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上林 誠和(仙台育英)中堅 184/77 右/左 
       






                   「完全に我を見失っている」





選抜では、ドラフト上位候補と注目されるなか、ワンバウンドの球をヒットし天才だと持ち上げられた 上林 誠和 。しかし私は、ボールの見極めが出来ていないだけだと高い評価は下さなかった。更にこの夏、彼は自分の打撃を見失うことになる。あまりに結果を求めるあまりに、甲子園では9打数1安打に終わる。更にU-18のワールドカップ代表に選出されるも、スタメンで出場する機会は少なかった。元々私は上位指名する選手ではないと言ってきたが、周りの評価も急落してしまったのが、今の 上林 誠知 の現状だろう。

(元々は)

 下級生までの上林は、内角高めの捌きに課題を抱えており、打てる球は当時から限られていた。しかし甘い球を逃さない「鋭さ」があり、ボールを絞り込むことで結果を残してきた。

 しかし周りの評価が高まるにつれて、自らの打撃を崩してゆく。この選抜ぐらいからは、来る球は何でも手をだすようになり、ボール球でも自分が苦手とする球でも打ちにゆくので結果が伴わない。おまけに調子が悪いにも関わらず、選抜でワンバウンドするような球までヒットしてしまったものだから、余計におさまりがつかなくなった。もう夏の甲子園では、完全に我を見失い自分の打撃を取り戻せなくなっていた。

(昨秋までは)

 走力に関しては、プロに混ぜると平均レベルぐらい。しかし中堅手として広い守備範囲を誇り、球際でのキャッチング・強肩も兼ね備え、高校球界トップクラスのミートセンスも持っていた。おまけに打席での集中力・事前準備など野球への意識も高く、三拍子どころか意識も加えた四拍子揃った選手だった。

(しかし)

 周りへの高い期待に応えようとし、自らの打撃を崩した最終学年。それだけならまだしも、∪-18のワールドカップにおいて、一人だけ帽子を浅く被る彼の姿をみる。何か完全に、彼は勘違いしてしまっているのではないか? 私は彼の野球への姿勢自体に疑いを持つようになった。

 

走塁面:☆☆☆

 オフに作成した寸評にも、一塁までの塁間は4.2秒前後とプロの基準レベルの走力で、昨年指名された左打者のタイムで偏差値化すると、48.2 になると書きました。その数字が示す通り、昨秋新チーム結成以来の26試合で、盗塁は僅か1個と走力に関しては速くないことがわかります。

 ただしこの選手の走力は、塁間のタイムや盗塁数だけでは計れないものがあります。一つは、インステップして踏み込むタイプでもあり、最初の一歩目が遅れがちだからです。そのため一塁までの塁間では並のタイムですが、ベースランニングでの加速は素晴らしく、三塁到達ぐらいになると速いことに驚かされます。

 もう一つは、プレーの視野が広く集中力も高いので、外野手の返球がもたつくようだと、次の塁を積極的に陥れるだけの走塁技術があるということ。一塁までの塁間&盗塁技術では物足りませんが、ベースランニングや次の塁への走力という意味では、高校生としてはかなりのレベルにあると言えます。

守備面:☆☆☆☆

 選抜緒戦では、地面に落ちそうな球をスライディングキャッチで魅せました。実際に打球への反応、目測に狂いはなく、高校生としてはA級の守備力があります。守備範囲が広く、それでいて球際にも強い。これに関しては、現時点でプロに混ぜてもソコソコ通用するものがあると言えるでしょう。また地肩もプロに混ぜても、中の上~上の下レベルはあり、中堅手に求められる身体能力は充分兼ね備えています。こと守備に関しては、現時点で最も評価できるポイントではないのでしょうか。

 

(打撃内容)

 柔らかいハンドリングは非凡なのですが、その割に的確に芯で捉える能力には神宮大会の頃から疑問がありました。特に内角に食い込んで来る球筋には、極端に変な打球が多いのが気になります。最終学年では調子が悪く、ボール球にも手をだすケースが多かったので、余計にスパンという切れ味鋭い打球が少なかったのも気になりました。柔らかいのに、的確ではないという不思議な選手でもあります。

