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杉山 一樹(21歳・三菱重工広島)投手の個別寸評へ








杉山 一樹(静岡・駿河総合)投手 191/65 右/右 

 杉山は191センチの大型右腕で、スラッとした投手体型から、惚れ惚れするようなスケールのあるフォームで投げ込んで来る大器。立ち上がりこそ130キロ台後半でしたが、2回からはコンスタントに140キロを越えてきて、私が計測した中では89マイル(142.4キロ)を5球以上投げており、140キロ台をコンスタントに投げ込むスピード能力があります。もし2イニングで球場を移動しなければ、90マイル(144キロ)ぐらいまでは計測できたかもしれません。しかしその球質は、けして空振り取れるような伸びやキレがあるものではなく、勢いと球の力で詰まらせてものでしかありません。

 また球筋が不安定で、この日も四球を連発。変化球も投球練習時には投げますが、実戦では殆ど使えません。まさに素材型としか言いようのない投球で、磐田南に試合の主導権を握られます。磐田南の先発の広川という左腕は、テンポの良い実戦派で、これは厳しい戦いになるなぁと思ったら、やはり杉山にとって最後の夏になってしまいました。

 杉山は、どこと無く雰囲気は、かつての西武の1位指名になった 長見 賢司(伊丹西出身)右腕を彷彿とさせる素材。そりゃ25年ぐらい前のスカウティングだったら、ものすごい大器だと言って上位指名されたと思います。しかし現在のスカウティングは、総合力評価。そういった意味では、こういったタイプは育成で指名があるかないかではないのでしょうか。

 しかし最近、下位指名~育成レベルぐらいの位置づけられる素材を結構見ました。そういった中でも、最もスケールを感じさせる大器ではあるのは間違いありません。現時点ではまだまだですが、ソフトバンクあたりが指名してきそうな素材でしたね。