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地引 雄貴(25歳・東京ガス)捕手&内野手の個別寸評へ








地引 雄貴(早稻田大)捕手 183/75 右/右 





                    「地引き網」





今や早稻田の4番に座るようになった 杉山 翔大 と、この 地引 雄貴 が早稻田に入学した時は、超高校級の2人の捕手を同時に獲得して、早稻田は贅沢な補強をしていると多くの人が思ったもの。しかし杉山は、捕手失格の烙印を押されて打撃に専念し、地引も最終学年まで正捕手には至らなかった。まさか2人が入学した時点で、このようなことを予想できた人は、一体どれだけいただろうか? ようやく捕手・地引 を取り戻した彼のプレーを、高校以来取り上げてみたい。

(ディフェンス面)

重心を低く沈め、投手としては安心して投げられる構えです。ミットをシッカリ投手に示し、そのミットを下げません。キャッチングの一球一球の押し込みもよく、ハンドリングも悪くないのでキャッチングはシッカリしています。

ただ重心を深く沈める分、予期せぬコースに来たりワンバウンド処理などに関しては、動作の切り返しも特別鋭くは感じません。元々フットワークを活かす、そういったタイプの捕手ではないようです。

ボールを投手に軽く返すように、投手をガンガン引っ張って行くようなタイプではなく、投手に配慮するタイプ。リードもそれなりで、最終学年までマスクを任されなかったのは何故なのかよくわかりません。また何より高校時代から定評のあるスローイングは、塁間1.8秒台後半ぐらいでまとめられるなど、プロに混ぜても強肩の部類と言えるのではないのでしょうか。今年の捕手の目玉と言われる 伏見 寅威(東海大)よりも、地肩自体では上を行くと言えるでしょう。

高校時代に比べると、ミットを下げる癖がなくなったり、スローイングもコンスタントに速いタイムを刻めるなど成長の跡は感じられます。ただ当時も指摘したように、この選手あまり欲がなく、のんびりした性格なのか?その辺が大成を遅らせて大きな要因の一つではないかと考えます。それでも、資質適にはドラフト候補として、充分マークできるだけの捕手であると評価します。

(打撃内容)

元々昨秋までは、他のポジションで試合に出ていたように、ディフェンス以上に打撃の方を買われていた選手。昨秋も打率.344厘をマークし、通算でも.293厘を残す実績の持ち主。ただ捕手という重責を担った今シーズンは、0本 5打点 5盗塁 打率.250厘と打率は低迷。それでも右打者ながら塁間4.3秒強(左打者換算で4.05秒強)ぐらいの俊足も活かし、5盗塁と積極的な走塁が目立ちました。

(打撃フォーム)

<構え> ☆☆☆

スクエアスタンスで足を揃え、グリップを高めに添えます。腰の据わり具合・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などは平均的。ただディフェンスの時と比べ、構えた時の安定感はあまり感じません。

<仕掛け> 早すぎる仕掛け

投手の重心が下がり始める前に始動するという「早すぎる仕掛け」を採用。ここまで早いと、まだ投手が自分の意志で投球フォームのタイミングを変えることができるので、微妙にタイミングを狂わされる可能性が残る。そのためプロレベルの打者では、ここまで早い始動は見られない。タイプ適には、完全にアベレージ打者の傾向が強い。

始動をするのならば、投手の重心が下がり始めてからでも好いのではないのだろうか?

<足の運び> ☆☆☆

軽く足を引き上げてから、回しこんでから踏み込んできます。始動~着地までの「間」があることで、速球でも変化球でも、いろいろな変化に対応できます。

ただベース側にインステップすることで、外の球を強く意識します。しかし踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレるので、外の球を右方向に打ち返すというよりは、ボールを引っ張る傾向が強いタイプ。そのため外角の厳しいコースの球や逃げて行くスライダーに対しては、脆さが出る打ち方です。