<構え> ☆☆☆☆

 前足を引いた、左オープンスタンス。グリップの高さは平均的で、背筋を伸ばし立ちます。全体のバランスは並ぐらいですが、秋よりも両目で前を見据える姿勢は良くなっているように思います。体を揺らぎリラックスしながらも、適度に緊張感もあり構えとしては良い構えだと評価します。

<仕掛け> 平均的な仕掛け

 神宮大会の時は「遅めの仕掛け」を採用していましたが、選抜では「平均的な仕掛け」になっていました。これが意識的に行ったのか、調子が悪く打ち気にはやっていたからなのかはわかりません。仕掛けの観点からすれば、中距離タイプの打者の仕掛けでもあり彼のプレースタイルに合致しているように思いますが、上手く引きつけられずまだしっくりしていない可能性もあります。

<足の運び> ☆☆☆☆

 足を引き上げまわしこんで打ちに行きます。以前よりも、より線でボールが捉えられるようになり、打撃の幅が広がったようには見えます。しかし甘い球を逃さず叩くタイプの彼には、遅い仕掛けで引きつけて叩く方が合っているのかもしれません。

 以前はオーソドックスに真っ直ぐ踏み出していたのですが、選抜ではややインステップして踏み込んでいた気がするのですが偶然でしょうか? ただし踏み込んだ足元がブレないのは相変わらずで、外の球や低めの球を拾うのは上手いはず。実際に、選抜でもそういった打撃をしていました。ただし課題である内角への捌きは、余計に捌き難くなっていたのではないかと心配になります。

<リストワーク> ☆☆☆

 打撃の準備であるバットを引くのが遅れがちなのは、神宮大会と同様。それでもバットの振り出しがよく、外の球でも上手くヘッドを立てて拾います。低めのワンバウンドするような球でもヒットにしてしまうように、ハンドリングの良さは天才的で、プロ側が高く評価するのはこういった資質を高く評価しているからでしょう。

 特にスイングの孤が大きいとか、ヘッドスピードが際立つものはありません。しかし技術では図れない感性みたいなものには、特殊なものは感じます。ボールの見極めさえできれば、内容も全然変わってくるのではないのでしょうか。

<軸> ☆☆☆

 体を動かす中で、ボールを線として捉えて行くタイプ。そのため目線は動きがちにはなってしまいます。それでも体の開きが我慢でき、軸足にも粘りは感じます。

(打撃のまとめ)

 ボールを線で捉えるために、かなり余計な動きが多く、的確にボールを捉えるのを阻害してます。ボールを捉えに行く感覚の良さとリストワークの柔らかさは非凡である一方で、ボールを的確に射抜く技術にはまだ課題を残します。

 ボールの絞り込み、内角の捌きには疑問を残しますが、それは改善して行けるものだと判断します。むしろ天才肌の資質の方を、ここでは評価してみたいですね。

(最後に)

 少なくてもここまで打撃が狂い取り戻せなかったということは、彼のこの一年の取り組みは誤った方法だったと言わざるえない。

 それでもドラフトでは指名されるでしょうし、また狂った打撃フォームも修正することは充分できるはず。ただし狂った野球への意識を取り戻すためには、しっかり人間教育のできる球団や環境に進まないと、プロで芽が出ることなく終わってしまう、そんな危険性は感じずにはいられない。そのことを考えると、春よりもワンランク下げた評価が、彼の最終評価とならざるえません。まずは、自分を見つめなおすことから始めて頂きたいと思います。


蔵の評価:


(2013年 ∪-18ワールドカップ)


       








