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坂田 怜(中部学院大4年)投手 188/80 右/右 (正智深谷出身) | |
この選手の寸評を、どうやって作れば良いのか全くわからない。それは、映像がないからではなく、評価のしようがないからだ。そう彼は、日本人でも稀なナックルボールしか投げて来ない、今までレポートをしたことがないタイプの投手だからだ。 (経歴) 埼玉の 正智深谷 時代は、恵まれた体格を生かした角度が売りの本格派。4年後には、プロ入りも望めるようになるかもと期待された将来性溢れる素材だったと言います。中部大進学後は、1年秋に2試合。2年春に3試合ほど登板し、順調に経験と力を付けていたと言います。 しかし、その後心臓手術を行い、140キロ台を記録していた真っすぐは、130キロ台になんとか戻すのがやっと。そこで活路を見出そうと取り組んだのが、ナックルボーラーとして生き残る道だったと言います。 (投球内容) 以前のような右の本格派というよりは、現在は立ち投げでキャッチボールをするような感じでナックルを投げてきます。そのため、現在のフォームを分析しても、全く参考になりません。投げている本人もボールがどう変化するかもわからなければ、受ける捕手もどう動くか予測できない。ゆえにボールも上手く制御できず、打たれないけれど制球が不安で大事な場面では使えない(捕手も捕れない)というのが現状のようです。 (神宮大会でも) ドラフト後に行われた神宮大会でも、坂田 を登板させられる場面はありました。しかし、ブルペンに入るも最後まで登板せずに終わっています。これが、現状のチーム内での坂田の位置づけを如実にあらわしているのではないのでしょうか。 (最後に) よって、彼の将来がどうなるのかは誰にも予測できない。とりあえず今は、このナックルボールを安定してストライクゾーンに投げられるようになること。そうすればヒットを打たれても、連打はくらわず仕事を果たせるかもしれない。一にもニにもそこから始めるしかないわけで、その先に何があるのかは私にはわかりません。ナックルを多投する投手と言えば、昔、メジャーで通算50勝をあげた 大家友和(現DeNA投手コーチ)が、まだBC富山で現役を続けていた時に見た時ぐらいです。果たして坂田は、NBA初の本格的ナックルボーラー になりうるのか、見守って行けたらと思っています。 |