<リストワーク> ☆☆☆☆

打撃の準備である「トップ」を作るのは平均的。バットの振り出しは、それほどインサイドアウトで振りだすタイプではない。しかしベース側に踏み込みつつ、バットの先端を下げないで振り抜くことで、ドアスイングになることなく鋭く振り抜かれている。特にヘッドスピードは中々のものがあり、速い球に力負けするようなことはないだろう。

<軸> ☆☆

足の上げ下げが静かな割には、頭は結構動くかなという印象を受けた。早めに始動する分、ボールを自分から追いかけてしまうタイプなのかもしれない。

また身体の開きが我慢できず、軸足も少し崩れ気味だった。この春の成績が物足りなかったのは、やはり軸の安定が乏しく、かなりバランスを崩していたからではないのだろうか。

(打撃フォームのまとめ)

打撃に関しては、高校時代と殆ど変わっていない。自分からボールを追いかけてしまうところ、下半身のブレが抑えられないところなど、欠点は修正されていない。

ただ鋭いヘッドスピードに見られるように、持っているポテンシャルは悪くない。技術的に不安定でも結果を残せるのは、それだけ資質が高い表れだろう。捕手としての打撃という意味では、充分合格ラインを与えたい。

(最後に)

けしてディフェンスの資質・打撃の資質も悪くないのに、イマイチ評価が上がって来ないのは何故か?やはりそれは、何か貪欲に何かを欲して行こうという、ギラギラしたものを感じないからだろう。また捕手ではなく野手として専念したらという見方もあるが、長打力がないタイプだけに、よほど守備面・走塁面で阿アピールできない限り、他のポジションを想定した場合、高く評価される可能性は低いのではないのだろうか。

持っている才能が高いことは認めるが、それを伸ばそうという意欲に欠けているので、こちらが期待するほどの領域には、まだ達していない気がするのだ。現状のままだと、プロは厳しく社会人に行くことになるのではないのだろうか? 

ぜひ大学選手権で、その存在感をしっかり示して欲しい。意識が変われば、道は開かれるだろう。

(2012年 春季リーグ戦)

 








地引 雄貴(千葉・木更津総合)捕手 184/80 右/右





              「この夏に一気に評価を覆した男!」





 今年の春、彼の評価は、スカウト達の間でも評判になっていた。しかし私は、その話題になっていた時期の彼のプレーを見て、下記のコメントを残している。そう私は、彼をあまり評価していなかったことが、わかるだろう。

 しかし甲子園を見て、今までの私のイメージを一変させた。とても指名は無理だろうと思っていた選手が、十分に、この秋のドラフト会議で、指名の可能性を感じさせるプレーを見せてくれたからだ。そこで今回は、高校球界を代表する捕手・地引 雄貴 に注目してみたい。

(プレースタイル)

 地引の最大の特徴は、超高校級の打力を持った捕手だと云うこと。またリードセンスに優れ、単に打力オンリーの捕手では、けしてないところに注目したい。プロでレギュラーを毎年勤めるには、ディフェンス力のウエートの大きな捕手と云うポジションでも、毎年打率.250厘以上の打撃が求められる。そう今プロ野球で正捕手を担うには、一軍である程度打てると云うのが必須条件となる。そのため正捕手に成長して行く捕手の多くは、まず打撃から入って行き、そんな選手を我慢して、それなりの形にして行くケースが圧倒的に多いのだ。そういった意味では、今年の高校生捕手の中でも、最も打力のあるこの地引は、そういった可能性を秘めた素材だと云えよう。

ディフェンス面)

 
とはいえ、捕手はやっぱりディフェンス力が重要なポイントだ。この地引は、捕手として最も重要な、ミットを構えた時のどっしり感がある選手。そのため投手は、的を絞りやすく投げやすい捕手だと云えよう。

 柔らかいリストワークを生かし、またグラブも余計に動かさないなど、キャッチングは中々良い。テンポの良いリードに心がけ、投手にも優しく正確に返球出来るなど、中々気遣いも出来る捕手的性格を持った選手だと思う。

