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加藤 貴大(23歳・BC・富山)投手 179/78 右/右 (明学大出身) |
ヤクルトに行った加藤 幹典(慶応大出身)投手の弟と言うことで、八王子高校時代から知っておりました。明冶学院大に進み、一部昇格の原動力になった投手です。卒業後は、BCリーグの富山に進む、楽天に指名されるきっかけを作りました。明学大時代の動画を観たことがあるのですが、残念ながら生では一度も見たことがない選手だと思います。 (投球スタイル) MAX144キロのストレートを軸に、強気の投球が自慢だと言う。 そこで今回参考にしたいのが、今年のBCリーグでの実績です。 25試合 8勝4敗3S 97回1/3 被安打74 奪三振63 四死球57 防御率 3.41 この数字を観る限り、独立リーグからNPB入りする投手としての成績としては、けして図抜けたものは感じません。前年BCリーグからプロ入りして、ある程度一軍に貢献した前田 祐二(オリックス)の成績が 25試合 8勝11敗0S 160回2/3 被安打141 奪三振152 四死球48 防御率2.63 と左右の違いはありますが、それほど優れたものではないことがわかります。いつものように、ファクター別に考えてみたいと思います。 1,被安打は、イニングの70%以下に △ 被安打率は、76.1と基準である70%は超えてしまっていますが、極端に悪いわけではありません。前田に比べると、優れていることがわかります。 2,奪三振 ÷ イニング数 = 1.0前後 ☓ 奪三振率は、1イニングあたり0.65個と、あまり決め手となる球がないのでしょうか?この部分では、前田に比べるとかなり劣ります。 3,四死球率は、イニングの1/3以下に ☓ 四死球率は、58.6%とあまり制球力はありません。前田は、左腕ながらこの基準を完全満たしておりましたから、この点は大きな佐賀差があります。 4,防御率は、2点台で並・1点台で一流 ☓ この点でも、前田の2点台も怪しかったのですが、加藤は3点台半ばということを考えると、かなり劣ります。 (データから考えられること) 単純にデータの上から考えると、少々一年目から一軍を意識するのは厳しそうです。だからこそ育成枠での指名でもあるのでしょう。 楽天 (最後に) ついにプロ入りするまで確認できなかった選手です。逆にイースタンの選手ですから、ぜひファームでの試合で、その勇姿を見てみたいと思っております。支配下登録入りできるような活躍を、一年目から期待しております。 この記事が参考になったという方は、ぜひ! |