3秒前後に相当する。このタイムは、ドラフト候補としては 遅い部類になってしまう。

 また左翼の守備は可も不可もなしといった感じで、思ったほど悪くはなかった。三塁を任されるということからも、地肩自体はけして弱くはないのだろう。けして動ける選手という感じではなかったが、許容範囲の守備力の持ち主なのかどうか見極めてゆきたい。





(打撃内容)

 腕っぷしの強いパワフルな打者といった感じだが、こういった選手は通常打球は強烈でもホームランが意外に出ないタイプが多い。しかしこの選手は、フォロースルーを使ってボールを遠くに運ぶ術も持っている。

<構え> 
☆☆★ 2.5

 両足を地面にベタと付けて、スクエアスタンスで構えている。グリップの高さは平均的で、腰の据わり具合・両眼で前を見据える姿勢・全体のバランスという意味では並ぐらいだろうか? 構えからは、あまり柔軟性が感じられない構えになっている。

<仕掛け> 平均

 投手の重心が沈みきったところで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の確実性に長打力を兼ね備えた、中距離ヒッターやポイントゲッターに多く見られる始動だと言える。

<足の運び> 
☆☆☆ 3.0

 大きく足を引き上げて、真っ直ぐ踏み出してくる。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でもさばきたいタイプなのだろう。踏み込んだ前の足は、地面から離れるのが早い。すなわち逃げてゆく球や引くための球には弱く、引っ張りたい意識が強いのではないのだろうか。

<リストワーク> 
☆☆☆★ 3.5

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは、自然体で力みは観られない。バットの振り出しに癖はなく、インパクトまでののロスもそれなり。バットの先端であるヘッドの下がりは大きくなく、いくぶんボールの下にバットを潜らせ打球に角度をつけて飛ばしてくる。フォロースルーも相まって、長打が出やすい形でスイングできている。

<軸> 
☆☆☆★ 3.5

 足の上げ下げは大きい割には、目線の上下動は並ぐらいに抑えられている。気になるのは、開きを充分抑えられていない点。そのため逃げてゆくスライダーや、低めの落ちてゆく球に対しバットが止まるかどうか。軸足の内モモには強さが感じられるので、強烈な打球を生み出す原動力にはなっている。

(打撃のまとめ)

 タイミングのとり方が平凡なのと、下半身の踏ん張りという意味ではどうだろうか? しかしスイング軌道には癖がなく、ボールを捉えるのにロスは少ない。腕っぷしに頼ったタイプかと思いきや、ボールに角度を付けて飛ばすことができ、遠くに運ぶ術を持っている点は興味深い。


(最後に)

 守備・走塁でアピールするタイプではないのだが、許容範囲ぐらいの守備や走力を示せるかがポイント。技術的には課題はあるが、すでに135~140キロ級のスピードに対して苦になく対応できる能力は持っている。順調にゆけば、最終学年にはドラフト候補としてマークされる存在だけに、今から頭の片隅にその名前を留めておいても損のない選手ではないのだろうか。


(2019年夏 千葉大会)