 気になる点は、ミットを地面まで下ろしてしまう癖があるので、ワンバウンド処理などの反応がワンテンポ遅れそうなのだが、グラブ捌きの上手さから十分に対応出来てしまうので、それほど悲観しなくても良いだろう。ただ性格的にマイペースと云うか、何処かプレーに貪欲さに欠ける部分がある。それでも春季大会の頃に比べると、ボールを追いかける姿勢・打球への反応はかなりよくなってきており、この短期間に野球への意識もだいぶ変わってきたのではないのだろうか。

 スローイングに関しては、1.95~2.05秒と、高校生のドラフト候補としては基準を満たすものがある。圧倒的な地肩の強さやスローイングの形自体はよくないのだが、非常に捕ってから落ち着いており、正確にランナーの滑り込んで来るところ送球できる制球力があるのが魅力。その能力・見た目以上に実戦で強さを発揮するタイプの捕手だと云えよう。



 ここからは、いつものように、具体的なリードの実例を出して、彼のリードセンスについて考えてみたい。

<打者>  小畑彰宏(鳥取西)4番

<タイプ> 右のスクエアスタンス インステップ打者

<前打席> 初球 アウトコース高め ストレートをレフとスタンドに叩き込まれる

<投手>  田中俊・135キロ前後の速球に、カーブ・スライダーを持ち味とする左腕。
      特に曲がりながら、落ちるスライダーを武器にし、制球に不安のない投手。

これらの情報を元に、皆様も次の打席の配球を一緒に考えて頂きたい。


 まず押さえておきたいことは、インステップ打者であることからも、意識がアウトコース中心にあるということ。そしてストレートを初球から狙い打ちされたと云う事実。このことからも、まずアウトコースへの速球が、彼の狙い球である可能性が高いことに十分注意したいし、少なくても彼がスタンドまで叩き込めるゾーンであることは最低でも覚えておきたい。

初球:外角 真ん中 スライダー 見逃しストライク (カウント1-0へ)

 まず前打席に打たれた球が、ストレートだったことからも、スライダーで入ることは常套手段。しいて言えば、内角に食い込んで来るスライダーが、一番安全策ではある。ただこの球を見逃しことからも、彼の狙い球が、ストレートである可能性が強まる。

2球目:内角低め スライダー 見逃しボール (カウント1-1へ)

 今度は、本当にストレート狙いなのかどうか?ボールでも良いので、内角のスライダーで反応を見た。やはり打者は、反応しない。これにより、打者がストレート狙いであることが有力になる。

3球目:外角 低め スライダー ファール (カウント2-1へ)

 この時点では、まだ本当にストレート狙いかどうかは確信は持てない。ひょっとするとアウトコースならば、手を出して来る可能性には、まだ注意を払いたい。そこで田中投手の一番の持ち味である、ストライクゾーンからボールゾーンへ切れ込む、外角低めのスライダーを要求する。この時重要なのは、ボールになる球を投げることだ。

 見事その思惑どおりの球を投げることが出来る。そうしたら、小畑はスライダーでも打ちに来たのだ。そう彼は、速球に狙いを絞っているというよりは、アウトコースよりの球を好んで待っていたことが、ここで確信に変わる。

4球目:内角 低め スライダー 空振り三振 

 ここでアウトコース狙いであることは明らかになった。ただ打者はツーストライクと追い込まれたことにより、狙い球を絞るよりも、どんな球にも対応しようとする意識に変わって来る可能性が高い。それならば、打者が一番手を出し難いコースと球種・それもストライクゾーンからボールゾーンへ逃げて行く球ならば、手を出す可能性が増すはずだ。次の球で重要なのは、カウント2-1と投手にとって有利なカウントだけに、ボールになっても構わないと云うことである。

 そこで選ばれるのは、第一打席で振ってこなかった 内角・それも打たれたストレートではなく、スライダーを投げると云うこと。そして何より、田中が最も得意な、低めのストライクゾーンから地面へ切り込むスライダーを投げれば、打たれる確率は最も低いと考えられる。例えボールになったとしても構わない状況であり、思い切ってこの球を使える状況なのだ。ボールの選択としては、ベストだったと云えよう。

(リードについて)

