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著者 : 蔵建て男
パブー
発売日 : 2014-02-06



六埜 雅司(東海大・4年)投手の個別寸評へ






六埜 雅司(東海大)投手 173/73 左/左(光星学院出身) 

 (どんな投手?)

 秋の神宮大会ではチェック出来なかったのですが、左のスリークオーターから独特の球筋を生かしたピッチングが光る実戦的な左腕です。

(ピッチングスタイル)

 左打者の背中越しから来るような独特の球筋の投手で、常時135キロ前後(MAX140キロ)の速球には、勢いを感じさせるものがあります。特に同じ速球でも、力のいれ加減を調整し、投球に強弱が付けられるところが素晴らしいセンスの持ち主です。

 変化球は、90~100キロぐらいのスローカーブと120キロ前後の左打者には、ストライクゾーン~ボールゾーンへ大きく逃げて行くスライダーとのコンビネーションです。特にこのスライダーを内側食い込ませて使ったり、ボールゾーンからストライクゾーンに投げ込むように使えるなど、自在に操れるところが大きいです。

 制球力も安定しており、左打者にはアウトコース中心に、右打者にはアウトコースでカウントを整え、インコース低めのボールゾーンにスライダーを集めて踏み込みを封じております。あとは、シュート系のスクリューなどが覚えられると、更にピッチングの幅が広がりそうです。

 クィックなども1.0~1.1秒と鋭く、高い野球センスを感じさせる投手です。実戦的でありながら、かつ速球・スライダーレベル・独特の球筋を持ち、中々面白い存在です。

(今後は)

 常識的な成長曲線を描くと過程するのならば、けして体格にも恵まれておりませんし、スケール型ではないので、大学・社会人タイプだと思います。

 ただ昨今は、スケール型じゃない高校生でも、左腕ならば高卒で指名する可能性も高まっております。そういった意味では、中々面白い存在だと思います。もうワンランク・投手としての総合力を引き上げられるようだと、ひょっとしての可能性を秘めております。夏まで追跡して見守りたい、非常に興味深い投手でした。

(2009年・センバツ)