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園部 佳太(21歳・BC福島)遊撃手の個別寸評へ







園部 佳太(いわき光洋3年)遊撃 177/78 右/右 





 「この春ホームラン量産」





 この春だけで20本のホーム欄を量産し、一躍プロからも注目されるようになった 園部 佳太 。 私自身この夏見た野手の中では、最も好感の持てる選手だった。


(守備・走塁面)

 一塁までの到達タイムは、右打席から4.6秒(左打者換算で4.35秒に相当)。しかし、実際にはもう少し早いタイムで駆け抜けられるのではないかとみている。それは出塁すると、すかさず盗塁を試みるなど積極的な走塁が目立つこと。この夏の福島予選6試合でも4盗塁を決めたように、プロで足を売りにできるかは微妙なものの、動ける身体能力はあるとみて良さそう。

 守備機会が少なく、実際どの程度の守備力の持ち主かは掴みきれず。フライが上がったときは、一塁早く捕りにゆくなど周りも彼に任せることが多く信頼は厚い。また難しい打球を追いつくも送球できなかったり、転がってきたゴロも慎重に扱っていたのが印象的。

 プロの遊撃手としてはどうか?という疑問の声があるのと、肩を痛めた経験があるとの話しもあり、不安があるとすればやはり守備面であるように思われる。ただし打球への反応、動きを見ていると、けして動けない選手ではないとの印象は持った。将来的に遊撃は無理でも、二塁あたりをできると判断されれば評価されるだろう。三塁ならば、大丈夫なのでは?というイメージは受けたのだが・・。





(打撃内容)

 ボールを呼び込むまでに感性を感じられる選手であり、右方向にも強い打球を飛ばせるのが特徴。どちらかというとスラッガーというよりも、宮﨑敏郎(DeNA)のような広角に打てる中距離打者とのイメージが。

<構え> 
☆☆☆★ 3.5

 ほぼ両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添える強打者スタイル。腰の据わり、両目で前を見据える姿勢、全体のバランスとしてはまずまずで、何より打席で、高い集中力が感じられるところは良いところ。

<仕掛け> 早め

 投手の重心が下がるときには動き出す、「早めの仕掛け」を採用。速球でも変化球でも、スピードの変化に幅広く対応しようとする意志が感じられる。これは、アベレージヒッターに多く観られる仕掛けであり、長打よりも確実性を重視していたことが伺われる。

<足の運び> 
☆☆☆☆ 4.0

 足を大きく引き上げ回し込み、ベース側に踏み込んで来る。始動~着地までの「間」は充分取れており、いろいろな球に合わせやすい。またベース側に踏み込むことで、外角を強く意識しているのがわかる。踏み込んだ足元はブレないので、逃げてゆく球や低めの球にも食らいつくができるし、右方向への打球も伸びる。

<リストワーク> 
☆☆☆☆ 4.0

 早めに「トップ」に近い位置までグリップを引いて、深く「トップ」を作って来る。腰が早く開く傾向があるのを、クロスに踏み込むことで開きを抑えようとして開きをある程度のところで抑えている。

 そのためバットの先端であるヘッドは下がらないものの、ややインパクトまで遠回り。ヘッドスピードは早く、真ん中~内角の球はきっちり叩けている。スイングの弧も大きく、ヘッドスピードも強烈。フォロースルーも使えることで、ボールを遠く運ぶことができている。

<軸> 
☆☆★ 2.5

 足の上げ下げが激しいので、目線は結構動いている。また身体の開きは我慢できているものの、軸足もスイングのあとに不安定になる。そういった意味では軸が不安定な部分があり、安定感という意味ではどうだろうか?

(打撃のまとめ)

 まだまだ短所と長所が入り混じっているスイングではあるが、ボールを呼び込んで叩ける感性を持った選手。この辺の個性をうまく伸ばしてあげると、将来かなり面白い打者になっても不思議ではない。


(最後に)

 プロでニ遊間が担えるかは微妙だが、今年のニ遊間を担っていた高校生では、最も好感が持てる選手だった。特に打力はしっかりしており、走力も悪くない。プレーに集中力があり、甘い球を逃さない「鋭さ」も兼備している。打てる右打ちの内野手を探している球団には、オススメしたい選手となりそうだ。志望届けを提出した場合、ドラフトでは中位~下位指名ぐらいでの指名があるのではないのだろうか。


蔵の評価:
☆☆ (中位指名級)


(2017年夏 福島大会)