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宜保 翔(オリックス)内野手のルーキー回顧へ







宜保 翔 (未来沖縄3年)投手&遊撃 171/67 右/左 





 「九州遠征最大の収穫」





 4月に九州に遠征したのだが、そのときに一番衝撃を受けたのが、この 宜保 翔 だった。MAX145キロを記録する投手だという話は耳にしていたが、私が興味を持ったのは野手としての可能性の方。チームでも背番号6を付けて、4番を担っている。


守備・走塁面

 高い身体能力の選手が揃う沖縄のチームの中でも、この宜保の能力は図抜けていた。相手の守備位置をみて、さかさずセーフティバントを決めたときの一塁到達タイムは、3.75秒前後。それ以上にベースランニングでのスピード感などを見ていても、この選手の走力はかなりのものがあることは明らかだった。チームの中でも、走力は一番ではないのだろうか。

 投手としてマウンドに上がると、コンスタントに140キロ前後を記録。ショートの守備でもダイビングキャッチで捕ったあとの地肩の強さは、一級品のものを持っている。細かい動作が云々というよりも、反応の良さと地肩の強さなど身体能力が光るタイプの遊撃手。高校時代の 今宮 健太(明豊-ソフトバンク)を彷彿とさせる動きだった。





(打撃内容)

 この九州大会では逆らわずレフト方向に流したり、引っ張って一二塁間を破るような好打者の印象。チームでも図抜けた能力があるので、4番を任されているというタイプなのだろう。

<構え> 
☆☆☆★ 3.5

 前の足を軽く引いて、グリップを高めに添えます。背筋は伸ばし、全体のバランスとしては並ぐらい。それでも両眼で、しっかり前を見据えて立てています。

<仕掛け> 遅め

 投手の重心が下がりきって、前に移動する段階で動き出す、「遅めの仕掛け」を採用。始動的には、ギリギリまでボールを引きつけて叩く、長距離打者や二番打者に多く観られる仕掛けです。プレースタイル的には、後者であるように感じますが。

<足の運び> 
☆☆☆★ 3.5

 足を引き上げて、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」は短く、いろいろな球に対応するというよりも、狙い球をあらかじめ絞って立つタイプかと。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも捌きたいというタイプではないのだろうか。

 踏み込んだ前の足は、しっかり止まってブレない。そのため逃げてゆく球や低めの球に対しても、食らいつくことができる。

<リストワーク> 
☆☆☆☆ 4.0

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは早く、速い球に立ち遅れる心配は少ない。バットの振り出しは、けしてインサイド・アウトではないものの、外の球に対してはロスなく振り抜けている。しなりを活かしたスイングができ、インパクト後も大きな弧を描いてフルスイングできている。打球が上がるタイプではないが、強烈な打球を飛ばせるのだろう。

<軸> 
☆☆☆☆ 4.0

 足の上げ下げはあるものの、目線の上下動は少なめ。身体の「開き」も我慢できいるし、軸足も真っ直ぐ地面から伸びて回転できるいる。内モモの筋肉にも強さが感じられ、強い打球が放てる原動力になっている。

(打撃のまとめ)

 天性の才能とポテンシャルの高さでプレーをしているのかと思ったが、フォーム分析をしてみると技術的に非常にしっかりしているのに驚いた。こういった選手は、どんどん経験を積むことで高いレベルにも順応して行けるはず。

 もう少し当てることに徹したフォームかと思っていたが、非常に大きくしっかりしたスイングをしている。それでいて、当て勘も悪くないところは興味深い。


(最後に)

 足や肩や反射神経・野球センスという部分に優れているだけでなく、技術的にもしっかりしたものを持っている。身体は小さいが、持っているポテンシャルは相当なもの。ぜひ高校から、プロの環境に混ぜてみたいと思わせるものを持っている。できれば夏の大会で再度確認して、その能力を見定めてみたい。少なくても現時点で、☆ を付けてみたくなるニュースター候補だった。


蔵の評価:
 (下位指名級)


(2018年 春季九州大会)