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今井 順之助(中京3年)一塁の個別寸評へ







今井 順之助(中京2年)内野 178/84 右/左 





                   「イケイケなのがイイねぇ」






 この選手は実際試合の模様をを見たことがないのだけれども、複数の動画で打席の模様をチェック。いかにも強打者らしい、攻撃的な性格と、とにかくバットを振れる点は素晴らしい。スイングだけで、これだけワクワクさせられる選手は、2016年度の候補の中では他にはいなかった。


(守備・走塁面)

 残念ながら、守備や走塁の場面を確認できていないので正直わかりません。背番号3だったのが背番号5に変わっていたりと、新チームでは三塁も務めているのでしょうか。ぜひ今年度は、一度生で観てみたいと思わせる選手です。


(打撃内容)

 引っ張れば中堅122メートルの長良川球場の、場外までかっ飛ばす圧倒的な飛距離。そうかと思うと、膝を柔らかく使い、レフト方向にもうまくついて行ける柔軟性を併せ持つ広角打者。上手さとパワーをうまく兼ね備えた、中距離ヒッターなのかもしれません。

<構え> 
☆☆☆

 前足を軽く引いて、グリップは高めに添える強打者スタイル。腰は据わらず全体のバランスとしては並ぐらいですが、両目ではしっかり前を見据えられています。強打者でありながら、柔らかさを感じさせる素材です。

<仕掛け> 早め~平均ぐらい

 打席によって多少違いがありますが、投手の重心が下る途中~底のあたりで動き出す、「早め」~「平均的な仕掛け」を使ってきます。すなわち対応力を重視したスタイルから、中距離・ポイントゲッターが多く扱うタイミングで始動していることがわかります。ボールをできるだけ引きつけて叩く、生粋のスラッガーではありません。

<足の運び> 
☆☆☆☆

 足を大きく引き上げて、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの時間はそれなりにあり、速球でも変化球でも幅広く対応。この辺が、柔軟性を感じさせる要因かと。

 真っ直ぐ踏み出すということは、内角でも外角でも捌きたいという意志の現れ。また踏み込んだ足元も、インパクトの際にブレません。そのため体の開きを我慢できるので、外角の厳しい球や低めの球にも食らいつくことができます。

<リストワーク> 
☆☆☆

 バットを引くのが遅れるので、打撃の準備である「トップ」を作るのが遅れがち。その辺が、相手投手が一線級になると仕留められることが多い要因かと。それでもあらかじめ「トップ」に近い位置にグリップを引いていないので、リストワークには力みがなく打撃に感性を感じます。

 バットの振り出しは、けしてインサイドアウトではありません。そのため内角の捌きには多少窮屈さは感じられるものの、外角の球に対しては素直にバットを振り下ろせています。バットの先端であるヘッドもある程度立てて、うまく低めの球を拾えています。

 驚くほどヘッドスピードが速いとか、スイングの弧を大きくとっているとか、フォロースルーをうまく使えるわけではありません。しかしバットを強振できるだけの、パワーと体の強さがあります。高校生で、これだけバットを振れる選手はそうはいません。

<軸> 
☆☆☆☆

 足の上げ下げは大きいのですが、その割に上下動は大きくはないかと。体の開きも我慢でき、軸足の内モモも強く安定しているのも、強打者としては推せる材料。

(打撃のまとめ)

 ちょっとバットを引くのが遅いのが気になるぐらいで、あとは大きな欠点を感じません。何より素晴らしいのが、打席で攻める姿勢と面構え。討ち取られても、ケロッとしてそうな切り替えの早そう性格は、強打者にとって一番重要なポイント。強打者は、あくまでも 攻撃的で、切り替えの早い性格 が求められます。まさに彼は、そういった意味では理想的な強打者タイプなのではないのでしょうか。


(最後に)

 このオフの間に、いろいろな有力選手を見てきましたが、2016年度の打者で一番ワクワクさせられたのは、この選手の打撃について。もちろん、守備・走力との総合力も求められますが、プロでも打撃で勝負して行ける選手ではないのでしょうか。ぜひこの眼で、今年は確認してみたいものです。