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山崎 福也(明治大・4年)投手 186/88 左/左 (日大三出身) |
「守りに入ったよね」 山崎 福也 の良さは、大胆な攻めにあった。しかし今シーズンの彼の投球を見ると、投球に勢いがなくなり、何処か守りに入っている印象をうける。元々細かいことができる選手ではないので、勢いがなくなると余計に物足りなさを実感する。そんな彼の今シーズンの成績は 9試合 3勝2j敗 53回2/3 39安打 10四死球 37奪三振 防御率 1.84(リーグ3位)) 通算成績と比較すると、普段のシーズンよりも四死球は少なくコントロールは安定していたものの、奪三振率が低下しており、投球の大胆さが薄れていたことが、成績から伺うことができる。安定感という意味では、自己二度目の防御率1点台を記録し、四死球も少なかったものの、物足りなく感じたのはこのせいだろう。 (投球内容) ストレート 常時140キロ前後~MAX140キロ台後半 シーズン開幕週の東大戦の時は、常時145キロ前後(MAX147キロ)と勢いのあるボールは投げていました。しかし慶大戦の模様などを見ると、球速は常時140キロ前後と物足りなさを感じます。この投手は、大胆に攻めのピッチングを行わないと、中々見栄えがしないのが気になります。 変化球 カーブ・スライダー・スクリュー 左腕らしい大きなカーブに、120キロ台のスライダー、130キロ前後のシュートのようなスクリュー(チェンジアップ系)の球と、持ち味は以前と変わりません。これらの球を、ストレートに交えて投球を組み立ててきます。 特に絶対的な変化球はなく、特にストライクゾーンの枠の中に曲がって来る球が中心。そのため、変化球で空振りを誘うという機会に乏しく、投球の多くが枠の中での勝負になってしまいます。この点は以前から指摘しているのですが、今シーズンも改善されていませんでした。 その他 牽制は左腕らしく鋭く、クィックは1.15~1.30秒前後とそれほど上手くないのを補います。フィールディングも、さほど上手くなく、野球センス・運動神経に優れているというよりは、肉体のポテンシャルが優先なタイプなのでしょう。彼は打撃も良い選手なのですが、野手として推せないのはそういったセンスに欠けるから。 (投球のまとめ) 下級生の時同様に、大胆に勢いで押せる時は見栄えがします。しかし勢いがなく制球重視とか守りに入ると、粘りのない淡白な投球フォーム、ボール球を活かせない配球などから、投球の底の浅さを露呈してしまいます。 そのため下級生の時のように、怖いもの知らずでガンガン投げていた時は良かったのですが、今シーズン2度見た試合では物足りなさは否めませんでした。この選手は元来、巨人などで活躍しメジャーでも活躍した 岡島 秀樹(現ソフトバンク)のような、リリーフで持ち味が出るタイプなのではないのでしょうか。ゲームメイクするセンスは、ピッチングから感じられません。 (投球フォーム) 今度は投球フォームの観点から、どの辺が物足りないのか考えてみましょう。 <広がる可能性> ☆☆☆ 比較的高い位置で足はピンと伸ばされており、お尻は三塁側(左投手の場合は)に落とされており、体を捻り出すスペースは確保出来ています。そういった意味では、カーブで緩急をつけたり、フォークのような縦に鋭く落ちる球種を投げるのに無理はありません。 しかし残念なのは、着地までの粘りがないところ。そのため体を捻り出す時間が確保できず、良い変化球が投げきれないもどかしさがあります。せっかくお尻が落とせる貴重なタイプだけに、もう少し着地までの時間が稼げるようになると、ピッチングの幅が広がりそう。 <ボールの支配> ☆☆☆☆ グラブは最後まで体の近くで抱えられており、両サイドの投げ分けは出来ています。足の甲の押し付けもなんとか出来ており、それほど高めに浮くことは多くありません。「球持ち」は平均的なのですが、上半身主導で大胆に上体を振るので、その分細かいコントロールはないのかもしれません。