16dy-23
松原 聖弥(巨人)外野手のルーキー回顧へ
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松原 聖弥(明星大4年)中堅 173/70 右/左 (仙台育英出身) |
「アスリート系外野手」 首都二部リーグで5季連続ベストナインに輝くなど、首都リーグを代表する外野手。特に高い身体能力を誇るアスリート系外野手であり、そのポテンシャルは本会議に指名された選手たちに見劣りはしない。 (ここに注目!) 地面から低い弾道で伸びて来る、強い返球は一級品。この強肩こそ、この選手の一番の売りなのではないのだろうか。 走力面: ☆☆☆☆ 4.0 一塁までの到達タイムは、左打席から3.85秒前後という快速レベル。プロでもその走力は、上位レベルあるのは間違いない。ただしチームの5番を担っているところをみると、純粋な走力はあるものの、盗塁技術などそういった面はあまり優れていないのではないかと想像する。足ということに関しては、チームメイトの 南 要輔(楽天育成2位)の方が上ではないのだろうか。 守備面:☆☆☆☆★ 4.5 むしろ松原の売りは、守備の方にある。快速を生かした広い守備範囲と、低く強く伸びてくる送球はプロでも売りにできるレベル。キャッチング含めて打球勘は、この試合を観る限り特別優れているという感じはしなかった。しかしこの脚力と強肩があれば、守備に関してはプロでも売りにして行ける可能性を秘めている。 (打撃内容) 南はコンタクト能力がある割に少し非弱さを感じたが、この松原は強烈な打球を飛ばす反面対応力の方が若干弱い印象を受けた。観戦した首都入れ替え接でも、3打席凡退に終わっている。 <構え> ☆☆☆☆ 4.0 前足を軽く引いて、グリップは高めに添えます。腰の据わり、全体のバランス、両眼で前を見据える姿勢も悪くありません。ただし、少し構えが固いと思える部分はあります。 <仕掛け> 早すぎ 投手の重心が下がり始める前から動き出す、「早すぎる仕掛け」を採用。この段階だと投手が、まだモーションでフォームを崩すことができるので、プロの打者では殆どこのタイミングでは始動しません。基本的にいろいろな球に対応しようとする、アベレージヒッターだといえます。 <足の運び> ☆☆☆☆ 4.0 足を長く浮かして、真っ直ぐ~少しベースから離れたアウトステップを採用。始動~着地までの時間は充分あるので、速球でも変化球でもいろいろなスピードに対応しやすいはず。真っ直ぐ踏み出すことが多いので、内角でも外角でも打ちたいタイプか。 踏み込んだ足元はブレないので、外角に逃げてゆく球や低めの球にも食らいつくことができる。また上体をうまく残して、左中間方向に追っつけるのも上手い。 <リストワーク> ☆☆☆☆ 4.0 打撃の準備である「トップ」の形は早めに作れており、速い球には立ち後れない。バットの振り出しけしてインサイド・アウトではないが、外の球にはロスなく振り切れている。バットの先端であるヘッドも下がらないので、打ち損じは少ないタイプではないのだろうか。 <軸> ☆☆☆☆ 4.0 足の上げ下げはあるものの、静かなので目線の上下動は少なめ。身体の開きも我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて軸回転でスイングできている。 (打撃のまとめ) 技術的には完成されており、あとはレベルの高い投手に慣れたり、経験を積むことではないのだろうか。あとは、根本的に速い球に対応できるだけの動体視力や反射神経が備わっているかが求められる。 対応力にはまだ課題があるが、ひ弱さは感じられない。そういった意味では、プロの球相手でも全く通用しないとは考えづらい。 (最後に) 守備に関しては、今すぐファームの試合に混ぜられるレベル。走力はあるので、走塁は技術をいかに積んでゆくのか。打撃は技術がしっかりしているので、いかにレベルの高い投手の球を多く経験するかではないのだろうか。 スイングにひ弱さがない分、好みといえば南よりもこの松原の方が好きなタイプ。野球への意識も高い選手だけに、三軍、二軍と経験した後には、将来支配下入りしても不思議ではない選手だと考えている。育成らしい、肩に特徴のある選手ではないのだろうか。 (2016年 秋季入れ替え戦) |