 少なくても前の打席に打たれた球が、ストレートだったということを意識したリードが出来ている。興味深いのは、中々4球続けてスライダーを要求し難いところを、続けてこれた徹底ぶりだ。普通バッテリーと云う人種は、何処か同じ球を続けるのは避けたがる傾向にあるのだが、彼は相手が打てないと踏むと、それを徹底的に続ける意思の強いリードが出来る点が興味深い。春季大会で見たときは、正直あまり良いリードをしないなと思っていたが、このリードを見る限り、高校生としては考えられた配球が出来るセンスがあるようだ。

(ディフェンスのまとめ)

 捕手としての気遣い・リードセンスなど捕手的適性を持っている選手。キャッチングやワンバウンド処理などの能力も悪くない。

 ただその反面、圧倒的な地肩がなく、またプレーへの貪欲さが欠ける一面もある。それだけに、常に研究心と向上心が求められる捕手と云うポジションを、プロで担って行けるのかに関しては、微妙な選手だと云わざる得ないだろう。ただこの夏までに一番成長した部分は、かなり精神的に野球への意識が変わってきた点ではないのだろうか。その点は、素直に評価したい。






(打撃スタイル)

対応: 3球目以降に振って来るじっくり待つタイプ

狙い球:高さに関係なく、アウトコースの速球を好む傾向がある

打球: センターからレフと方向に、引っ張る打球が目立つ。


(打撃フォーム)

 いつものように「野球兼」
2008年8月13日更新分に、彼の打撃フォーム連続写真が掲載されているので、そちらを参照して頂きたい。

<構え> ☆☆☆

 写真1を見ると、前足を引いて背筋を少し反らし疑味に構え、グリップを高く添えてバットを長く持っている。体を動かし、自分のリズムで打席に立てているのは良い。ただ腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などには、それほど際立つものはない。

<仕掛け> 
平均的な仕掛け

 投手の重心が下がり切ったあたりで始動する「平均的な仕掛け」を採用。これは、ある程度の対応力と長打力をバランスよく兼ね備えた中距離・ポイントゲッタータイプの打者が多く採用するスタイルだ。彼も本質的には中距離打者であり、彼の打撃スタイルと合致している。

<下半身> 
☆☆☆

 写真2のように、足をしっかり引き上げ、まわし込んで来る。足をまわし込み着地までの時間を稼ぐことで、打撃の幅を広げ、いろいろな球には対応しやすい。ただステップはやや狭く、右方向におっつける打撃よりも、センター方向に外の球でも引っ張りながら持って行く打球が持ち味だ。

 踏み込みはベース側にしっかりと写真3のようにインステップすることで、外の球でも強く叩くことが出来る。ただ残念なのは、インパクトの際に足元がブレてしまうなど、パワーロスや体の開きを誘発する部分がある。ただ彼はクロスにステップすることで体の開きを抑え、強力な巻き込みのスイングで、その欠点を補っている。しいて弊害を探すとするならば、カベをしっかりキープ出来ないので、右方向への打撃には、適していないスイングなのだろう。

<上半身> 
☆☆☆

 写真1のときのように、構えた時はグリップはトップから離れたところに添えられている。そのグリップを写真2の段階では、いち早くトップに持って行き、打撃の準備がいち早く出来ているのいい。

 少々写真3の段階に入ると、背番号が読み取れるほど、肩が内に入り疑味でバットの振り出しが少し窮屈なそうなのが気になる。ただその欠点を、写真4の段階でバットの先端が下がることなく、かつスイングの弧を小さくコンパクトなスイングで、補うことが出来ている。

 バリバリの強打者の割りに、フォーム後半のスイングが小さく、写真5のフォローも小さめで、グリップも高い位置にまで引きあがってこないので、オーバーフェンスよりも野手の間を抜ける強打が自慢のタイプなのだろう。ただバットはしっかり最後まで振り切っているので、打球はとても球足が速い。

