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湯浅 京己(阪神)投手のルーキー回顧へ







湯浅 京己(19歳・BC富山)投手 183/80 右/右 (聖光学院出身) 
 




 「NPB好み」





 いかにもスカウト好みなスラッとした体型に、高卒1年目の若さが魅力の 湯浅 京己 。 以前もドラフトで指名されるのではないのだろうかとTwitterで書き込んでいた投手だったが、ここに来てDeNAベイスターズの指名候補として名前があがってきた。BCリーグを代表する、指名有望株を今回は取り上げてみたい。

(投球内容)

 正統派の右上手投げの好投手で、ランナーがいなくてもセットポジションから投げ込んでくる。

ストレート 常時140キロ前後~MAX147キロ 
☆☆☆ 3.0

 球速は常時140キロ前後~MAXで140キロ台中盤ぐらい。特にまだ特別ボールが手元でグ~ンと伸びて来るとか、ピュッとキレて来るわけではない。そのためNPBの打者相手だと、力で押し切るほどの圧倒的なものはない。しかしストレートのコマンドは悪くなく、ストライクゾーンに集めることができ両サイドに散らせて来る。四死球で自滅するような、そういった危うさは観戦した試合では観られなかった。

変化球 スライダー・カーブ・チェンジアップ? 
☆☆☆ 3.0

 カウントを稼ぐスライダーと、右打者の外角低めのボールゾーンを振らせるスライダーを使い分けて来る。たまにもっと緩いカーブや、左打者にはチェンジアップだかフォークだかもあるように見えるが、基本はスライダーとのコンビネーションだとみてよいだろう。スライダーの精度は高く、この球があれば無駄な四死球を連発することはなさそう。

その他

 クィックは、1.15~1.25秒ぐらいと平均的。牽制は特に観戦しているなかでは観られず、それほど積極的に入れてくる選手ではないのかもしれない。年齢の割に落ち着いては投げれており、奥行きのある投球術や繊細なコントロールがあるというほどではなくても、気持ちが大きく揺らぐような不安定さは観られなかった。

(投球のまとめ)

 今後の伸び代に期待してといった素材で、入団一年目から一軍でどうだという選手ではない。身体がしっかりできてきて、さらに球種などを増やすなどした時に、どのような投手に育っているかという感じだろうか。癖のないフォームなので、素直に肉付けしてパワーアップして行ければ、将来の先発投手になっても不思議ではないだろう。コントロールに不安がない、特にフォームを大きくいじる必要もないということで、これから色をつけやすいタイプではないのだろうか。





(成績から考える)

僅かな観戦だけだと特徴が掴み難いので、成績からも傾向を考えてみたい。ちなみに今シーズンの成績は

15試合 3勝7敗 74回 75安 46四死 54奪 防 5.72

1,被安打は投球回数80以下 ✕

 被安打は投球回数を上回っており、かなり多め。細かいコントロールに欠け甘い球が多いのか? ボール自体にリーグレベルでも圧倒できるほどのものがないことが伺われる。

2,四死球は投球回数の1/3以下 ✕

 四死球率は62.2%昇り、基準の倍近いペースで出している。投球見る限り、そこまでコントロールが悪いようには見えないのだが、悪いは日は全然なのだろうか? 

3,奪三振は1イニングあたり0.8個以上 △

 1イニングあたりの奪三振は、0.73個 。だいたい平均が0.65個ぐらいなので、若干多めぐらいといった感じだろうか。ストレートや、決め球であるスライダーにも絶対的なものがないことがわかる。

4,防御率は1点台 ✕

 防御率は5.72で、まだまだといった感じがする。現状は、あくまでも素材としての可能性は感じても、実戦で抑えきるほどの安定感はないようだ。

(成績からわかること)

 高卒ルーキーの若さと、今後の上積みに期待してといった素材型であることがわかる。それだけに、位置づけとしては一年遅れた高卒を獲得するという考え方で好いのではないのだろうか。しっかりと育成する、ビジョンのあるチームに獲得してもらいたい。


(最後に)

 素材としては間違いなく魅力があるのは確かだが、ドラフト指名となると育成枠レベルの選手ではないのだろうか。育成枠を使わない球団の本会議の最後の方か、育成枠での入団ということになりそうだ。しかし聖光学院時代はさほど目立つ存在ではなかった選手が、僅か一年でプロを狙うまで来た。その成長力は、素直に評価したい。


(2018年 リーグ戦)