13sp-32
西原 圭大(25歳・ニチダイ)投手 178/76 右/右 |
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西原 圭大(愛媛・今治北)投手 178/64 右/右 |
右のスリークオーターで、ナチュラルシュートする135キロ級の速球に、スライダーを武器にカーブ、シュートなども織り交ぜて来る。中々の力投派で、順調に成長して行けば、選抜では、130キロ台後半級の速球も充分期待出来るかもしれない。 右打者にも左打者にも、両サイドに投げ別ける配球。比較的制球力も安定しており、、重心が低いので、低めに集まる球も少なくない。癖のあるナチュラルシュートも打者にしては厄介。その球が、それほど甘いゾーンに入ってこないところが好い。 (投球フォーム) <踏みだし> ☆☆☆ 反動を付けて投げる力投派 ワインドアップで振りかぶり、両足のスタンスは並程度だが、足は引かれており無理にエネルギーを捻出しなくてもエネルギーを導きやすい。反動を付けて投げる力投派なので、足を引き上げる際の勢いはいい。足の引き上げの高さは並程度。 <軸足への乗せとバランス> ☆☆☆☆ バランスの好い立ち方 この手のスリークオーター投手にしては、軸足の膝から上がピンと伸びきっていないところが好い。そのためしっかり軸足の股関節に体重を乗せることが出来、全体のバランスも取れている。 <お尻の落としと着地> ☆☆ もう少し着地までに粘りが欲しい お尻の一塁側の落としはソコソコで重心も深く沈んでいる。ただ残念なのは着地までに粘りがなく、打者からもタイミングが合わせやすい。 <グラブの抱えと軸足の粘り> ☆☆☆ 重心が沈み過ぎてエッジが効かない グラブは身体の近くに添えられていて、左右の制球力は安定しやすい。足の甲で深く地面を押しつけられているのだが、重心が深く沈み過ぎてスパイクのエッジが活きていないので、その効果は薄い。そのため球が浮くことも少なくない。 <球の行方> ☆☆☆ 球を下から押し出すようなリリース グラブで球を隠す意識はあるようだが、前肩と後ろ肩が直線的なので開きは早くなりがち。肘が下がりサイドに近い位置。ボールを下から押し出すようなリリースで、球離れは早い。そのため細かい制球力はつきにくいのでは。 <フィニッシュ> ☆☆☆☆ 全身を活かした力投派 腕の角度がないフォームでも、腕が最後身体に絡んで来るのは不思議。地面の蹴り上げの良さからも、エネルギーは最後まで伝えられているよう。上体も強く振れる投手。 (最後に) 癖球+力投派で力強い。スリークオーター、サイド投手にありがちな傾向が、この投手には少ない。それが好いことなのか悪いことなのかは微妙なのだが、将来的にかなり球速のある力投派になることが期待出来そうだ。 身体的にも均整の取れた体格で、高卒即プロとまでは行かなくて将来的にはひょっとすると言う期待感を抱かしてくれる存在だ。選抜で、もうワンランク上の投球が見られることを楽しみにしている。 (2006年 2月15日更新) |