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宮崎 祐樹(オリックス)外野手のルーキー回顧へ




宮崎 祐樹(24歳・セガサミー)外野 177/82 右/右 (長崎日大-亜細亜大出身)





                    「大出世!」




 亜細亜大時代は、故障などもありリーグ戦では僅か1安打。セガサミーには、捕手として入団。そこで外野手にコンバートされ、一気に素質を開花させた。今年は、補強選手として都市対抗出場。一回戦の日本生命戦で大活躍し、一躍プロ入りまで実現させた シンデレラボーイ それが、この 宮崎 祐樹 だ。





(守備・走塁面)

 一塁までの塁間は、4.4秒弱で走り抜ける。これを左打者換算で求めると4.1秒弱に相当。ちなみに、塁間4.1秒弱の目安としては

3.9秒弱  プロで足を売りに出来るレベル

4.0秒前後 足を売りに出来るのかは走塁センスにもよるが、プロでも俊足の部類

4.2秒前後 スカウトが、プロの基準と判断するタイム

4.3秒以下 プロの基準以下となり、割り引いて考える

となる。上記の数字は、左打者の目安であり、通常右打者の場合、タイムから、0.3秒を引くと、同等の走力が計測することが出来る。ただしセーフティバントや左打者が一二塁間に引っ張ったような、最初から一歩目のスタートをきっているような場合は、参考資料とはならない。やはりタイム的にも、プロで足を売りにできるかは、微妙なレベルなのだ。特に今年の東海予選5試合でも、盗塁は0個。特別今年になって、足を全面にアピールしたプレースタイルに移行した形跡はない。

 彼の場合、昨年の公式戦では、69打数で6盗塁を記録。これをプロの規定打席である446打席に換算すると、年間約39盗塁する計算になる。当然プロ捕手のスローイングレベルやバッテリーの警戒レベルを考慮しても、年間20盗塁ぐらいは期待できるぐらいの脚力はあるのではないのだろうか。プロでもそれなりに、足でアピールできる可能性は秘めている。

 また都市対抗では、中堅・左翼を守っていたが、その動きを見ている限り、打球への反応・キャッチングなどは、とても捕手からコンバートされた選手には思えない。名手級とは言わないまでも、結構上手い選手であるように思える。地肩も捕手をやっていただけに、それなりの強さを返球からは感じられる。

 こと守備・走力に関しては、売りにできるほどではないにしろ、中の上から上の下レベルぐらいのレベルにはあると見て良さそうだ。プロレベルに照らし合わせても、まずまずと評価できる守・走のバランスを兼ね添えている。





(打撃スタイル)

 都市対抗緒戦では、決勝の本塁打含む三安打で猛烈アピール。思いっきりの良いスイングが、この選手の持ち味だ。


<構え> 
☆☆☆

 
グリップを下げて、両足を揃えたスクエアスタンスで構えます。非常に打席では、リラックスして構えることを重視した構えだと言えそうです。

<仕掛け> 
遅めの仕掛け

 仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用。この仕掛けは、長距離打者が採用するスタイルで、彼のような長打力を売りにすると言うタイプでない割には、やや遅い印象を受ける。将来的には、もう少し対応力をあげるために、始動全体を幾分早めることになるのではないのだろうか。

<下半身> 
☆☆☆☆

 じっくりとボールを見てから、小さく足を浮かして回し込み踏み込みます。足を浮かしてから「着地」するまでの「間」が短いことからも、打てるタイミングのポイントは限られます。あらかじめ狙い球を絞って叩く鋭さが求められます。ただそういった甘い球を逃さない集中力は、打席から強く感じられます。

 真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角の球で捌きたいと言う広角打者であり、インパクトの際にも、足下がブレないでしっかりスイングできるので、外角の厳しい球にも崩れずについて行くことができます。

<上半身> 
☆☆☆

 打撃の準備段階である「トップ」まで持って行くのは、ほぼ平均的。ただそこからバットを振り出す時に、少し身体から離れてバットが出てくるので、ボールを捉えるまでのスイングにはロスを感じさせます。

 それでも大きな弧と最後までしっかりバットを振り切れる思いっきりの良さがあり、ヘッドスピード・スイングの強さは、プロの基準レベルにはありそうです。

<軸> 
☆☆☆☆

 足の上げ下ろしが小さい選手なので、目線のブレは少なくて、的確にボールを捉えることができます。身体の開きも我慢できておりますし、軸足の粘りも悪くはありません。

(打撃のまとめ)

 特別ボールを捉えるセンス・技術に優れているとは思いませんが、甘い球を逃さない「鋭さ」は感じます。ただ一回戦の日本生命戦で大活躍した一方で、二回戦の東芝戦では持ち味を発揮できないで終わりました。それ故に、打てる球と言うのが結構限られていて、研究された時にどうなのかな?と言う不安は感じます。


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(最後に)

 守備・走力が、プロでも中の上レベルぐらいは期待できる能力があり、打撃でも一定のレベルを満たしている選手。更にそのプレーからも、気持ちの強さが感じられ、心技体バランスの取れたプレーヤーだと評価できる。

 プロでレギュラーを取れるほどになるかは微妙だが、現時点で指名リストの中に入って来る、数少ない野手の一人だったのではないのだろうか。個人的にもその急成長ぶりには、一定の評価をくだしたい!まさに、シンデレラボーイに相応しいであり、プロでもその勢いに期待してみたい!


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(2010年・都市対抗)