上林 誠和(仙台育英)中堅 184/77 右/左 
 




                 「ミートポイントがズレていたけど」





ドラフト上位候補として注目された選抜の舞台。上林 誠和 は、かなり状態が悪かったものと思われる。甘い球を逃さないのが彼の持ち味だったのに、選抜ではワンバウンドするような球にも手を出してしまっていた。更に元来は、左投手の肩口から入ってくる球を手元まで引きつけて叩くのが、彼の一番の得意技。しかし早実戦では、そのボールを待ちきれず引っ掛けてしまったりしていた。そんな元来の調子ではなかった上林だが、その才能の片鱗は垣間見られた大会ではなかったのだろうか。


(プレースタイル)

けして長距離打者ではなく、鋭い打球を連発するアベレージ打者の傾向が強い強打者です。守備・走塁とのバランスが取れているだけでなく、野球への意識・集中力も高い好選手。

走塁面:
☆☆☆

 オフに作成した寸評にも、一塁までの塁間は4.2秒前後とプロの基準レベルの走力で、昨年指名された左打者のタイムで偏差値化すると、48.2 になると書きました。その数字が示す通り、昨秋新チーム結成以来の26試合で、盗塁は僅か1個と走力に関しては速くないことがわかります。

 ただこの選手の走力は、塁間のタイムや盗塁数だけでは計れないものがあります。一つは、インステップして踏み込むタイプでもあり、最初の一歩目が遅れがちだからです。そのため一塁までの塁間では並のタイムですが、ベースランニングでの加速は素晴らしく、三塁到達ぐらいになると速いことに驚かされます。

 もう一つは、プレーの視野が広く集中力も高いので、外野手の返球がもたつくようだと、次の塁を積極的に陥れるだけの走塁技術があるということ。一塁までの塁間&盗塁技術では物足りませんが、ベースランニングや次の塁への走力という意味では、高校生としてはかなりのレベルにあると言えます。

守備面:
☆☆☆☆

 選抜緒戦では、地面に落ちそうな球をスライディングキャッチで魅せました。実際に打球への反応、目測に狂いはなく、高校生としてはA級の守備力があります。守備範囲が広く、それでいて球際にも強い。これに関しては、現時点でプロに混ぜても、ソコソコ通用するものがあると言えるでしょう。また地肩もプロに混ぜても、中の上~上の下レベルはあり、中堅手に求められる身体能力は充分兼ね備えています。こと守備に関しては、現時点で最も評価できるポイントではないのでしょうか。

(打撃内容)

 柔らかいハンドリングは非凡なのですが、その割に的確に芯で捉える能力には神宮大会の頃から疑問がありました。特に内角に食い込んで来る球筋には、極端に変な打球が多いのが気になります。今大会は調子が悪く、ボール球にも手をだすケースが多かったので、余計にスパンという切れ味鋭い打球が少なかったのも気になりました。柔らかいのに、的確ではないという不思議な選手でもあります。

<構え> 
☆☆☆☆

 前足を引いた、左オープンスタンス。グリップの高さは平均的で、背筋を伸ばし立ちます。全体のバランスは並ぐらいですが、秋よりも両目で前を見据える姿勢は良くなっているように思います。体を揺らぎリラックスしながらも、適度に緊張感もあり構えとしては良い構えだと評価します。

<仕掛け> 平均的な仕掛け

 神宮大会の時は「遅めの仕掛け」を採用していましたが、選抜では「平均的な仕掛け」になっていました。これが意識的に行ったのか、調子が悪く打ち気にはやっていたからなのかはわかりません。仕掛けの観点からすれば、中距離タイプの打者の仕掛けでもあり彼のプレースタイルに合致しているように思いますが、上手く引きつけられずまだしっくりしていない可能性もあります。

<足の運び> 
☆☆☆☆

 足を引き上げまわしこんで打ちに行きます。以前よりも、より線でボールが捉えられるようになり、打撃の幅が広がったようには見えるですが、甘い球を逃さず叩くタイプの彼には、遅い仕掛けで引きつけて叩く方が合っているのかもしれません。

 以前はオーソドックスに真っ直ぐ踏み出していたのですが、選抜ではややインステップして踏み込んでいた気がするのですが、偶然でしょうか? ただ踏み込んだ足元がブレないのは相変わらずで、外の球や低めの球を拾うのは上手いはず。実際に、選抜でもそういった打撃をしていました。ただ課題である内角への捌きは、余計に捌き難くなっていたのではないかと心配になります。


