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山田 智弘(専修大)投手の個別寸評へ
山田 智弘(岐阜・県岐阜商)投手 183/80 右/右 |
(どんな選手?) 事前にはそれほど名前があがっていなかったのですが、甲子園で評価をあげた1人だと思います。軽く投げている感じのフォームですが、コンスタントに140キロ台を記録するストレートに、多彩な変化球で翻弄するなど、想像以上の好投手でしった。 (投球内容) それほどフォームに力感は感じないのですが、上手く力の抜けたフォームから常時130キロ台後半~MAX144キロぐらいの速球を投げ込んできます。ただ球速ほど、球威・球速は感じられず、打者にとってはそれほど苦になる球質ではないような気が致します。 この投手の良さは、このストレートを見せ球にしつつも、落差のあるカーブ・横滑りするスライダー・フォークなど変化・緩急などが効いて、バリエーションのある投球が出来るところが魅力です。 ただ現状、クィックも上手く出来ませんし、牽制も下手な部類です。マウンド捌きも、上手く「間」を使うとかそういったタイプではなく、それほどピッチングセンスは感じません。 右打者には、アバウトに両サイドに投げ分けますが、やや球が高い球が多く見受けられます。左打者には枠の中に投げ込むだけといった感じで、細かい制球よりも緩急・球の変化で勝負するタイプです。 (今後は) すでに一定レベルまで来ている投手なので、強豪大学や社会人チームで、野球が続けて行ける素材だと思います。ただその力の割に、基礎的な部分で学ばないと行けないことが多いと思うので、しっかりした指導者の下、精進して欲しいと思います。投手として破綻のないタイプですから、素直に力が付けば、3,4年後には大きく化けるかもしれませんね。期待して見守りたい投手です。 (2009年・夏) |