14sy-12
川相 拓也(桜美林大卒)内野 174/71 右/左 (桐蔭学園出身) |
「見たことはある」 巨人が育成枠で指名した 川相 拓也 選手のプレーを見た記憶が微かに残っていた。そこで過去のメモやレポートを調べてみると、僅かながら当時の記録が出来てきたのである。川相 拓也 は、巨人でバントの名手として活躍した 川相 昌弘氏のご子息。今回巨人のテストに合格し、育成枠で入団出来たのも、偉大なる父の存在が大きかったに違いない。大学4年春で引退し、アメリカのアマチュアのリーグ戦を経験。卒業後の一年は、桜美林大のコーチとして過ごしていたという。しかしプロへの夢を捨て切れず、巨人のプロテストを受け、指名の運びとなったとのこと。 (守備・走塁面) 桐蔭学園時代は、守備の人としてベンチ入り。桜美林大に進んでからは、首都リーグの二部で活躍。遊撃手として1度、二塁手として二度のベストナインを獲得しているという。やはり今回も、ニ遊間を担う守備を高く評価されての指名だったらしい。 走力に関しては、50メートル6.0秒という脚力の持ち主。その足を生かすために、高校時代に左打ちに挑戦し、今も両打ちだとか。プロで足を売りにできるほどの脚力かはわからないが、走力もそれなりにはありそう。 (打撃内容) 入団テストでは、右打席でレフトスタンドに放り込んだとのこと。また父譲りの右打ちも得意にするなど、よく似ているなのだとか。私は彼が4年生の時に、日体大との入れ替え戦で観戦。この時には、2番・二塁手として出場し、2打席で2三振をきして交代させられた。しかし当時のコメントには、「スイングが鋭く、ポテンシャルの高さを感じました。」と書いているように、どうも非力な選手ではなさそう。3年秋のシーズンでは、打率.412厘でリーグ2位に輝くなど、首都二部とはいえ、ソコソコの打力もあるということなのでしょう。 (最後に) 残念ながら当時の映像も探した限りなく、映っているものは死球で一振りもせずに一塁へというものと、セカンド守備のものだけ。それだけに、フォーム分析すら出来ませんでした。残念ながら詳細わからず、彼のプレーを確認するのはプロ入り後ということになりそう。ただし一つ気になるのは、巨人が育成枠で4人指名した中で2番目に指名したということ。すなわち彼は、けして単なるコネ入団とは考えられていなかったのではないかと。詳細はわかりませんが、よそのプロテストも合格しており、指名される危険性を若干感じたからこその2位指名だったのかもしれません(推測の域ですが)。現に同じように育成枠で4人指名した中日でも、近藤 真市氏の息子である 近藤 弘基(名城大)外野手を、育成枠の最後に指名している。 いずれにしても一番の魅力は、プロでもニ遊間を担える守備力。そして走力も、それなり。打力はプロレベルでは見劣るものの、けして非力ではないということ。今言えることは、このぐらいでしょうか。それが本当にそうなのか、ぜひ来春は自分の目で確かめてみたいものです。 |