<リストワーク> 
☆☆☆

 
打撃の準備であるバットを引くのが遅れがちなのは、神宮大会と同様。それでもバットの振り出しがよく、外の球でも上手くヘッドを立てて拾います。低めのワンバウンドするような球でもヒットにしてしまうように、ハンドリングの良さは天才的で、プロ側が高く評価するのはこういった資質を高く評価しているからでしょう。

特にスイングの孤が大きいとか、ヘッドスピードが際立つものはありません。しかし技術では図れない感性みたいなものには、特殊なものは感じます。ボールの見極めさえできれば、内容も全然変わってくるのではないのでしょうか。


<軸> 
☆☆☆

 体を動かす中で、ボールを線として捉えて行くタイプ。そのため目線は動きがちにはなってしまいます。それでも体の開きが我慢でき、軸足にも粘りは感じます。

(打撃のまとめ)

 
ボールを線で捉えるために、かなり余計な動きが多く、的確にボールを捉えるのを阻害している部分があります。ボールを捉えに行く感覚の良さとリストワークの柔らかさは非凡である一方で、ボールを的確に射抜く技術にはまだ課題を残します。

 ボールの絞り込み、内角の捌きには疑問を残しますが、それは改善して行けるものだと判断します。むしろ天才肌の資質の方を、ここでは評価してみたいですね。



(最後に)

 プレーへの意識・集中力は素晴らしいので、課題にぶつかっても改善し・乗り越えて行ける可能性を感じます。天性の資質もありますし、守備などで潰しが効き、我慢して起用してもらえる強みもあります。

上位指名されるほどの魅力は感じませんが、高校からプロに入るべき選手でしょうし、実際に指名されると思います。選抜の時点で、そう思わせてくれる数少ない選手でした。夏には凄みを増して、甲子園に戻って来て欲しいと期待します。



蔵の評価:
☆☆


(2013年 選抜)









上林 誠和(仙台育英・2年)中堅 183/75 右/左 
 




                     「想像以上にいい選手だった」





旧チームから宮城NO.1の打者として君臨し、存在感を示してきた 上林 誠和 。生でその姿を見るのは始めてだったが、想像以上の好選手だった。豊富な経験を積んでいるせいか、相手を見下ろすような精神的な余裕が、そのプレーの端々から感じられる。

(走塁面) 走塁偏差値 48.2

 一塁までの塁間は、4.2秒前後と、ドラフト候補としては平均的。ただ彼の場合、大型故に打ってから素早く動き出すタイプではないので、一塁到達タイムは並になってしまうタイプ。実際加速すると、ベースランニングなどはかなり早く、このタイム以上の走力があると見て良さそう。盗塁をバシバシ決めるほどの、絶対的な走力は感じないが、走力としてはドラフト候補でも中の上レベルはあるのではないかと評価している。

 この4.2秒のタイムを、昨年ドラフト指名された左打者のタイムで偏差値に換算すると、48.2 となった。状況次第では、50台前半ぐらいの走力は期待できそうだ。

(守備面) 
☆☆☆☆

こ の走力を生かし、守備範囲はかなり広い。打球への反応、キャッチング、落下点までの追い方などは、高校生としては上手い部類。ドラフト候補としても、中の上レベルはすでにあるし、将来的には上位レベルの外野手になる可能性も秘めている。

 地肩も、この手の左の好打者としては強い方。プロに混ぜても中の上~上の下ぐらいのスローイングはすでに出来ており、この辺もぬかりはない。

 現状は、走力・守備力共に、中~中の上レベルはあり、更にその上を狙える資質と身体能力があると見て良いだろう。

(打撃内容)

 ボールよ~く手元まで引きつけて叩きます。特に左の投手の肩口から入ってくる、カーブや甘いスライダーを打ち返すのを得意としています。逆に右投手の内角に食い込んで来るような球筋には、変な当たりを連発したりして、現時点では苦手な印象を受けます。