そこが持ち味でもあるので、難しいところではあるのですが。けして四死球で自滅するタイプではないのですが、枠の中での細かいコントロールはさほどではないということです。 <故障のリスク> ☆☆☆☆ お尻は落とせるフォームなので、カーブなどを投げても肘への負担は少ないはず。振り下ろす腕の角度はありますが、送り出しに無理は感じません。そういった意味では、肩への負担も感じません。ただし上半身主導の力投派なので、疲労が蓄積しやすいタイプ。そこから故障へつながる可能性はあり、油断はできません。 <実戦的な術> ☆☆☆ 「着地」までの粘りの無さからくる、淡白さはフォームにあります。しかしその割に「開き」は抑えられており、球の出どころは隠されているという珍しいタイプ。 腕は強く振れ身体に絡んでくるので、速球と変化球の見極め困難。しかしボールに体重が上手く乗せられておらず、打者の手元まで生きた球が行かないのは気になります。そのため球速が鈍ると、途端に見栄えがしなくなると考えられます。 (フォームのまとめ) 投球の4大動作である、「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、「着地」と「体重移動」という下半身の使い方に課題を残します。 故障の可能性が高くないのと制球を司る動作は悪くないので、見た目ほど悪いフォームではありません。フォーム全体にも、もっと粘っこさが出てくると良いのですが。 (最後に) 実績を重ね責任ある立場になったことで、守りに入ってしまったのかなという気はします。彼の良さである、大胆さが損なわれていたことは残念でなりません。 それでもこの春の内容ならば、単独1位~外れ1位ぐらいでの指名が予想され、上位12名に入ってくるのではないのでしょうか。現状の内容だと、先発では勝ち切れないで伸び悩みそうですが、リリーフならば活路を見い出せそうな気は致します。そういった需要のある球団なら、1位指名をしても良いのではないのでしょうか。出来ればラストシーズンに、爆発的な活躍を期待してみたいですね。 蔵の評価:☆☆☆ (2014年 春季リーグ戦) |
山崎 福也(明治大・3年)投手 186/88 左/左 (日大三出身) |
「大学・社会人№.1」 2014年度のシーズンに入る前の時点では、山崎 福也 は大学・社会人で現在NO.1の左腕という位置づけになるだろう。特に大学3年生となった昨年は、春に6勝・秋に5勝と、一年間で11勝の勝ち星を荒稼ぎした。そう山崎の魅力は、大学に入ってからの成長力にある。 日大三高時代から、恵まれた体格を活かした本格派左腕として見るべきものがありました。しかし当時は140キロ前後の投手であり、投球術・制球力・変化球含めて総合力で物足りず、大学などに進んだ方が得策そんな投手ではありました。しかし大学2年ぐらいから頭角を現し、とにかく腕を強く振れるダイナミックフォームで、ボールに訴えるだけの迫力が出てきました。父は元日ハムの捕手・章宏氏、その血筋の良さが徐々に花ひらくことになります。 (投球内容) 両サイドにボールを散らす投球スタイルで、特に右打者にも左打者にも内角を突く攻撃的な投球が特徴。 ストレート 常時140キロ台~140キロ台中盤 同じ六大学の左腕・石田 健大(法大)よりも球速では劣りますが、訴えかけて来るようなボールの存在感は山崎の方が断然上。特に打者の手元でグ~ンと伸びるとか、ピュッと切れるような空振りを誘うボールではありません。しかし勢いがあり、打者は詰まらせるのが特徴。 細かいコントロールはありませんが、両サイドに投げ分けるコントロールはあります。特に臆することなく、苦しい時でも内角をガンガン突ける強心臓の持ち主であり、このへんの勝負どころでの開き直りができることが、勝てる投手の条件なのでしょう。 変化球 カーブ・スライダー・スクリュー 左腕らしい大きなカーブが、投球の大きなアクセントになります。むしろスライダーは130キロ前後出ており、それほど大きな変化は致しません。