19ky-4





井上 広大(履正社3年)外野手の最終寸評へ







井上 広大(履正社3年)右翼手の選抜寸評へ







 

 井上 広大(履正社2年)右翼 187/92 右/右
 




                    「右のスラッガー候補」





 19年度のドラフト戦線においては、なかなか長打力を売りにする選手が乏しい。そんななか選抜大会でブレイクすれば、一躍脚光を浴びそうなのが、この 井上 広大 。なかなか、興味深い長距離候補だった。


(守備・走塁面)

 まだ秋の福知山成美戦の模様しか、しっかり見られていない。特にこの試合では、走塁でも守備でも見せ場がほとんどなかった。打球も、ライトに飛んだ平凡な打球を処理したのみ。そのほかセカンドが追いすぎて、ライト前に落ちるポテンヒットぐらい。この2つの打球の動きを見る限り、守備範囲は狭そうで、それでもライトをやっているということは地肩はそれなりには強いのだろう。球際でのキャッチングは、無難といった印象だった。

 三塁をやることもあり、そちらも無難に守れるレベルにあるという。選抜でも右打ちの三塁手としてアピールできれば、多いに希少価がは高まると思われる。いずれにしても守備・走塁に関しては、選抜でしっかりチェックしたいポイントだ。





(打撃内容)

 なんと言ってもこの選手は、パワフルなバッティングが売り。しかしまだ腰の入りが悪いので、打球がなかなかオーバー・フェンスしてゆかない。ここまでの高校通算本塁打は23本で、秋の近畿大会の南部戦でどでかいホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。

<構え> 
☆☆☆ 3.0

 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えた強打者スタイル。腰の据わりが浅く、両眼で前を見据える姿勢や全体のバランスも並ぐらい。もう少し構えに、どっしり感みたいのが出てくると良いのだが。

<仕掛け> 平均

 投手の重心が下がりきった底のあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の確実性と長打力をバランスよく兼ね備えた、中距離打者やポイントゲッターに多く見られる仕掛け。そういった意味では、天性のスラッガーではないのかもしれない。

<足の運び> 
☆☆☆★ 3.5

 足を上げてまわしこみ、ベース側に踏み込むインステップを採用。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応。ベース側に踏み込むように、外角を意識したスイングです。

 踏み込んだ前の足は、インパクトの際にもブレずに止まります。そのため逃げてゆく球や低めの球にも食らいつくことはできますが、もう少し腰がグッと入らないとボールにしっかり力が伝わり難いのではないのでしょうか。股関節の柔軟性と下半身を強化して、もう少しステップを広くとって踏み込んでボールを飛ばせるスイングを意識した方が良いと思います。今のままでは、高めに浮いた力のない球しか、ボールを遠くに飛ばせないかもしれません。

<リストワーク> 
☆☆☆ 3.0

 打撃の準備である、「トップ」の形を作るまでは自然体。力みなく、ボールを呼び込めて行けています。バットの振り出しは、少し遠回り出てきて、内角の球にはバットが出難いのでは? 外の球に対しては、バットのヘッドもそれほど下がらないで振り切れています。

 スイングの後ろも大きいですし、ある程度フォロースルーも使えてボールを運べます。ヘッドスピードも鋭く、振り出しの良さは感じます。

<軸> 
☆☆☆ 3.0

 足の上げ下げはそれなりにあり、目線の上下動の動きも並。少し自分からボールに向かってしまう傾向があるので、体がツッコまないように注意したいところ。体の「開き」は我慢できており、軸足の安定感は並ぐらい。

(打撃のまとめ)

 けして当て感が悪いとは思わないのですが、下がうまく伝えきれていないのでオーバー・フェンスにできる球でも外野フライで終わってしまう残念な打球が多いのは気になります。このへんが、一冬の間に変わって来ると面白いと思います。


(最後に)

 選抜ではアピールも含めて、三塁手で出場して来る可能性があります。そこで無難な守備力を示し、選抜初戦あたりで本塁打などを放つようだと一気にドラフト候補としてクローズアップされそうです。貴重な右の大型サードになりえる素材だけに、一気にドラフト戦線を駆け上がっていって欲しいものです。


(2018年秋 近畿大会)