17dp-5


 








馬場 皐輔(仙台大4年)投手の個別寸評へ



<br>



 馬場 皐輔(仙台大3年)投手 180/88 右/右 (仙台育英出身)
 




                 「ハマった時の爆発力は大学NO.1」





 好不調の波は激しいが、好い時のボールは大学球界でも屈指のものがあるのではないかと思われる 馬場 皐輔 。最終学年で安定感を増せば、有力な1位候補へと躍り出るだろう。しかしこの馬場は、大学になって全国大会の経験が未だないというのは正直驚きだった。


(投球内容)

 少しもっさりした体型ながら、担いで投げるようなフォームから投げ下ろして来る。仙台育英時代はチームのクローザーを担っていたが、大学進学後は先発を任されることも少なくない。

ストレート 常時140キロ台~MAX150キロ以上 
☆☆☆☆ 4.0

 ビシッと適度な球威と勢いを感じさせる球質で、好調時には140キロ台後半~150キロ台前半を連発してくる。この選手は、速球派でありながら、意外にストレートのコマンドが高いことが特徴。両サイドにしっかり投げ分けることができ、それほどボールも上吊らない。更に打者の内角も、厳しく突くことができるのだ。これをもし145キロ以上の球で安定して出せたら、そりゃ手がつけられなくなるだろう。

変化球 スライダー、カットボール・カーブ・チェンジアップなど 
☆☆☆★ 3.5

 曲がりながら落ちるスライダー、横滑りカットボール、緩いカーブ、チェンジアップ(フォーク)など変化球は多彩。結構変化球でも三振が取れるのが特徴で、けして速球だけの投手ではない。速球がどちらかという球威型で詰まらせるタイプなのに比べ、空振りを誘えるのは変化球だという図式。気になるのは、フォークだとチェンジアップを投げる時に、腕の振りが変わり読まれてしまうこと。この辺は、濱口遥大(神奈川大)のチェンジアップを右にしたようなイメージがある。

(投球のまとめ)

 好い時には常時145キロ前後~150キロ級の爆発力を秘めるものの、もっさりしてピリッとしないことも少なくない。それだけ、そのどちらのピッチングを観るかで印象はガラリと変わってくる。しかし速球派の割に、ストレートのコマンド、変化球のキレも悪くなく、好不調の波さえ少くしたり、悪い時に悪いなりのピッチングができるようだと、有力な上位候補になる選手なのは間違いないだろう。


(成績から考える)

 昨秋は僅か2試合・2イニングに留まった。それだけに、通算成績から傾向を考えてみたい。

23試合 8勝2敗 101回2/3 72安打 45四死球 113奪三振 防御率1.95

1、被安打はイニングの70%以下 △

 地方リーグということで、被安打率のファクターは70%以下と厳しめ。被安打率は、70.9%と僅かに条件を満たすことができなかった。ボールの威力はあるものの、悪い時も結構あるので、その辺を減らせば能力的には充分マークできる数字だろう。

2 四死球はイニングの1/3以下 ☓ 

 四死球率は、44.3%とあと一歩。好いときはしっかり両サイドに散るものの、そうじゃないときはコントロールもイマイチだということなのだろう。この辺もう少し安定感を増せば、ファクターを満たすぐらいの数字を残してもおかしくはないのだが・・・。

3、奪三振は1イニングあたり0.8個以上 ◎

 奪三振はイニング数を遥かに上回っており、この点は問題ない。速球で圧倒し、変化球で仕留めるれるということで、ボールの威力・決め手に関しては申し分ないと言える。

4、防御率は1点台以内 ◯

 プロを目指すのならば、1点台ではなく0点台に入るようなシーズンがあって欲しい。しかしこれまでは、リリーフを務めることも多かったせいか? 規定投球回数に達したことが2度しかない。その2度ともに2点台だったので、先発では絶対的な数字を残せていないことがわかる。一応通算ではファクターを満たしているが、先発で1点台を、あるいはできれば0点台に入るような圧倒的なシーズンを見てみたい。

(成績からわかること)

 奪三振の多さからも、ボールの威力が一級品であるのは間違いない。しかし防御率、四死球、被安打などからも、安定して高いパフォーマンスを示すことには課題があることは明らかだった。その辺が最終学年で、どのように変わるのか注目される。安定して持っている能力を出せれば、どのファクターも満たすだけの能力はあるだろうということ。


(最後に)

 もし最終学年でも不安定だったり、活躍がリリーフでのみとなると、評価をワンランク下げないといけないだろう。逆に先発で能力の高さを示し続けられれば、一躍1位候補の有力な選手に入ってくるはず。その微妙なところに位置する選手、そんな気がするのだ。それでも全国的にみてもトップクラスの素材だけに、最終学年の気合の入った投球を見逃すな!


(2016年 春季オープン戦)








馬場 皐輔(仙台育英)投手レポート(無料)