<構え> 
☆☆☆☆

 前足を引いた、軽い左オープンスタンス。グリップの高さは平均的で、背筋を伸ばし立ちます。全体のバランス・両目で前を見据える姿勢は並ぐらいでしょうか。適度に緊張感もあり、構えとしては良いと評価します。

<仕掛け> 遅めの仕掛け

 好打者タイプですが、始動は遅くボールを手元まで引きつけて叩きます。この仕掛けは、典型的な長距離打者か生粋の二番打者に多く見られる仕掛けであり、現状は後者に近いタイプではないかと考えられます。手元まで引きつけて叩く分破壊力はあるので、長打力も秘めていることは忘れてはいけません。しかしスラッガーという感じは、致しませんが。

<足の運び> 
☆☆☆☆

 始動が遅いので、あらかじめ狙い球を定めて、その球を逃さないで叩く「鋭さ」が求められます。そういった打撃は、この選手は集中力が高いので向いていると思います。ただ足の引き上げ自体は遅いのですが、体を早めに動かし、ボールを線で捉えている感じは致します。そういった意味では、純粋に始動が遅いとは言い切れないのかもしれません。

 真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも捌きたいというタイプ。ただ打球の多くは、センターからレフト方向へ流す打球が目立ちます。踏み出した足は、インパクトの際にブレないので、外角や低めの球にも十分対応できます。

<リストワーク> 
☆☆☆

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは、少しバットを引くのが遅い気がします。バットの振り出し自体はよく、上から綺麗にミートポインまで振り下ろすされています。特別スイングの弧が大きいとか、ヘッドスピードが鋭いという印象は受けませんが、この球はと思ったら、スパンと振り抜けています。ボールを当てるのが物凄く上手いというよりは、無駄なく潔く振りぬくタイプかと思います。

<軸> 
☆☆☆

 足の上げ下げは低く、地面をなぞるように動かします。その割に結構顔の位置が動き、目線は安定していません。体の開きは我慢できており、軸足も内モモに強さが感じられ、打球にひ弱さはありません。それほど軸を起点に綺麗に回転するといった、そういったタイプではないように思います。体を動かしながら、その動きの中でボールを捉えるタイプの打者です。

(打撃フォームのまとめ)

 ボールを手元まで引きつけて、潔くスパンと振りぬきます。特別ボールを捉えるセンスが非凡だとか、柔らかさを感じさせるタイプではありませんし、スイングに凄みがあるわけではありません。むしろ意識を集中させて、甘い球を逃さないで叩く「鋭さ」を持った打者でしょうか。

(野球への意識)

 下級生まで積み上げてきた実績と自信が、良い意味でプレーに余裕を生んでいます。ネクストでも、前の打者との対戦に意識を傾け、集中して試合に入れています。野手らしく、打席のラインを踏まないようなキメ細やかさはありませんが、足場の馴らし具合からは、それなりのこだわりを感じます。打席での集中力は高く、高校生としては、意識の高いプレーヤーだと感じます。新チームの選手たちに混ぜると、一人だけ大学生が混ざっているような感じです。

(最後に)

 現時点では、他の選手に混ぜると、すべての意味で頭一つ抜けています。ただこれがプロを想定すると、現時点では、すべてが中の上レベル。ここから更にプレーの質を高め、その内容を広げて行かないと、夏ぐらいにはソコソコ野球の上手い大学進学タイプで留まってしまう可能性も否定できません。

 意識が高い選手なので、更に一冬越えた成長を期待しても良いと思いますし、少なくても来春まではドラフト候補としてマークして間違いない選手かと思います。プロでは余剰気味な左の好打者タイプの外野手だけに、その中で突き抜ける存在感を示さないと、高校からプロ入りは厳しいかとおもいます。現時点では指名確実ではないが、有力な候補として、今後も追ってみたいと思わせるのには十分な内容でした。

(2012年 神宮大会)