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(どんな選手?) 骨太の本格派左腕で、ややよっこいしょといった感じのフォームで投げ込む、もっさり系左腕。ただ持ち得るポテンシャルは秘めている投手であり、その素質が本格的に開花するのは、これからではないのだろうか。神奈川では、早くから評判になっていた左腕だが、私自身じっくり見るのは、これが初めてではないのだろうか。 (投球内容) 全体に的にもっさりしていて、投球リズムが悪いのが気になる。それでも常時130キロ~MAX136キロを記録するなど、一定の球威・球速はあるようだ。ただ特別手元まで球が来るような勢いやキレは感じられない。 変化球は、曲がりながら落ちるスライダーとカーブ。制球力、それほど細かい投げ分けが出来るタイプではないが、四球で自滅するような破綻はない。ただ左投手の割に、左打者からヒットを打たれるケースが多く、左対左の有り難みには欠けるタイプの左腕。 (今後は) 身体には恵まれているので、まだまだ速くなる可能性は秘めていると思われる。先輩の加賀美なども、ややもっさりしていたタイプなのだが、法大進学後は見違えるほど好くなった。そういった意味では、ポテンシャルを秘めた能間が、大学で化けないとも言い切れない。 ただそのためには、全体のレベルアップをする中で、キレ・テンポなどを強く意識して成長して行かないと行けないだろう。環境に変わることでの、今後の進化に期待して、少し長い目で見守りタイプだった。 (2009年・夏) |