これにスクリューボールのような球もあります。ただ変化球は、あくまでもストライクゾーンに決まる球が多く、打者の空振りを誘うような球がないのが気になります。 決め手に欠け、プロでは粘られている間に、甘く入った球を痛打されたり四球を出す、そんな悪循環に陥るのではないかと危惧します。 その他 非常に素早い牽制が特徴で、これは高校時代より遥かに上手くなりました。また高校時代は、フィールディング・クィックも下手だったのですが、クィックは1.2秒前後にで投げられるようになり、投球以外の部分が大きく成長。こういった部分まで高めてこられるように、野球人としての意識の高さは買えます。 (投球のまとめ) 勢いのあるボールでガンガン打者の内角を突く、強気の投球は見ていて爽快。しかし打者を仕留めきれるほどの変化球がなく、ストライクゾーンでしか勝負できない投球は、まだアマチュアの投手という印象は拭えません。 アマでは無双だったがプロでは伸び悩んでいる 藤岡 貴裕(ロッテ9 と一緒で、ここからいかにボール球を振らせる術を身につけるかだと思います。またこの選手、ダメな時は一辺倒になるなど、気持ちで投げる部分があるので、気分が乗らないと全然の時があります。プロの長いシーズンでは、そういったムラみたいなものを減らしてゆくことが求められます。 (成績から考える) 2年春から本格的に投手陣に加わり、その間成績に大きな違いはありません。特に3年春から勝てる投手になりましたが、今回は通算成績からその傾向を考えてみましょう。ちなみに山崎投手の通算成績は、 43試合 16勝6敗 188回2/3 136安打 54四死球 169奪三振 防御率 1.96 1、被安打はイニングに対し70%以下 △ 被安打率は、72.1%。あえてプロでの即戦力を想定して厳しいファクターを用意しているが、若干それを上回る程度ということで、悲観するほどの数字ではない。しかし打たれる時は結構単調になる傾向にあり、いかにこういった投球を減らせるのかが今後の課題。打者にボールゾーンに来る球はないと待ち構えられると、粘られる可能性が高い。 2 四死球はイニングの1/3以下 ◯ それほど細かいコントロールがあるわけではないが、ストライクゾーンにポンポンと投げ込める制球力がある。そういった有利な状況を作るのは上手いのだが、プロの打者相手だと楽には投げさせてくれないので、そういった時に本当のコントロールがあるのか?と言われると微妙だろう。 3、奪三振は、1イニングあたり0.8個以上 ◎ 1イニングあたりの奪三振は、通算で0.90個。この数字は、先発だけでなくリリーフ投手との基準も満たしており、アウトの多くを三振で奪えている。それだけボールの威力は大学でも上位なのだが、見えていて絶対的な変化球がない。ボール球を振らせることができない投手であり、プロでは同じような数字が残るのか?と言われると疑問が残る。 4、防御率は1点台以内 ◯ 通算の防御率が、1.96 とこの数字を満たしている。しかし1点台を記録したのは、3年春の1.56(リーグ3位)が一度きりで、あとは2点台。特に1位指名・あるいは即戦力を期待される投手ならば、0点台の絶対領域を一度ぐらいは記録したい。最終学年において、そういった内容を示せるかどうかが注目される。 (成績からわかること) どのファクターも適度に満たすだけの総合力はあるのだが、それがプロに混ぜた時に同じような傾向を示せるのか?と言われると、この投手はどうもそういう風には思えない。そのためプロを想定すると、もうワンランク上の投球を求めたい。 (最後に) 最終学年で今と同じようなパフォーマンスを示せれば、ドラフト1位では指名されるでしょう。ただし今のままならば、プロでは藤岡同様に苦労することが予想されます。それだけにもう一歩踏み込み、ボール球を振らせられる術を身につけることを期待します。それが、即戦力になれるかの別れ目ではないのでしょうか。 (2013年・秋季リーグ) |
山崎 福也(西東京・日大三)投手 185/74 左/左 |
