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小藤 翼(早稲田大4年)捕手の春季寸評へ







小藤 翼(西東京・日大三)捕手 182/81 右/左 
 
 捕手の人材が揃った西東京でも屈指の評価を誇る 小藤 翼(日大三3年)捕手。ミットを投手に示し、グラブを地面に下げるような癖もなく、キャッチングの押し込みもまずまず。リード面など、捕手としての総合力も悪くない。捕ってから力むことなく、素早く返球できるスローイングも光るものある。二塁到達タイムは、1.9秒前後だがコントロールがが安定しており、実戦で強さを発揮するタイプではないのだろうか? 気になったのは、低めにワンバウンドするような球を捕球する際に、上から被せて捕ろうとする癖が出そうになること。それ以外は、ディフェンスの総合力もとれている。

 打撃も全国屈指の強力打線の5番を務めるように、一定のレベルを誇っている。低めでも高めでも、素直にバットが振り抜ける点が素晴らしい。バットをあらかじめ引きすぎているから、リストワークが硬そうに見える。その辺を膝の柔らかさなど、下半身でうまく合わせることができるタイプか? 日大三の選手というのもあり、恐らく六大や東都への進学が有力なのだろう。高校生でA級の捕手が少ないことを考えると、全国でも上位の捕手であるのは間違いない。驚くようなスローイング・強打を魅せるわけではないが、攻守のバランスが取れた好捕手との印象。ただし、高校からプロでやってやろうという、「鋭さ」は感じられなかった。

(2015年夏 西東京大会)