<軸> 
☆☆☆

 写真5をみると自分からボールを追いかけてしまう傾向が強く、結構目線は動いてブレている気がする。足元が踏ん張れないので、体の開きは早そうなのだが、インステップすることで腰の逃げは遅い。また軸足には強さと安定感があり、軸回転はしっかり出来ている。

(打撃フォームのまとめ)

 かなり特殊な動作の選手で、欠点はあるのだが、その欠点を別の動作で補うことが出来ている。そのため技術的な観点で見ると、この選手はわかりにくい。ただ持ちえる打撃のポテンシャルは高く、更に技術が高まってくると、対応力もぐっと増してきそうだ。ただ並の指導者だと、その資質を伸ばすのは難しい選手であり、変にいじって壊されないのか心配な部分は残る。






(最後に)

 捕手としては、配慮が効く捕手的性格と高校生としては、優れたリードセンスがあるのが特徴。ただプロの捕手として絶対的な地肩などのポテンシャルがないので、正捕手まで昇りつめられるかは疑問。そのため将来的には、その打力を生かしてコンバートと云う可能性も感じる。

 打者としても特殊な技術の持ち主で、将来どのように成長して行くのかは想像し難い。ただ持ちえる打者としてのポテンシャルは高いので、プロでも野手として他のポジションでもやって行ける可能性はある。ただそういった時に、何処のポジションかイメージし難いタイプではないのだろうか。

 心技体の観点でいえば、精神的な部分でプレーへの貪欲さなどに欠ける部分もあり、高卒でプロに入るのはどうかな?と云う疑問は持つが、随分と野球への意識は変わってきたようだ。。技術的には課題も多いが、高校生野手を評価するときは、あまり気にしないポイント。肉体的なポテンシャル地肩・捕手としてのプレーは、それほど図抜けていない。

 こう考えると、仮に捕手として駄目な場合、他のポジションへと云う場合に、何処のポジションが良いのかイメージが沸かない。またけして長距離打者でもアベレージ打者でもない彼は、特徴が見え難い部分もある。そのため非凡な打撃能力を認めつつも、高校からの指名はとてもリスキーな素材であるように思える。スカウティングとは可能性ではなく、確信で行うべきだという私のポリシーからして、指名リストから今回は外したいと思う。

(2008年 夏)







 高校通算20本塁打以上を放つ、強打の4番・捕手です。確かに、打撃には良いものがある選手です。スクエアスタンスで構え、打席で自分のリズムを刻み立てております。また真っ直ぐ踏み出すオーソドックスなスタイル。打球の多くは、三遊間方向に引っ張る打球が目立ちます。球足も速く、打撃に関しては水準を満たすだけのものがありそうです。

 ただ残念だったのはディフェンス面。キャッチング自体悪くありませんし、投手への配慮のあるプレーもある程度出来る感じがします。ボール貪欲追ったり、打球への機敏な反応が見られないなど、プレーに貪欲さが欠けている印象です。

 またリード面にも、まだまだ課題がありますし、捕手としては塁間2.05秒ぐらいとけして遅くはないのですが、地肩・スローイングの形は正直よくありません。将来的なことを考えると、上のレベルでは捕手と云うよりは、打撃を生かして他のポジションへと云う可能性が高そうです。

 ただ素材としては、大学などに進んで野球が続けて行ける素材だと思います。更にその世界で秀でるためには、もっともっと野球に対して追求する姿勢が欲しいかなと感じました。

(2008年・春季千葉大会)








 1年秋からベンチ入りを果たし、今春の千葉県大会では13打数7安打3打点、打率538の成績を残し頭角を現します。そして今大会、準優勝した同校の4番キャッチャーとして活躍し、20打数7安打1HR5打点、打率350の成績を残しました。

 身長は180センチくらいで均整のとれた体格が目を惹きます。両足を平行に揃えたスクエアスタンスで構え、グリップは頭の高さ、左足を引き上げてボールを呼び込み、力強いスイングでパワーを感じます。

 ディフェンス面、肩に関しては確認することが出来なかったんですが、体格や打撃センスを考えると良さそうですし、今秋観ることが出来たら報告したいと思います。

(07年7月 千葉県元球児)