全国的に見ても、コンスタントに140キロ前後の速球を、この時期に投げ込める左腕は希少価値だ。そんな投球を選抜で魅せたのが、この山崎 福也。非凡な打撃と合わせて、プロからも熱い視線が送られている。 (投球内容) 少し上体が前に突っ込むことの多いフォームは気になるのだが、腕を強く振ることができるフォームは魅力。また一見ラフなピッチングスタイルに見えるのだが、勝負どころではズバッと良いところに決める爽快感のある投球が、この投手の最大の持ち味。 ストレート 135~MAX141キロ かなり球はバラツキ暴れるのだが、勝負どころでズバッと内角や外角の厳しいところに決められ、打者は思わず手がでない、そんな大胆な球を投げ込んで来る。球威・球速で圧倒すると言うよりは、勢いのある球をビシッと投げ込んで来る。ただ荒れていることは荒れているのだが、アバウトにコーナーに投げ分けることができ、勝負どころでは狙ったところに投げ込める一定の制球力は持ち合わせている。 スライダー 投球のほとんどは、120キロ前後のスライダーとのコンビネーション。このスライダーは、曲がり・キレとも平凡で、あくまでもストレートとの緩急を活かしたり、カウントを稼いだりするものであって、この球で三振を奪うケースは極めて少ない。またチェンジアップ系の球もあると言うが、滅多にそういった球を投げ込むことはなく、変化球のほとんどは、スライダーであると考えて良い。 その他 左腕らしく牽制こそソコソコだが、フィールディングの動きもイマイチで、クィックもできない。また、投球の「間」の取り方や、マウンド捌きなどは、淡々とストライクゾーンの的に投げ込んでいるだけといった感じで、まだまだ投球に深みがない。またランナーを出すと、必要以上に牽制を投げ、神経質な一面も覗かれる。 (気になる材料) 気になるのは、左腕にしては意外に左打者に打たれる傾向にあり、左投手としての有り難みに欠けるタイプだと言うこと。また制球を乱して、左打者に対し死球を与えているケースも少なくない。ただキャパを落として135キロぐらいで投げている時は、制球は向上する傾向にあり、力みが消えるとボールを有る程度コントロールできる傾向にある。こういった力加減を身につけていることは、今後の彼の野球人生において、大いにプラスに働く可能性がある。 (成績から考える) 秋は、9試合に登板し、46回1/3イニングを投げて、四死球は僅か8個と元来、四死球で自滅するタイプではなかったことがわかる。むしろ緒戦の山形中央戦では四死球5個(9回投げて)、あるいは準決勝の広陵戦の4回を投げて2個の四死球の時は、調子が良くなかったと考える方が自然なのかもしれない。2回戦・3回戦などでは、2個・3個と四死球の数は、データに近いものとなり、ストライクゾーンの中での細かいコントロールはないが、四死球で自滅するタイプではないことは覚えておきたい。キャパを落とせば、ある程度コントロールができる投手なのだ。 被安打14も、イニング数に対して1/3以下に抑えるなど、球の威力が充分に圧倒していることが伺われる。甲子園でも準決勝までの31イニングで被安打は19と50%以下にが、被安打は基本的に70%以下に抑えていることが一つの目安であり、その点では全国レベルでも充分に、球の威力・コンビネーションが通用していることが伺われる。 秋も46回1/3イニングを投げて、奪三振はほぼ同数の45個。選抜でも完投した3試合・27イニングで26個の奪三振を奪っていることからも、この傾向はほとんど変わらない。一見決めてはなさそうだが、高校レベルならばイニング数近い三振を奪える能力はありそうだ。 秋の新チーム結成以来の防御率は、1.55。広陵戦で打ち込まれ防御率をさげたが、それでもここまでの4試合で防御率は、2.03。広陵戦を除く3試合の数字ならば、ほぼ秋と同じような防御率になっている。 秋の投球を観られていないので、なんとも言えないが、数字の上からも、秋の投球を甲子園でも充分発揮できていると考えて良さそうだ。夏に向けて、更にワンランク上の上積みが期待できるようだと、指名に向け面白い存在になるだろう。 (投球フォームから考える) 最大の良さは、腕を強く振れること。欠点は、タメに乏しく、着地までの粘りに欠け、上体が突っ込むところにある。 もう少し細かくみれば、お尻を三塁側に落とせるフォームなので、もっと将来的に見分けの難しいカーブやフォークなどの縦の変化を身につけられる可能性があるものの、着地までの時間が稼げないので、それを邪魔している。 グラブもしっかり内に抱えられているので、両コーナーへの制球は悪くないが、足の甲の押しつけがツマ先のみで、上体が浮いて、球も高めに抜けてしまうことが多い。 投球フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点から見れば、ボールの出所は見難く、「開き」が遅いのが特徴。その反面、「着地」「球持ち」「体重移動」に課題を残し、フォームに粘りがない、あっさり感をいかに改善して行けるのかが課題だろう。 (今後に向けて) 緒戦の山形中央戦を観た時は、結構荒削りな投手に見えたが、その後の試合を観て行くうちに、結構投球をコントロールできる術をもった選手であると言うことがわかってきた。 それでも、クィックやフィールディングのレベルが低いこと。投球のコンビネーションが、スライダーのみと言う単調なこと。またフォームの粘りに欠け、技術的に課題が多いこと。更に、まだまだマウンドでの投球術・「間」の取り方など、ピッチング自体のレベルは、高校生のそれでしかないことがわかった。 そう考えると、夏までに相当伸びないと、高卒プロには時期尚早かなと考える。また非凡な打撃についても、左投げの選手のことから、一塁手か外野手に限定されてしまう点。更に強肩ではあるが、脚力がそれほどでもない上に、元来ミート力・球の捌きに優れた打撃も、長打力にはそれほど光るものがない点。更にスイングに「強さ」みたいなものが弱い点などから、非凡な才能は感じられるものの、高卒でプロに入る臭い。チームでの位置づけなどを考えると、野手で推せる材料には乏しいと考える。 一応、夏までは継続して追いかけて行きたいし、全国的に見ても140キロ前後常時投げ込める大型左腕は貴重であり、その成り行きは今後も注目してみたい。ただ平均的な成長曲線を描くと仮定すれば、強豪大学などに進むことになるのではないのだろうか。現時点では、指名リストに名前を掲載するとは言い難く、あくまでも継続して追って行きたい1人と言うことに留まりそうだ。 蔵の評価:追跡級! (2010年・選抜) |
(どんな選手?) 恵まれた体格の選手で、2年生ながら強打日大三の5番打者を務めます。西東京予選でも、打率.462厘を記録するなど、来年が楽しみな強打者です。 (守備・走塁面) 一塁手と言うだけに、守備的なアピール度にはかけます。しかし打球への反応・球際への強さはある選手です。ただ西東京予選では、6試合で2失策とミスも少なくなかったようです。 走力に関しては、よくわかりませんでした。ただ、その体格、プレースタイルを観る限り、あまり足を売りにするタイプには見えませんでしたね。西東京予選の6試合でも、盗塁は0個。別の試合の模様の時には、注目してみてみたいポイントです。 (打撃内容) 左オープンスタンスで身体を揺らぎながら、力みのない構えが特徴的です。足を回し込んで来ることからも、打撃に幅のあるアベレージ傾向の強いタイプです。ただ残念なのは、ステップの幅が狭く、下半身がスイングの後にフラつくバランスの悪さが気になりました。 そのため選球眼などには優れるのですが、もう少しインパクトやスイングに強さが欲しい気が致します。せっかくの恵まれた体格を充分活かしているようには見えないのが惜しいです。 (今後は) 動ける能力はあるので、新チームからは別のポジションを担うかもしれません。打撃は、意外にアベレージ・対応タイプで、もう少し力感が欲しいです。力はある選手なので、下半身とのバランス・スイングの強さを追求して、来年に向けての成長を期待したいです。 (2009年・夏) |